だいぶ投稿が遅れてしまい申し訳ありません……
相変わらず短いかもしれませんが、楽しんで頂けると幸いです。
それではどうぞ。
「はい。熱いから気をつけて飲んでね?」
「ありがとう」
特訓を一通り終えた5人はルルの判断で休憩を取る事に。
ルルが持参して来たキャンプ用のコップに紅茶を淹れ、ネプギア達に渡す。
「「「「「……熱ッ!?」」」」」
コップに口につけた瞬間、5人は揃って舌を火傷してしまった……
「…氷、欲しい人いる?」
「わたし……欲しい(おずおず)」
「わたしもー」
ルルが訊くと、ロムとラムが手を挙げたので、2人に氷が入ったボトルを渡した。
「うぅ……なんか足が痺れるよぉ……」
「そういえばアタシも心なしか肩が凝るような……」
何故かネプギアは椅子に座ってる筈なのに、足が痺れ、ユニもさっきまでは平気だったのに急に肩が凝り始めた。
「多分、属性解放状態を初めて使った副作用だと思うよ? 慣れれば副作用も無くなるから」
2人の様子を見たルルが苦笑いしながらそう言った。
「ねー、ルルー。この特訓でお姉ちゃんに勝てるかなー……」
「……難しいね、正直なところ」
珍しくラムが自信無さげにそう言った。
それに対して、ルルはうーんと唸りながら正直難しいと返す。
「ネプテューヌさん達の戦闘スペックが高過ぎるんだよね……女神化無しでアレだし」
「「「「?」」」」
ルルの呟きに首を傾げるネプギア達。
具体的に説明する為、ルルは4人にある映像を見せる。
ホログラムで映ったのは、女神化する前のブランだ。
「これは今回のエキシビションマッチで、少しでもと僕が独自で調べた結果なんだけど……正直言って攻撃力と防御力だったら、ブランさんが一番強いと思ってる」
「「(べ、ベールさんが強いって言うのかと思った……)」」
彼の口から、自分の姉ではなく、ブランの方が強いと言った事に内心驚くネプギアとユニ。
「確認したいんだけど、ロムちゃんとラムちゃんが使ってる魔法って、自分達で覚えたの?」
「ううん……自分で覚えたのもあるけど、殆どはお姉ちゃんから教わったの……」
「わたしもー」
「……そうなるとブランさん、ロムちゃんラムちゃんの魔法の対処法、知ってるんだろうなぁ……」
エキシビションマッチの対戦形式がどういうものになるか分からないが、ロムとラムがブランと当たった場合、勝ち目は低い。
何故なら、今の話の通り、ブランが2人の戦術を知り尽くしてるからである……
「よし。
「じゃあ、内容少し逸れちゃうんだけど、アタシいい?」
「はい、ユニちゃん」
何か質問ないかとルルが訊くと、ユニが手を挙げた。
「前から度々気になってたんだけど……どうしてルルは傘を武器に選んでいるの?」
「あ! それ、私も気になってた」
「わたしも……(コクコク)」
「わたしもー」
ユニの疑問にネプギア、そしてロムとラムも確かにと頷いていた。
「……まあ、教えてもいいかな。理由はね、僕の得意属性が風属性だからだよ」
「「「「……?」」」」
よく分からなかったのか、首を傾げる4人。
確かに今の説明じゃ分からないよねと付け足しながら、ルルは口を開く。
「僕の次元にもあるんだけど、雷・氷・火・風の優劣関係って4人は聞いた事ない?」
「それ、昔お姉ちゃんから教えてもらった事ある。火は氷に強いとか、そういうのよね?」
「うん、そんな感じ」
ノワールから昔教わった事を思い出して答えるユニに対し、そんな感じで合ってるよとルルは言った。
「難しい言葉で言うと
「え!? そ、そうなの!?」
それを聞いたネプギアが驚きの声を上げる。
ユニとロム、ラムの3人も驚愕の表情をしていた。
「一応説明しておくと、お姉ちゃんも風属性で尚且つ武器が槍なのは『風もを貫く』という理屈だから。これと同じ理屈だと、ブランさんがハンマーで『砕氷を砕く』という点、ノワールさんの場合は『剣戟で火花を散らし最後の一撃で爆発力を生む』、ネプテューヌさんの場合は無理やりに近いけど『紫電一閃』だと思う」
後者は生まれつきの得意属性を活かしたからだとルルは付け足す。
「さっきの属性解放状態の特訓だって、元々は女神化が使えなくなった場合を想定して編み出されたもの
「らしいって事は、ルル君も知らないの?」
「うん。誰が編み出したのか未だに分かってないし……」
ネプギアの疑問に答えるルル。
「まあでも僕も
「「「「……(どっちが強いんだろう?)」」」」
その言葉を聞いたネプギア達は、別次元とは言え、ベールとルルはどっちが強いのだろうと思ったのであった。
読んでいただきありがとうございます。
次回も投稿が遅れる事があるかと思いますが、これからもよろしくお願いします。
本日はありがとうございました。