今回はきちんとまとめました。
宜しくお願いします。
※ヤンデレ成分を多く含みますので苦手な方はブラウザバックを推奨します。
彼はホントは優しい人なの!
だから…だから!
目を覚まさせてあげて!
(クソッ!いつまで続けるんだよこんなこと!)
私は…ずっと彼のことを見ていた。
物心ついた頃からずっと、ずっと、彼の事が好きだった。
(これは…幼馴染みのアイツの記憶…?)
私は毎日のように彼と遊んでいたし、私が彼のことを一番知ってるんだって、それが私の自慢だった。
それなのに。
「パパとママが…死んじゃった…」
彼の両親は、幼い彼を残して交通事故で亡くなった。
でも、私は嬉しかった。
これからは正真正銘、
私だけが彼の支えになれるんだから。
唯一私が勝てなかった、彼の両親は、交通事故でいなくなっちゃった。
それなのに。
彼は私のことを見なかった。
クラスのA子ちゃんにばかり相談して…
私のことも見てよ!
仕方ないや。
A子ちゃんの事
だって、彼の一番は私のものなんだから。
(えっ…?俺の初恋のA子は…あいつが殺したのか…?俺が希望を見出す度に訪れた不幸は、全てこいつのせいだった!?)
その異常性に俺は寒気がした。
…
……
………どうして?
私は彼にこんなに尽くしてるのに!
どうして彼は私のことを見てくれないの!?
そんなに私のことが嫌いなの!?
でも大丈夫、私のことが嫌いな彼のことも、私は愛せるんだから。
最近彼が元気がない。
こんな時こそ私の出番よね!
「ねぇねえ!最近元気ないじゃん!どうしたの?」
そしたら彼は…
「んだよ。てか誰だ?お前。ウチの高校にお前みたいな奴いたか?」
え…?なんで?私はずっとあなたのことを見守ってたのに!
あなたはずっと気づいてなかったの!?
あ、そっか。照れ隠しなんだよね?
高校生にもなって女子と話してたらからかわれちゃうもんね。
そっかー君ももう男子高校生だもんね~。
よく見たら体つきも逞しくなっちゃって。
男らしくてより一層かっこよくなっちゃったわね。
でも…
どうして浮気なんてしてるのかしら?
彼の隣は永遠に私のものなのに!
仕方ないや。
彼にだって間違いはあるもの。
その間違いを正してあげるのも私の役目よね。
ねえ、どうしてそんなに悲しそうな顔をしてるの?
そっか。
薄々分かってたけどキミはわタシのモノになラナいんだね。
デモ諦メないヨ。
だって私は
ずっと
ずっと。
あなたと一緒に在るんだから。
俺は冷や汗をダラダラ流していた。
まさか身近にあんなやばい奴がいたとは。
しかもあいつは高校で進路がわかれたはず。
視点的に双眼鏡だろうか…
そんなことを考える俺に、いっそ不気味なほどの冷静さで奴は言う。
「おかえりなさいませ。今回はどうでしたか?酷くうなされておられましたが。」
どうもこうもねえよ!何だよあいつ!俺の身の回りに起きる不幸なことは偶然なんかじゃなかったんだ!
「さあ、私は何をご覧になったかわかりませんので何ともお答えできませんが…ああそうだ、あなたにお会いしたいという方がお見えになってますよ。」
まさか…と震える俺を尻目に、奴は「お入りください」という。
「うわぁ、久しぶりに近くで見たら男らしくなっちゃって!」
嫌だ、来るな、やめろ、やめてくれ!
「何その顔…やっぱり私じゃダメ…?そんな訳ないよね。色んなしがらみのせいだよね。だから私も考えたんだ。」
そう言ってナイフを取り出した。
「こうしちゃったら、いいよねって。」
嫌だ、死にたくない、やめろ!来るな、頼む…
「すぐに行くから待っててね?」
「ずっと…一緒だよ?」
血にまみれた部屋の中で彼、あるいは彼女は言う。
「愛、それは見えないものであり、存外近くにあるものです。幸せの青い鳥にも似た性質ですが、幸せと違う点といえば、」
「行き過ぎた愛は相手に害を及ぼす可能性があるということです。お気をつけくださいませ。」
はい、どうでしょう、まとめきれてるでしょうか?
本編での疑問、批評、ご意見等ございましたら是非とも感想をお願い致します。
あと評価もしてくれたら嬉しいなーなんて…(チラチラ