超次元ゲイムネプテューヌ~緑の女神候補生~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回の予告通り第1話のラステイションに
行くまでの話になります。
ユニちゃんの視点も入れてみました。
可愛く表現できているといいんですが……

それではどうぞ。



第4話 ラステイションに行く事になった

ネプギアちゃんとクエストに行った日から、

早くも今日で1ヶ月が経過した……

僕が今、何をしているかというと絶賛暇状態なんです。

 

(お姉ちゃんは仕事中だし……)

 

お姉ちゃんは今、

ルウィーの女神であるブランさんと会議中である。

初めは何の会議かなと思い聞いてみたら内緒ですわとにこやかに言われた。

邪魔しちゃ悪いなと思った僕は部屋でサテライトギアのアップデートの調整をやっていたが、それも終わってしまいどうしようかと悩んでいる。

 

(プラネテューヌにでも行こうかな?)

 

挨拶がてら遊びに行こうかなと思った僕は、

教会の人達にプラネテューヌに出かけてきますと言い残し、

連絡船に乗って行く事になりました。

 

 

 

 

 

ーープラネテューヌーー

 

 

 

 

 

それにしても1ヶ月ぶりに来たなぁ……

とりあえずネプテューヌさんとネプギアちゃんがいる教会、プラネタワーという建物に向かう事にした。

道中、アイエフさんとコンパさんとも会い3人で行く事になりました。

 

 

 

 

 

 

ルル達が向かってる最中、一方でプラネテューヌ教会では……

 

 

 

 

 

 

 

sideネプギア

 

 

 

 

いーすんさんに連れてこられたのはシェアクリスタルがある場所でした。

シェアクリスタルがどうかしたのかな?

 

「クリスタルに集まる我が国のシェアエナジーが最近下降傾向にあるんです」

 

シェアエナジーのグラフが書かれた画像を私とお姉ちゃんに見せてきました。

た、確かにこれは下がってるような気が……

 

「まだたくさんあるんでしょー?心配する事なくない?」

「なくないです!、シェアの源が何かご存知でしょう!」

「国民の皆さんの女神を信じる心…ですよね?」

 

お姉ちゃんに代わって、いーすんさんに代弁する私。

そもそもシェアというのは国民の皆さんが女神を信じる心から生まれるものなんです。そしてさっき、いーすんさんが私達に見せてくれたシェアエナジーの下降を意味するのは……

 

「そう!この下降傾向は国民の皆さんの心がネプテューヌさんから少しずつ離

れていってると言うことなのです!!」

「ええ~!嫌われるような事をした覚えはないよ~!?」

 

うーん……でも……

 

「……好かれるような事も最近してないかも」

「うっ……!!」

「あ……いや……」

 

だ、だってある意味本当の事だし……

ちょ、ちょっと思うところがあっただけなんだよ!?

 

「ネプギアの言う通りでしょ?」

 

声がしたので振り返ると、

アイエフさんとコンパさんとルル君でした。

えっ?、ど、どど…どうしてルル君も一緒に!?

 

 

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

プラネタワーの中に着くなり、

隣の部屋から話し声がしたのでアイエフさんとコンパさんと中に入ると、

シェアエナジーの下降しているという会話が聞こえた。

 

「すみませんイストワール様、たまたま話が聞こえたもので」

「アイエフさんとコンパさんなら別に……あ、ルルさんお久しぶりです。この世界には慣れましたか?」

「はい、お陰様で……」

 

イストワールさんにこの次元での生活には慣れたかと聞かれたので答える僕。

元の次元とはあんまり変わりないから戸惑いとかはあんまりなかった。

ただあったとすれば元の次元と違い4つの国がある事くらいかな?

 

「あ、あの……ル、ルル君……ひ、久しぶ……」

 

ネプギアちゃんが僕に声をかけてきた。

声が少し上ずっているのは気のせいかな?

 

「うん、久しぶり。ネプギアちゃんも元気そうで良かったよ」

「う、うん///」

 

そんな僕とネプギアちゃんをよそに……

 

「あいちゃんまで~!いーすんの味方をするの~!?こんぱは違うよね~?」

「ねぷねぷ?、これ見るです」

「はぇ?、女神……要らない……」

 

コンパさんがネプテューヌさんに1枚のチラシを見せる。

実はここに来る途中、このチラシを女の人が渡してきたんだ。

その女の人はチラシを渡すなり何処かに行っちゃったけどね……

それにしても女神は要らないって言う人も出てきたのは他人事とは僕も思えなかった。

 

「こういう人達にねぷねぷの事を分かってもらうには……お仕事もっと頑張らないとです」

 

今一瞬…コンパさんから謎の威圧感を感じた気がする……

でも仕事をするペースはそれぞれだと僕は思う。

 

「これぞ四面楚歌! わたし大ピンチ!?」

「ピンチなのはこの国の方です!!、そもそも女神は国民の為に努力をしなければならないんです!女神が大きな力を持っているのはその為なんですよ!」

 

ネプテューヌさんの一言に口元が引き攣ったイストワールさんが説教を始めた。そういえばネプギアちゃんが前に似たような事を言ってたっけ……口には出さないけどプラネテューヌの行く末が心配になってきた。

するとネプテューヌさんが何か閃いたようだ。

 

「わたし、女神の心得を教わってくるよ!」

「へっ?、教わるって……誰にです?」

 

イストワールさんも突然の事に驚いていた。

女神の心得かぁ……一体ネプテューヌさんは誰に教わるんだろう?

 

「えっと……ノワール!」

「「「「「えええ!?」」」」」

「ラステイションのノワール!」

 

これには僕も含めた5人も驚いた。

それで流れ的に僕もラステイションに行く事になった。

僕も一緒に行く事を聞いたネプギアちゃんの表情が嬉しそうだったのは余談である……

 

 

 

 

 

 

ーーラステイションーー

 

 

 

 

 

 

 

僕達はノワールさんが治める国ラステイションに着いた。

最初の第一印象は工場とが盛んな感じがした。

なんか古い鍛冶屋とがありそう……

 

「ねぇ……よく分からないんだけど……どうして隣の国の女神がうちの教会で寝てるのかしら!?」

 

ノワールさんが説明してくれた通り、

教会に着くなりネプテューヌさんはくつろぎ始めたのだ。

なんだろう……凄くマイペースだな……

 

「あ~構わずにお仕事して~ わたし、気にしないから~……」

「私が気にするわよ!!」

「…ネプテューヌさんっていつもこうなんですか?」

「残念ながらそうよ」

 

僕が何気なく聞いたら頭を抱えながらそうだと答えるノワールさん。

 

「ごめんなさいノワールさん。お姉ちゃん~……」

「え~……いいじゃ~ん……」

「女神の心得を聞くんじゃ……」

 

ノワールさんに謝りながらもネプテューヌさんを起こそうとするネプギアちゃん。

当の本人はあと5分と言うだけみたいな感じで寝ていた。

確かここに来たのって女神の心得を聞く為だったんじゃ……?

 

「悪いけどお断りよ。敵に塩を送るつもりなんて私ないから」

「あ~敵は違うでしょ~?、友好条約を結んだんだからもう仲……」

「シェアを奪い合うことに変わりはないんだから、敵よ」

 

確かに友好条約はあくまで武力によるシェア獲得を禁止しただけ。

ネプテューヌさん的にはもうそんなの関係なしに仲間という解釈。

ところがノワールさん的には互いにシェアを奪い合う事には変わりはないという解釈。

要は考え方はそれぞれという事だ。

 

「も~!そういう可愛くないこと言うから友達いないとか言われちゃうんだよー」

「と、友達ならいるわよ!」

「へぇ~誰?、どこの何さん?」

「えっ?、そ、それは……」

 

なんか話の論点がズレ始め今度はノワールさんに友達ないいんじゃないのとかを言い始めたネプテューヌさん。でも真面目で信頼されてるから友達とかいるんじゃないのかな?

 

「お姉ちゃん、この書類終わったよ」

 

そう言って入ってきたのはノワールさんの妹のユニちゃんだった。

久しぶりに会うため僕とネプギアちゃんは手を振る。

 

「あ、ユニお疲れ様。そこに置いといて」

「あ、あのね?、今回早かったでしょ……アタシけっこう頑張って……」

「そうね、普通レベルにはなったわね」

 

その言葉を聞いたユニちゃんは悲しそうな表情を浮かべていた。

 

「もしかして友達ってユニちゃんの事?妹は友達とは言えないんじゃ

ないのかなー?」

「ち、違うわよ!、ちゃんと他に……」

「とか言って~ホントは、ぼっちなんじゃないの~?」

「そんな事ないから!!」

 

ネプテューヌさんとノワールさんが言い争ってる間に、

手にしていた書類を置いてユニちゃんその場を後にした。

さっきの表情が気になったのでネプギアちゃんに目線を合わせ僕達2人でユニちゃんを捜しに行く事にした……

 

 

 

 

 

sideユニ

 

 

 

 

 

 

 

「アタシってやっぱり……」

 

湖を眺めながらさっきの事を思い返す。

自分なりに頑張ってきたつもりだった……

 

(戻ろう……)

 

そう思った時に視線を感じたアタシは目線を向ける。

そこにいたのは……

 

「ネプギア、ルル……」

 

同じ女神候補生のネプギアと1ヶ月前に行われた友好条約の式典で別次元からやってきたリーンボックスの女神候補生のルルだった。

2人はアタシの隣に座った……

 

「ごめんね、お姉ちゃんが話の邪魔しちゃって……」

「いいの……お姉ちゃんはアタシにはいつもあんな感じだし……」

「どうして…?」

 

ネプギアが謝り、アタシはいつもの事だから気にしてないと言うとルルが理由を聞いてきた。2人になら話してもいいかな……

 

「お姉ちゃんより上手くやれないと褒めてくれないみたい……そんなの無理に決まってるのに」

 

今でも思う。

お姉ちゃんの役に立ちたくて努力してきた。

けど認めてもらえない……アタシはどうしたらいいのか……

 

「アタシなんて、まだ変身もできないし……」

「それは私も…ロムちゃんラムちゃんも同じだから」

「それに比べてルルは凄いよね……同じ女神候補生なのに変身できるんだもん」

 

ネプギアから聞いた話だけど、

2人でクエストに行った時に変身した姿をネプギアは見たって……

 

「そんな事ないよ……実際この端末機がないと僕は変身できない。何かに頼ってるのと一緒なんだ。自分自身で何かできる事はないか度々考えてるもの……」

 

その表情はどことなく寂しげだった。

 

「それにユニちゃんは凄い努力家だってネプギアちゃん言ってたし」

「ネ、ネプギア!!///」

「だ、だって本当の事だし……」

 

も、もう……ルルの前で恥ずかしい事を言われた気がする///

ちょうどそんな時ネプギアのNギアが鳴った。

 

「あっ……メール。ロムちゃんから、私がラステイションにいるって知ってる?」

「アタシが知らせたの、凄く羨ましがってたわ」

 

あの2人、他の国に遊びに行きたくても

ブランさんが厳しいのよね……

 

「あ!そうだ。ルル君、頼まれたマイクロチップだよ」

 

ネプギアが何かを思い出したのか、

マイクロチップのような物をルルに手渡してた。

 

「あ、ありがと……ちょうど僕も調整が終わったところだから、せっかくだし今からアップデートと最終調整をやっちゃうよ」

「私、見てみたい!」

「ア、アタシも……」

 

というかネプギア……

なんかルルに近寄り過ぎじゃない?

肩とかもくっついているし……アタシも人の事言えないけど……

 

「えーと……ネプギアちゃんが作ってくれたマイクロチップをここに……っと」

『マイクロチップの導入承認、端末機の新しい名前を入力してください』

 

なんか随分と凝ってるわね……

しかも音声入りとか……

 

「名前は……性能も含めて……」

 

ルルはネプギア並みに手慣れた操作を行っていた。

どんな名前にするんだろう……?

 

『承認。サテライトギアから()()()()()()()にアップデートしました!』

 

プラネット……惑星って意味だった。

それでサテライトが……衛星という意味だった気がする。

 

「あれ?、形状も前のとなんか違うね?」

「一応、機能性に応じて変化するようにプログラミングして作ってるから……」

 

ネプギアの言う通り形状が変化していた。

アタシが初めて見たサテライトギアは正方形型だった。

けどアップデートされたプラネットギアは超小型のトランシーバーの形状をしていた。

 

「ちょっと試しに起動させよっか……」

 

ルルがプラネットギアを起動させるとスクリーン画面が映し出された。

 

「凄い……私でも見た事ない……」

「これってメニュー画面なの?」

「そうだね……あれ?、僕宛ての不在着信かな……ちょっと出てみるよ」

 

画面を軽くタップすると、

電話のコール音が鳴った。

 

『おお、ルル!おめぇ最近電話に出ないとは何事だ!!!』

 

スクリーン画面に出てきたのは、

少し顔が怖いおじさんだった。ロムとラムが見たら卒倒しそうね……

かく言うアタシとネプギアも驚いている。

 

「ちょっと別次元に飛ばされちゃって……連絡機能も使えなかったんです」

『ほぅ……噂には聞いていたが本当だったんだな』

「はい。そっちのリーンボックスの様子はどうですか?」

『最初は混乱していたが3日もしたらいつも通りだ。みんなお前の事を心配していたぞ、女神候補生のお前が無事かどうかな。ちなみにシェアの事とかは気にすんな、俺らがフォローしといてあるからな』

 

ルルの次元のリーンボックスってどんな感じなんだろ?

普通、女神や女神候補生が行方不明とかになったらシェアエナジーが下降するのに……

 

『しかしお前、両手に花だな。()()を2人も連れてるとかやるじゃねえか』

「「か、かの……///」」

 

おじさんはアタシとネプギアを見るなり、

ルルの彼女だと言い出した。

べ、別にイヤじゃないけど……///

 

「2人は、この次元の女神候補生ですよ?」

『おっとこれは失礼!!』

「話は変わりますけど新しい()って入荷してます?」

『おおそうだった!、お前に新しいのを送る筈だった銃を今から送る。届いたらメールを送れよ?』

「分かりました、心配かけてすみません……」

『ま。そっちでも頑張れや!』

 

そう言うと通話を終了させた。

それにしても……

 

「ルルって銃が好きなの?」

「…ん?、好きだよ。特にハンドガン系」

「ア、アタシも銃を集めるのが好きなの!」

 

アタシはよくクエストで貯めたお金で銃を買いに行く事がある。

しかも服とかそっちのけで……

お姉ちゃんには言ってないけど大のミリオタなの。

メカ好きのネプギアとも気が合うくらいだし……

でもまさかルルも共通の趣味があるとは思ってなかった。

 

『お荷物が届いてまーす』

「…相変わらず届くのが早いな、別次元なのに」

「でもそれって通信速度とかも上がったって事だよね?」

「だと思う……それにしてもどんな銃だろ♪」

 

アタシとネプギアが見てもルルは機嫌がよさそうに箱を開封する……

ルルってこんな表情もするんだ……

 

「ルル君……これってハンドガン?」

「分類はそうだと……思う、ユニちゃんは?」

「アタシが見る限りだとハンドガンっていうよりもボウガンに近い形ね」

 

箱の中に入っていたのは、

ハンドガンなのかボウガンなのか判別がつかない銃だった。

アタシもけっこう色んなガンショップに行った事があるけど、これは見た事のないタイプだった。

 

「とりあえずプラネットギアを使って確認……」

『入手した武器を確認しますか?、確認する場合はOKボタンをタップしてください』

 

スクリーン画面の指示通りにすると、

武器画面が表示され性能や詳細が書かれていた。

それだけじゃなくルルが今まで集めたであろう銃が記録されていた……

ハンドガンだけでも50種類って……

 

「最近手に入れた銃だからこの辺に……あった」

 

アタシ達が寄り添いながら見ると、

画面にはこう書かれてあった。

 

 

 

 

武器名:銃閃・ディバインキャノン

 

 

タイプ:中距離射撃型

 

 

分類:連射型ハンドガン、貫通型ボウガン

 

 

得意属性:光

 

 

耐久属性:雷

 

 

弾薬数:20発

 

 

詳細:ハンドガンとボウガンを合わせた初の武器。使いこなすと変化するかも……?

 

 

 

 

 

 

「とんでもない武器を送ってきたわね……あのおじさん」

「でも性能は折り紙つきだから大丈夫だよ…………………………多分」

「だ、断言はしないんだね、ルル君……」

 

この後、アタシ達がお姉ちゃん達のいるところに戻ると

書類が散らばっていた事に焦っているお姉ちゃん達の姿が。

そして何があったか分かんないけどモンスター退治のクエストを受けにみんなで行く事になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでいただきありがとうございます。
次回は後半パートになります。
どんな構成にしようか悩んでいますが……
次回もよろしくお願いします。

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