超次元ゲイムネプテューヌ~緑の女神候補生~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回の続きになります。
それではどうぞ。


第10話 再び買い物へ

あの後無事に教会に着くと、

ネプギアちゃん、ユニちゃん、ロムちゃん、ラムちゃん、ネプテューヌさん、ノワールさん、ブランさん、アイエフさん、コンパさんとばったり会った。

 

「いらっしゃいませ……って、お姉ちゃんは一緒じゃないんですか?」

 

おかしい。

僕が買い物に行ってる間にネプギアちゃん達を迎えに行くって、

お姉ちゃん言ってた筈なんだけど姿が見えない……

 

「とりあえず中にどうぞ」

 

まずはお客さんを案内するのが先だよね。

そう判断した僕はネプギアちゃん達を教会の中に招き入れた……

 

 

 

 

ーーリーンボックス教会・内部ーー

 

 

 

 

 

「ライブに招待してくれたのはいいけど肝心のベール自身が迎えに来ないなんて……」

「何か事情があるのよ……きっと」

 

ノワールさん、ブランさんが言う。

僕はみんなをお姉ちゃんの部屋に案内している。

事情ねぇ……いやまさかね?

 

「着きました。ここがお姉ちゃんの部屋です」

 

そんな事を考えている内に目的地に着いた。

案の定ドアは開いていたので中に入る……

 

「…また散らかってるよ。もぉ……」

 

おかしいな……

この部屋、最近片付けたばかりなのになぁ……

他のみんなもこの光景には驚いていた。

 

「何が……あったです?」

「荒らされた後みたい」

「というよりも片付いてないだけじゃ……」

 

コンパさん、ブランさん。

荒らされてるのではなく散らかってるんです……

そしてノワールさん、おっしゃる通りです。

 

「おー! これは18歳にならないと買えないゲーム!」

「ちょっとネプ子やめなさい、小っちゃい子もいるんだから……」

 

ネプテューヌさんは18禁ゲームを見つけ、アイエフさんはそれを止める。

あーもぅ……こっちも種類がバラバラになってるし。

 

「「「「はぁ~///」」」」

 

ネプギアちゃん、ユニちゃん、ロムちゃん、ラムちゃんは

額縁に飾られている何かに見惚れてるし……あれ?

 

「何で僕の写真が飾ってあるの!?」

 

思わず声に出してしまったのも当たり前。

何故なら額縁に飾られていたのは僕の寝ている姿だったからだ……

というか僕って寝てる時ってこんなんなの?

それ以前にいつ撮られたのかが気になって仕方ないんだけど……

 

「後方の部隊は何してますの!?」

 

奥の部屋……というかゲーム専用の部屋から声が聞こえたので

みんなを連れて部屋にそっと入る。

そこにはヘッドホンをしながらオンラインゲームを真剣な表情でやっている

お姉ちゃんがいた……

 

「…僕の予想が当たっちゃった。もぅ……」

「何やってのよベール……」

「ちょっと!? そこは…ああ~ん……」

「どう見てもネトゲね」

 

あの様子だと僕達が近くにいる事すらも気づいてないし……

するとユニちゃんが近くにあったソフトを手に取る。

 

「『四女神オンライン』?」

「…お姉ちゃんがやりこんでいるゲームらしいよ?」

「そうなんだ……」

 

とりあえずお姉ちゃんを呼ぼう……

 

「お姉ちゃんー、ただいまー……」

「あ、あら。ルルちゃんお帰りなさい♪ 皆さんもいらっしゃいませ。今ちょっと手が離せませんの……」

 

そんな笑顔で手が離せないって言われても……

 

「って何で約束すっぽかしてゲームなんてやってんのよ!」

「出かける前に1時間だけってログインしたら攻城戦が始まってしまいまして……」

「ログアウトが出来なくなったんだね。お姉ちゃん……」

「あはは……」

 

ノワールさんの疑問に答え補足をしてあげる僕に苦笑いをするお姉ちゃん。

 

「…ライブの後はホームパーティーでもてなしてくれるんじゃなかったかしら?」

「……………………あっ! もう少しで城を落とせますからその後で……」

「こういう人だったのね」

「ブランさん、すみません……」

 

代わりに僕がブランさんを含めたみんなに謝る。

お姉ちゃんも忘れちゃったらダメじゃん………

それよりアレを聞かなきゃ……

 

「ねぇ、お姉ちゃん?」

「なんですの?」

「この部屋に僕の寝ている写真が額縁に入れて飾ってあったけど…いつ撮ったの?」

「あ♪、つい最近ですわ。我ながらよく撮れたと思ってますの♪」

 

なるほど。

つい最近撮ったんだ……

しかもお姉ちゃんが自分で撮ったんだ。全然気づかなかったよ……

でもだからって額縁に入れて飾らなくてもいいんじゃないかな?

 

「ベールさん! ルル君のあの写真、私にもください!!」

「アタシも欲しいです!!」

「わたしも…ルルくんの写真…欲しい(ウルウル)」

「わたしも欲しーい!」

 

ネプギアちゃん、ユニちゃん、ロムちゃん、ラムちゃんがとんでもない事を言い出した。何で僕のいつの間にか撮られていた写真が欲しいの!?

というか4人共どうしたのほんとに!?

 

「ええ♪ もちろんですわ」

「お姉ちゃん!?」

 

 

 

 

この後、

お姉ちゃんが終わるまでどうするかと

アイエフさんがノワールさんに聞いたところ……

 

 

 

 

「さあ! みんなで準備をするわよ!!」

 

うん……そうなりますよね。

ノワールさんは何故かメイド服に着替えてた。

 

「えー、なんで私達が準備ー?」

「文句を言わない! せっかくリーンボックスに来たんだから、きっちりホームパーティーをして帰るわ!」

 

なんか手伝ってもらって悪い気がするなぁ……

本当はみんながお客さんなのに……

 

「まずネプギア、アイエフ、コンパ、ルルの4人は食料の買い出し!」

「「「「は、はい!」」」」

「他の人達は部屋の掃除よ! はい、今すぐ初めて!」

「で、でたあ。こういう時に妙に張り切って仕切るやつ」

「変なスイッチ入ったわね……」

「うるさい!!、ちゃっちゃと働く!!」

 

こうしてノワールさんの指揮下の元、

ホームパーティーの準備をする事になりました。

というかまた買い物に行くの!?

そんな疑問を残しつつ僕も急いで支度をする事にした……

 

 

 

 

 

sideネプギア

 

 

 

 

 

 

私とルル君は食料の買い出しをする為、

リーンボックスのショッピングモールに来ています。

アイエフさんとコンパさんは別行動をしています。

 

(こ、これって買い物とはいえ、ルル君と2人きりだよね……)

 

ど、どうしよう……///

その事を意識しちゃったら余計にルル君の顔が見れないよ……

 

「800Creditの3個入りオレンジ1袋か……ばらで11個にしようかな?」

 

なんか買う物を選んでいるルル君の横顔……かっこいいなぁ///

 

「やっぱりばらで買おうかな……その方が200Creditくらい得になるし。ネプギアちゃん、どうかしたの?」

「えっ!? な、なな、何でもないよ!!」

 

私がそう言うとルル君はそれならいいけどだけ言うと

それ以上は何も聞かなかった……

 

「あ、そうだ。ネプギアちゃん、ワープ装置って作れるかな?」

「えっ?」

 

何かを思い出したのか、

私にそんな事を聞いてきた。

 

「うーん、理論上は作れると思うよ? ただ容量とかも情報とかも必要になるし……」

「情報っていうと……国の名前とか?」

「簡単に言うとそんな感じかな……」

 

でも急にどうしたんだろう?

もしかして元の次元に戻れる何かを作るのかな……?

すると私の表情が分かったのか……

 

「…先の話だから気にしないで」

 

本来ルル君は違う次元の人……

それも私達と同じ女神候補生という立場。

元の次元に戻れる方法が見つかったら別れなきゃいけないのかな……?

そう思うと何故か胸が痛い……

 

「あ、あの……ルル君」

「どうしたの?」

「ううん……何でもない」

 

私……今、何を聞こうとしたのかな。

ルル君の表情を見たら自分が言おうをした事をやめた。

どうしてなんだろう……気がつけば胸の痛みは感じなくなった。

 

「ネプギアちゃん、ホームパーティー楽しみだね♪」

「うん♪」

 

彼の楽しそうな顔を見た時、

気づけば私は自然と笑っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでいただきありがとうございます。
最後にちょっとだけ、ギアちゃん視点を入れてみました。
というか微妙に暗い終わり方になっちゃった気が……(汗)
次回からは後半パートになります。
今後もよろしくお願いします。

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