超次元ゲイムネプテューヌ~緑の女神候補生~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回はユニちゃんの視点になります。
最初はギアちゃんでも良かったんですが……
ふと思ったのがギアちゃんと喧嘩した後のユニちゃんが
凄く気になったもので……(割とマジで)
上手くできてるか不安ですが楽しんでいただけると嬉しいです。

それではどうぞ。




第13話 仲直り

アタシは教会の外に1人で佇んでいた。

理由はネプギアに酷い事を言ってしまったから……

お姉ちゃんが捕まったのはネプギアのせいじゃないのに……

 

「ユニちゃーん」

 

声がする方を顔を向けるとラムがこっちに駆け寄ってきた。

 

「もう! 捜したんだよ!」

「ご、ごめん……」

 

腰に手を当てながら少し怒り気味のラム。

 

「ネプギア……どうしてた?」

「ロムちゃんに任せてるから私も分かんない」

 

謝れるなら今すぐにでも謝りたい。

だけどアタシは素直じゃないところがあるから

何て言えばいいか分からなかった……

 

「もー! 早くネプギアのところに行くよ!」

「ちょ……ちょっとラム!?」

 

痺れを切らしたのかラムは、

アタシの手を引っ張られた。

ちょっと待って!、まだ心の準備ができてないわよ!?

 

 

 

 

ラムに連れてこられるがまま部屋に戻ると、

ネプギアとロムがバルコニーにいた……

 

「ほら早く!」

「わ、分かってるわよ……」

 

そんなに急かさなくても……

正直に言うとネプギアにあんな事を言っちゃった手前、

今もちょっと謝りにくい。

 

「仲直り…しよ?」

 

そんな時ロムがアタシの手とネプギアの手を握り合わせる。

 

「言い…過ぎ…ちゃった……ごめんね……」

「…ううん」

「分かってる……ネプギアのせいじゃないの……分かってるのに」

「…うん、私も気持ち……分かるから」

 

きっとそれはここにいる

みんなが同じ事だと思った。

 

「お姉ちゃんより強い人なんていないと思ってた。アタシのお姉ちゃんがいる限り大丈夫だって……」

 

今までだってそうだった。

どんな悪いやつでもお姉ちゃんには敵わなかった……

でも現に捕まっちゃった。今でも信じたくないけど……

 

「同じだよ…私だってお姉ちゃんがいないと何もできない。今だってどうしたらいいか全然分からなくて……」

「そんなの簡単じゃない!」

 

ネプギアの言葉にラムが座ってた場所から

飛び降りて簡単だとアタシ達の前に出ながら言った。

 

()()()()()()()()()()()()()!」

「わたしも…お姉ちゃん…助けたい」

 

ロムとラムの言葉にアタシとネプギアは驚いた。

だけど……

 

「でも私達……変身できないし……」

「できるようになればいいじゃない!」

「やり方…覚える」

 

変身できるようになればいい……それなら確かに助けられるかもしれない。

けど、どうすればいい分からない……

ふとある事を思い出す……

 

「お姉ちゃんが言ってた……アタシが変身できないのは自分の心にリミッターをかけてるからだって……」

「リミッター……?」

「例えば何かを怖がってるとかそういう事よ」

 

ネプギア達に分かりやすく説明する。

何度も考えてみたけど正直言って全然分からない……

アタシが怖がってる事ってなんだろ……

 

「わたし…モンスター怖い…(ブルブル)」

「うん、私も……」

「じゃあみんなで特訓してモンスターが怖くなくなればいいのよ!」

 

モンスターが怖くなくなればいい…か。

なんかラムらしい。

 

「分からなかったら…ルルくんに…教えてもらう」

「「「あっ……」」」

 

ロムの言葉に今更ながら気づくアタシ達3人。

別次元の住人だけどアタシ達と同じ女神候補生の中で唯一変身できる人……

彼に聞けば何か分かるかもしれない。

 

「でもルル君、どこに行ったんだろう?」

 

ネプギアの言う通り、

肝心のルルの姿が見当たらなかった。

アタシとラムが戻った時にもいなかったし……

 

「ルルくんなら…ベールさんの部屋にいるって…言ってた」

「そうと決まればレッツゴー!」

 

ロムの言葉を聞いたラムは凄い勢いで、

ベールさんの部屋に向かって走って行った。

気づけばロムもいつの間にかいなくなっていた……

 

「「お、置いてかれた!?」」

 

ネプギアと声がハモった瞬間だった……

 

 

 

 

ーーベールの部屋ーー

 

 

 

 

 

ベールさんの部屋に着くと、

ロムとラムとコンパさんがいた。

3人共、何かを見て驚愕の表情をしている……

どうしたのかと思いネプギアと一緒に3人が見てる方に目を向ける。

 

「「えっ……」」

 

そこには辺りが草原に立つルルの姿があった。

ベールさんの開発した立体投影ゲーム機の実戦モードを使ってる……

戦ってる相手はエンシェントドラゴンだった。

だけどアタシとネプギアが驚いてるのはそこじゃない……

ルルが相手にしてるのは()()()()()()()()()()1()0()()というあり得ない数だった。

 

「「「「「「「「「「グォアアアアアアアアッ!!!」」」」」」」」」」

(な、何よ、あの数は……)

 

まさかルルはこのエンシェントドラゴン10体を1人で倒す気なのかと思った。

明らかにイカれてるとしか思えない……

アタシからしたら無謀という言葉を超えていた。

そしてエンシェントドラゴン10体はルルに向かって腕を振りかぶる……

囲まれているのにも関わらずルルは無言になりながら腰に付けてあるプラネットギアではない端末機を左手で軽くスライドさせ……

 

「………………"()()()()()()L()v()1()"、解放」

『ドライブ1、モードリリース!!!』

 

その言葉を呟いた途端、

ルルが右手に付けていたグローブが弾け飛び破れた……

次の瞬間、右手から黒い光が発光し始めた。

 

(何よ、あの黒い光は……)

 

明らかに禍々しい光だった。

そしてその黒い光はルルの足元に風のように渦巻いている……

 

「………ダークストーム」

「「「「「「「「「「グガァアアアアアアアアアアアアッ!?」」」」」」」」」」

 

あまりの強風で目を瞑ってしまったアタシ達。

聞こえるのはエンシェントドラゴンの断末魔……

目を開けた時にはエンシェントドラゴンの姿は光の粒子となって消えていた。

 

(う、嘘……ほんとに1人で10体も倒しちゃった)

 

あり得ない光景を目の前で見てしまい言葉が出ない……

だけどルルはアタシ達が出会った中で凄く悲しい表情をしていた。

どうしてそんな顔をするのかアタシには分からなかった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでいただきありがとうございます。
む、難しい……(遠い目)
次回はギアちゃん達が女神救出に向けて特訓するオリジナルの話になります。
アニメを見てて少し気になったもので……
頑張りますので次回もよろしくお願いします。




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