超次元ゲイムネプテューヌ~緑の女神候補生~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
こちらの小説投稿が遅れてしまい申し訳ありません。
楽しんでいただけると嬉しいです。

それではどうぞ。




第31話 あっ! あの時の綺麗なお姉さんだ!!

(送られた地図だと、この辺りの筈……)

 

現在、僕とネプギアちゃん、ネプテューヌさん、

そして2人に運ばれているプルルートさんの4人で

とある場所に向かっていた。

実は、数時間前にアイエフさんが何者かに誘拐されたのだ……

ご丁寧にネプギアちゃんのNギアに場所まで添付されていた。

そして目的地に着くと、磔にされてるアイエフさんと意外な人物が……

 

「お前は……えっと……マジェなんとか!!」

「マジェコンヌだ!! ようやく来たな、女神! 今日こそお前たちを葬ってやる!!」

 

マジェなんとか改め、マジェコンヌだった。

ていうか生きてたんだ……

 

「お望みならいくらでも戦ってあげるわ、とにかくあいちゃんを離し……うぐっ!?」

「お姉ちゃん大丈夫!?」

 

急に口を押さえ、吐き気を感じ始めたネプテューヌさん。

 

「ごめんなさい、茄子の匂いでこうなってるだけだから……」

 

周囲を見渡すと、

辺り一面が茄子畑。

恐らくこれが原因で天然の茄子の匂いが漂っているのだろう……

 

「今頃気づいたか? お前の弱点を突く為に、この農園を買い占めたのだ! ここが貴様の墓場となる!!」

「バカ言わないで!! いくら茄子が嫌いでも、それくらいでやられる訳ないでしょ!!」

 

全くもって仰る通りである。

そう思っていると、マジェコンヌは不敵に笑い、何やら籠のようなものを持ち……

 

「ふふふ……さぁ出でよ! 我が紫の僕!」

 

放り投げてきた。

その正体は茄子。なんで茄子……?

 

「何あれ!?」

「モンスターに変わった!?」

 

そう思った矢先に茄子がモンスターに変わり僕達に襲いかかってきた。

しかも数が多くない!?

 

「ひっ!?」

 

茄子のモンスターを見たネプテューヌさんは悲鳴を上げると同時に、

女神化が解けてしまった。

変身が解けたという事は、プルルートさんを支える片方を失った為にバランスが崩れ始めた。

慌てて僕は2人を1人で支えてるネプギアちゃんが落とさないように彼女を抱える。

 

「「くぅ……!?」」

 

体勢が悪いせいか逆に引っ張られる……

そしてついには……

 

「「あっ!?」」

「「わあぁぁぁぁぁっ!?」」

 

ネプテューヌさんとプルルートさんが落ちてしまった。

2人を助けに向かおうとしたがモンスターに行く手を阻まれてしまう……

 

(塵も積もれば山となるに近い状態になっちゃたなぁ……これ……)

 

傘をコールし、

臨戦態勢に入る僕。

とりあえず目の前のモンスターを切るが、すぐに別の1体が襲いかかってくる……

 

(だったら……!!)

 

モンスターを無視し、マジェコンヌを狙う事に変更した。

多少のダメージは仕方ない……

 

「そこだっ!!」

「なにっ!? ……とでも思ったか! そぉら!」

「っ!?」

 

あと少しで攻撃が当たると思ったが、

再び茄子が入った籠を投げてきた。そしてまた茄子はモンスターに変わって襲いかかってくる。とっさに防御したが反動で後方の方に飛ばされてしまった……

 

「ルル君!! 大丈夫!?」

「大丈夫……かすっただけ……」

 

ネプギアちゃんが駆けつけてくれると同時に、

僕達2人はモンスターに囲まれてしまう……

その時、巨大な音が一面に響き渡った。発信源を探すと、その正体はプルルートさんが起こしたものだった……

何故なら足元に巨大なクレーターが完成していた。

そしてプルルートさんが、ゆっくりと顔を上げ……

 

「なんか~……むかつく~……」

 

マジェコンヌに向かって不機嫌な表情で口にした。

しかもここに来る前に作成していたぬいぐるみを何度も何度も踏みつけた……

 

「なんで~、アイエフちゃんを~、そこまで~いじめるのかな~?」

「ねぷぅ!?」

 

うわぁ……アレめっちゃ怒ってるよ……

ネプテューヌさんもビビってるし……

 

「こ、怖い……」

 

ちなみにネプギアちゃんも僕の背後に隠れるようにビビっています。

 

「ひ、人質を私の好きにして何が悪い!!」

「ふーん……そういうことを言うんだ~……じゃあ……」

 

明らかにマジェコンヌがフラグ的な事を口にした途端、

プルルートさんの身体が輝き出した。

そして輝きが消え、女神化した姿が現れた。

 

「あたしも好きなようにやらせてもらおうかしらねぇ?」

「えっ? ぷるるん?」

「お姉ちゃん以上の変貌ぶり……」

 

ネプテューヌさんが驚きの声を上げ、

ネプギアちゃんは苦笑い……

その理由は、プルルートさんの女神化した姿にある。

というか……

 

「あっ!! あの時の綺麗なお姉さんだ!!」

「あらぁ~♪ やっと思い出してくれたの~?」

「変身するまで全く分からなかったです……」

 

僕が別の次元に迷い込んだ時に、

この人……変身したプルルートさんに助けられた経験がある。

でも変身前が、ほわほわ系のせいで全く気づかなかったのだ……

 

「貴様! 何者だ!」

「あたしぃ? アイリスハートよ? でも覚えなくていいわ……」

 

マジェコンヌが吠え掛かった。

その言葉を聞いたプルルートさんは剣をコールし、一直線に突撃して切りかかった。

はっやーい……

 

「身体に刻み込んであげるからぁ!」

「うぐぁぁぁぁっ!?」

 

攻撃が当たり空中に高く投げ出されるマジェコンヌ。

そこから追撃を与えるプルルートさん。

しかも表情が活き活きしている……

 

「た、楽しんでるみたい……」

「…やっぱネプギアちゃんもそう思う?」

「2人共、とにかくあっちはぷるるんに任せよう!」

 

茄子の匂いがある程度なくなり落ち着いたのか、ネプテューヌさんは女神化した。

 

「2人はあいちゃんをお願い! 私は茄子共をやっつけるわ!」

「うん!!」

「分かりました!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

茄子のモンスターを一掃しつつ、

アイエフさんを縛っていた縄を解いた僕とネプギアちゃんは、

プルルートさんの元に向かった……

 

「ふふふふふ……」

 

何やらマジェコンヌが不敵な笑いを浮かべていた。

 

「ふふふふ……私に奥の手がないとでも思ったか?」

「…いや別にそんな事訊いてないし……」

「ならば紫色の恐怖をもっと与えてやる……」

 

このおばさん……僕の意見ガン無視なのが腹立つわ……

 

「見よ!! 私の新たな力を!!」

 

光と同時にマジェコンヌの姿が変わっていく。

そしてそこから現れたのは……

 

「私は茄子の力を取り込み茄子と一体となった! そう人呼んでナスコンヌ!!」

 

ただのデカい茄子だった。

 

「「「「…………」」」」

「ん? なんだ? その薄い反応は?」

 

さてと……とりあえず……

 

「ウエポン・アビリティ……セット、"ディバインキャノン"!!」

『セット!! ディバインキャノン!!!』

 

えーと、マジェコンヌに照準を合わせて……

 

「うまいこと言ったつもりか!! バスター発射!!」

「ぬわぁあああ! 作戦が台茄子だーーー!?」

 

銃口から出る閃光がマジェコンヌを包み込んだ。

なんか最後に変な事を言ってた気がするが気にしない事にした。

この後、アイエフさんとは別に捕らわれていたコンパさんも無事に助け、プラネテューヌに帰りました。

……あ! そうそう!

僕がリーンボックスに帰る際に、ネプギアちゃんがお土産にと手作りの麻婆茄子をくれたんだ♪

今晩の晩ご飯のおかずはこれで決まりだね♪

 

 

 

 

 

 




読んでいただきありがとうございます。
終わり方がアレで申し訳ありません……
次回はオリジナルにしようかなーと思っています。
本日はありがとうございました。


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