超次元ゲイムネプテューヌ~緑の女神候補生~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回でアニメ第1話は最後になります。
少し違った感じにしてみました。
楽しんでいただけると嬉しいです。

それではどうぞ。



第5話 スライヌ系は当分見たくない

僕達はノワールさんに女神の心得を教わる名の元、

国民からのモンスター退治の依頼を受ける事に……

 

「今回のモンスター退治は2ヶ所。ナスーネ高原と近くのトゥルーネ洞窟」

 

モンスター退治の説明をしてくれてるノワールさん。

ユニちゃんに聞いた話だけどその場所はプラネテューヌとラステイションの国境付近の場所だとの事……

 

「どっちもそう難易度は……」

「お姉ちゃん」

「何?」

「ルル以外……誰も聞いてない」

「えっ!?」

 

ユニちゃんの説明通り、

僕とユニちゃん以外、誰もノワールさんの話を聞いてない。

 

「疲れたですぅ~……」

「コンパ、大丈夫?」

 

歩き疲れて休憩するコンパさん。それを気にするアイエフさん……

 

「おお!これは裏から見ると読めない看板!」

「お姉ちゃん……看板って基本そうだよ?」

 

ネプテューヌさんは看板を指差しながら見てはしゃいでいた。

そして苦笑い気味に言うネプギアちゃん……

 

「ちょっと!!」

 

あ、みんなノワールさんに今気づきましたって顔になってる。

これには僕とユニちゃんも苦笑いになった……

 

 

 

 

気を取り直して森を歩く事数十分……

森の出口付近あたりから人の歓喜の声が聞こえた……

 

「キャー!!女神様よー!」

 

出迎えてくれたのはモンスター退治の依頼をしてきた村人だった。

ノワールさんの姿を見るなり声も大きくなっていた。

 

「あっいけない!アクセス!」

 

するとノワールさんが輝きだす。

輝きが収まると、そこには式典で見かけた銀髪の髪の女性に変わってた……

 

「え~!変身今やっちゃう~!?」

「女神の心得その2、国民には威厳を感じさせる事よ。皆さんー、モンスターについて聞かせてくれるかしらー?」

 

女神化を今ここでやるのかと驚きながら言うネプテューヌさんに対して、ノワールさんは国民に対して威厳を感じさせる事だと言った……

 

「…目の前で変身とかしても威厳とかなくね?」

 

ネプテューヌさん。

それを言っちゃったら試合終了かと僕は思います……

 

 

 

 

ーーナスーネ高原ーー

 

 

 

 

「ここがナスーネ高原ね……」

「ええ、スライヌが大量発生して困っているのですわ」

 

見渡しがいい高原にスライヌがたくさんいた。

ネプギアちゃんとクエストに行った時より少し多いくらいかな?

新種のスライヌ50体を除けばの話だけど……

 

「分かりました、お隣の国のネプテューヌさんとネプギアさんが対処してくれるそうです」

「ねぷ!いきなり振る!?」

「私達がやるんですか?」

 

ノワールさんの一言で驚くネプテューヌさんとネプギアちゃん。

 

「心得その3、()()()()()()()()()()

 

なるほど。

ノワールさんの意図が読めてきた……

このナスーネ高原はプラネテューヌとラステイションの国境付近……

そして今言った一言。

つまり活躍すれば噂が国境越しに伝わってプラネテューヌのシェアが上がるという意味が僕には予測できた……

ノワールさんって何だかんだ言いながらネプテューヌさんの事を心配してるんだなぁ……

 

「写真を撮影しといてあげるね」

 

ユニちゃんがネプギアちゃんのNギアを取り出しながら言った。

活躍してる写真をネットに上げる為だろうな。

 

「ネプギアちゃん、無茶しないように頑張ってね?」

「う、うん。私、頑張るね///」

「むぅ……」

 

少し心配だったので、

僕が一言声をかけると俄然やる気になったネプギアちゃん。

ユニちゃんが拗ねてるように見えるのは気のせいかな?

 

「ま、スライヌくらいヒノキの棒でも倒せるからねー!」

 

そう言いながらネプテューヌさんは準備運動をし、

華麗な動きでスライヌの前に降り立ち自身の武器である刀をコールした。

か、刀もなんかカッコいいかも!

 

「やっちゃおうか!、ネプギア!」

「うん、お姉ちゃん!」

 

ネプギアちゃんも自身の武器であるビームソードをコールする。

それにしても姉妹揃うと雰囲気が凄いなぁ……

 

「てやああああ!」

「ヌラ!?」

 

最初に仕掛けたのはネプテューヌさん。構えて一目散に駆け出した後、勢いをつけてスライヌに真っ向から切り伏せる。スライヌは光の粒子に変わっていく……

 

「はぁあっ!!」

「ヌラッ!?」

 

次にネプギアちゃんが姿勢を低くしながら懐に入り、ビームソードで切り伏せた。前よりも気迫が凄く伝わってくる……

 

「さすがネプギア!、我が妹よ!」

「うん!」

 

それにしても数が多いな……

ちょうどそう思った時だった。

 

「数が多すぎるわね……」

「私たちも手伝うです!、あいちゃん!」

「そうね」

 

アイエフさんとコンパさんも加勢に、

スライヌの群れに向かっていった。

アイエフさんがカタール、コンパさんは注射器をコール。

注射器が武器って初めて見た……というかアレでやられたら痛そうだな。

そう思ってると、ただでさえ多かったスライヌが雪崩のように押し寄せてきた……

これは流石に僕も手伝いに行くかな……

 

 

 

 

 

sideユニ

 

 

 

 

 

 

どうしよう……

あんなにスライヌの増援が現れるなんて……

 

「ユニちゃん、僕ちょっと行ってくる……」

「あっ、ルル!」

 

アタシが止めようとした時には、

ルルは自分の武器である傘をコールし……

 

「よっと!!」

 

その場にいた5匹のスライヌをたった一振りで光の粒子にした。

す、凄い……

 

「…ちょっと流石に多いな、"シェアドライブLv1"……解放」

『ドライブ1、モードリリース!!!』

 

ルルの腰に付けてあったプラネットギアから音声が鳴った。

そして光を纏った傘を地面に突き刺し……

 

「ストームフィールド!!」

 

掛け声と同時に、地面から竜巻状の槍がいくつも出現しネプギア達には当たらずスライヌだけが消滅していった……

その時のモンスターを倒す時のルルの表情はどこか女神のように凛々しくて、気づけばアタシは見惚れていた……

 

 

 

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スライヌを倒してはいるけど数は減るどころか、

逆に増えてる気がする……

それともう1つ問題が……

 

「ひゃあ!?、変なとこ触るな!!!」

「気持ち悪いです~!?」

「そんなとこ……入ってきちゃダメぇ……はぅっ///」

「あははははははは!?、く、くすぐったい!、笑い死ぬ!あはははは!!」

 

スライヌがネプギアちゃん達を襲っていた……

ちなみにエロゲーみたいな感じで。

そういえば、お姉ちゃんがスライム系は鉄板ですわ!と昔ドヤ顔で言ってたのを思い出した。僕は未だにそういうのは理解できないけど……鉄板なの?

 

「ル…ル君……こ、こっち…見ないでぇ……///」

 

ネプギアちゃんが艶めかしい声で言ってきた。

流石にあの光景はヤバい……

 

「ヌラー」

 

しかし参ったな、倒しても倒しても……

 

「ヌラー!」

 

倒しても……

 

「ヌラー!、ヌラー!、ヌラー!!」

 

ヌラヌラヌラヌラ……五月蠅い!!

これには僕も流石にカチンときた。

腰に付けてあるプラネットギアを手に取り前に構え……

 

「"シェアドライブLv2"……アクセス!」

『Access、Evolution……』

 

女神化で一網打尽にする事にした。

 

「グリーンシスター……変身完了……私を怒らせた事…覚悟しなさい」

 

変身した私はビームランスをコールし、

上空まで飛びスライヌの残りの数をざっと数える……

だいたい70匹ってところね……

 

「ウエポン・アビリティ……セット、"ディバインキャノン"!!」

『セット!!、ディバインキャノン!!!』

 

内側にリンクしてあるプラネットギアから合図が鳴り私の左手に『銃閃・ディバインキャノン』がコールされる……

それを右手に持ったビームランスと合わせスライヌの1体に狙いを合わせ……

 

「テンペストフォース!!」

 

トリガーを引き、

銃口からシェアエナジーで構築された風の閃光がスライヌ全てを覆いつくす……

対象はあくまでモンスターだけなのでスライヌに囲まれているネプギアちゃん達や後ろにいるユニちゃん達に被害はない。

スライヌ全て片付けた私は地上に降りて変身を解いた……

 

「はぁ……はぁ……」

 

流石に初めて使う武器での大技は疲れる……

肩で息をするのが精一杯だった。

 

「うぅ~しばらくゼリーとか肉まんとか見たくない~」

 

へたり込みながら言うネプテューヌさん。

それには僕も非常に同意ですよ……

…というかスライヌ系自体を当分の間見たくないよ。

 

「どうして女神化しないの!変身すればスライヌくらい……」

「まぁほら、何とかなったし……」

「他の人や最終的にルルに何とかしてもらったんでしょ!!、そんなんだからシェアが……精々休んでおきなさい!」

 

ノワールさんはネプテューヌさんになんで女神化しないのかと怒っていた。

変身すればスライヌくらいどうって事ないと知ってたかもしれないからだと思った……

確かにそうかもしれないけどネプテューヌさんにも何か自分ルールみたいなのがあるんだろうなと僕は思う……

 

「トゥルーネ洞窟に案内して!」

「あ、はい!」

「ア、アタシも……」

「大丈夫よ、ユニはルルとネプギア達を介抱してあげて」

「う、うん……」

 

そう言うとノワールさんは、

1人でトゥルーネ洞窟に向かって行った。

ノワールさんが先に行ったのを確認するとネプテューヌさんも少し気になるから後を追ってくるねと僕達に言い残して行った……

 

 

 

 

 

sideユニ

 

 

 

 

 

 

 

お姉ちゃんの事をネプテューヌさんに任せたアタシは、

ルル達の介抱をする事になりその場に残った。

 

「ルル……大丈夫?」

「正直に言うとキツいかも……」

 

肩で息をしながら答える。

50匹は軽くいたスライヌの増援をたった1人で倒したんだもん……

そしてアタシも初めて間近で見たルルの女神化。

変身したベールさんと同じ緑色のポニーテールで一人称も『僕』から『私』になっていて、性別も完全に女の子になっていた……

 

「ネプギアちゃん、大丈夫かな?」

「そこで倒れてるけど……」

 

アタシが指差した先にいたのは、

その……なんていうかスライヌ達に服の中に紛れ込まれてしまい恍惚になって倒れているネプギアの姿があった……

 

「ダメ元で聞いてみるか……ネプギアちゃん大丈夫?」

「ふぁぅ……///」

「やっぱり動けないか……しょうがない」

 

ルルは溜息を吐くとネプギアをお姫様抱っこをした……って!?

これには倒れて動けないネプギアも……

 

「あ、あの…ルル君!?、こ、この態勢って……お、お姫……///」

「恥ずかしいかもしれないけど我慢してなよ……」

「はぅ……///」

 

満更でもない表情になっていた。

でもアタシはそれを見て、なんか面白くないと思った……

……あれ?

 

(なんでアタシ……()()()()()なんて思ったんだろう……?)

 

ただルルがネプギアが動けないから、

気を遣って運んでいるだけなのに……

お姉ちゃんとネプテューヌさんがトゥルーネ洞窟から戻ってきた後も、

この疑問の意味は分からなかった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでいただきありがとうございます。
最終的にユニちゃん視点で終わらせちゃいました……(苦笑い)
こんな終わり方も個人的にいいなと思ったので……
次回はアニメ第2話『ルウィーの兇行(ペロリスト)』になります。
ロムちゃんラムちゃんを上手く表現できるよう頑張りますので
次回もよろしくお願いします。

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