超次元ゲイムネプテューヌ~緑の女神候補生~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回はルルが使った謎の力と
女神救出に向けて特訓する話になってます。
特訓する話は次回になりそうですが……
視点はギアちゃんにしてみました。
楽しんでいただけると嬉しいです。

それではどうぞ。




第14話 光と闇の女神候補生

私達は今の光景を見て言葉が出なかった……

ルル君がエンシェントドラゴン10体を

たった1人で…それも一瞬で倒してしまったのだから……

 

「はぁ…はぁ……っつ!?」

 

急に膝を落とし右肩を押さえ、

肩で息をしながら何かの痛みに耐えている……

心配になった私達はすぐに彼の元に駆け寄った。

 

「…あ、あれ? ネプギアちゃん達どうしたの?」

 

ここで私達が来た事に気づいたのか

彼はキョトンとした顔をしていた。

 

「ルル怪我してるんだから動いちゃダメだよ!、ロムちゃん!」

「うん…治すからじっとしてて」

 

ロムちゃんとラムちゃんが、

ルル君に回復魔法をかける。

 

「ねぇルル、さっきの技って……」

 

ユニちゃんの言葉に私も思い出す。

エンシェントドラゴン10体を倒した際に彼が放った技の事だった。

右手に付けていたグローブが弾け破れたと思ったら、

黒い光が発光し始めた。

その黒い光からは禍々しさを感じた……

 

「…その事は今からネプギアちゃん達に話すよ。ロムちゃん、ラムちゃん、僕もう大丈夫だから。治してくれてありがとね?」

「え? えへへ……(テレテレ)」

「う~……/// あ、あんまり撫でないでよぉ……///」

 

ルル君に頭を撫でられるロムちゃんとラムちゃんを見て、

私は面白くないと感じた……

この感覚は初めてじゃない。

ルウィーに遊びに行った時にルル君とロムちゃんが手を繋いでいたのを

見た時以来だった……

 

「ネプギアちゃん達は僕が女神候補生だって事は前に話したよね?」

「うん……」

「別次元のリーンボックスの女神候補生って話よね?」

 

初めて本人から聞いた時は驚いた。

だって別次元とはいえ……しかも男の子が女神候補生なんだもん。

友好条約の式典が終わった後に、いーすんさんに聞いてみたら別次元は存在しても男の子が女神候補生だというのは普通はあり得ない事だって言ってたし……

 

「4人は僕の変身した姿は見たでしょ?」

 

ルル君の言葉に私達4人は頷く。

 

「実はあの姿はね?、僕の次元では()()()()って言われてるんだ」

「「「「光の女神?」」」」

「そんなに難しいものじゃないよ? 簡単に言うと、ネプテューヌさん達やネプギアちゃん達みたいな国民を守る女神だって考えればいいから」

 

いや……お姉ちゃん達女神や私達のような女神候補生って

急に言われてもなぁ……

あ、どうしよう…難しい事を考えたら頭が……

 

「それでユニちゃんが聞きたかった質問の答えなんだけど……」

 

少し言いにくそうな表情をしながらも

私達の目を見て……

 

「…僕が光の女神候補生であると同時に()()()()()()()だからだよ」

 

聞きなれない単語を私達は耳にした。

私達が聞きたい事が顔に出ていたのか……

 

「さっきのは闇の風魔法だよ。もっとも()()()()()()()使()()()()()()けどね……」

「じゃあじゃあ、ルルが使えたのはや、や……」

「闇の女神候補生ね?、ラムちゃんには言いにくかったかな?」

 

少し苦笑いしながらラムちゃんに言うルル君。

 

「怪我とか……しないの?(うるうる)」

「さっきの怪我の事?、今日まで使ってなかったから闇の魔法とかを使った反動はさっきの怪我だけだよ、仮にまた使ったとしても反動の怪我とかはもう無いから」

 

でもルル君のさっきの怪我……

ロムちゃんとラムちゃんが治す前は右手首からは血が大量に流れていた。

今は2人が治したお陰で傷は綺麗に消えてるけど……

 

「闇の女神候補生ってどんな存在なの?」

 

ユニちゃんが聞くと……

 

「絶滅指定種のモンスターを守ったりかな……後は文献で読んだくらいだけど、光の女神の対抗勢力として魔剣とかを操って女神を殺して国民が心の中で望んでいる女神を再臨させる…そんな存在かな、僕が知ってる限りだと」

 

聞いてて冷や汗が出てきた。

特にルル君が言ってた文献の内容には背筋が凍りそうだった……

 

「どうして…女神を殺さなきゃいけなかったの?(うるうる)」

 

確かに女神を殺さなきゃいけなかったのかと思う。

女神は国の象徴の筈なのに……

 

「その当時の女神は国民の事なんか考えず自分勝手な人だったらしいんだ。国民は逆らったら殺される……いわゆる恐怖政治ってやつだよ」

 

全然想像がつかなかった……

女神に逆らったら殺すという思想自体が……

ここにいる私達がそう思った。

 

「そしてある日、2人の姉妹が国に現れた……それが」

「当時の闇の女神と闇の女神候補生……なんだね?」

 

私が言うと彼は頷いた。

 

「姉妹は国の国境付近の貧しいけど豊かな村に住んだんだ。村人達はよそ者の姉妹2人を家族のように接してくれたみたい。本土の国民達も姉妹の人柄に好印象を持っていた……ところがある日、姉妹2人が買い物から村に帰ってきたら村人達が全員殺されていたんだ……それを行ったのが本土の女神だった」

 

あまりにも酷い話だった。

女神が国民を手にかけるなんて……

 

「これに怒った姉妹は女神化……()()()()()をして本土に奇襲をかけたんだ。魔剣を手に持ちながら……結末から言うと光の女神は自分の身内である光の女神候補生に殺されたって話だよ。これが闇の女神と闇の女神候補生の始まりだよ」

 

女神が女神を殺す……

それをした事で国民が救われるという結末。

正直に言うと私はどれが正しいのか分からなかった……

ただ国民の為にやったしか伝わらない。

 

「ついでに言うとね? 当時その国境付近の村の土地が僕の次元のリーンボックスなんだよ?」

「「「「えっ!?」」」」

「…僕も驚いたよ。まさか闇の姉妹が住んでいた村が発展して自分が住んでいる国だとは普通思わないでしょ?」

 

なんか私達……凄い話を聞かせてもらってるような気がする。

 

「それと闇の女神と女神候補生は()()()()()()()()を受け付けないんだ」

 

邪悪なエネルギーを受け付けない?

私達が疑問に思っていると……

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()って言えば分かる?」

「それってつまり……」

「ルルくんが…闇の女神候補生…だから?」

 

ロムちゃんとラムちゃんが言うと、

ルル君は正解と言わんばかりに首を縦に振る。

 

「僕が今は話せるのはこれくらいかな……さてと」

 

そう言うと彼は立ち上がり、

ベールさんの立体投影ゲームの設定を始めた。

多分またモンスターと戦おうとしてるんだと思う……

 

「…あ、聞きそびれたけどネプギアちゃん達も特訓しに来たの?」

 

ゲームの設定をしながら、

私達に聞いてきた。

そうだった……私もルル君と同じ気持ちだもん!

 

「うん!、私…お姉ちゃんを助けたい」

「アタシもお姉ちゃんを助けたいの! だから変身できるようになりたいの!」

「わたしも…お姉ちゃん…助けたい」

「お願いルル! わたし達を特訓して!」

 

お姉ちゃんを助けたい……

そしてルル君みたいに強くなりたい。

 

「…じゃあ、みんなでお姉ちゃんを救出する為に今から特訓だー!」

「「「「おー!!」」」」

 

 

こうして私達5人は、

お姉ちゃんを助ける為に特訓する事になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでいただきありがとうございます。
ヤバい…コンパちゃんが空気になってる、あいちゃんまでも……(冷や汗)
誠に申し訳ありません(土下座)
特訓する話は次回も続きますので、
もう少しだけお付き合いください。
次回も頑張りますのでよろしくお願いします。


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