Life Will Change   作:白鷺 葵

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【諸注意】
・完全な蛇足話。
・完結した本編の余韻をぶち壊しにする恐れがある(重要)。
・完結した本編の余韻をぶち壊しにする恐れがある(重要)。
・完結した本編の余韻をぶち壊しにする恐れがある(重要)。
・こんな可能性がどこかに転がっていることを示唆しているだけで、それが実際になるわけではない(重要)。
・こんな可能性がどこかに転がっていることを示唆しているだけで、それが実際になるわけではない(重要)。

・『ペルソナ5 ザ ロイヤル』に関連する、重要なネタバレ要素が含まれている(重要)
・『ペルソナ5 ザ ロイヤル』に関連する、重要なネタバレ要素が含まれている(重要)
・『ペルソナ5 ザ ロイヤル』に関連する、重要なネタバレ要素が含まれている(重要)
・『ペルソナ5 ザ ロイヤル』に関連する、重要なネタバレ要素が含まれている(重要)

・『P5R/3学期』に関するネタバレを把握していることをお勧めする。
・『P5R/3学期』に関するネタバレを把握していることをお勧めする。
・『P5R/3学期』に関するネタバレを把握していることをお勧めする。
・『P5R/3学期』に関するネタバレを把握していることをお勧めする。

・普遍的無意識とP5ラスボス&P5Rラスボスの間にねつ造設定がある。
・『改心』と『廃人化』に関するねつ造設定がある。

・『ペルソナ5 ザ ロイヤル』のせいでヤバさが上昇している(重要)
・『ペルソナ5 ザ ロイヤル』のせいでヤバさが上昇している(重要)
・『ペルソナ5 ザ ロイヤル』のせいでヤバさが上昇している(重要)
・『ペルソナ5 ザ ロイヤル』のせいでヤバさが上昇している(重要)
・『ペルソナ5 ザ ロイヤル』のせいでヤバさが上昇している(重要)


嘘予告その3

 

 

 嘗て“彼”は、理不尽に奪われました。

 

 理想も、希望も、祈りも、未来も、居場所も、大切な“もの”も――何もかもを失くしてしまいました。

 

 “彼”の眼前に広がるのは、理不尽と悲劇に彩られた現実だけ。身体を引き裂くような、痛みに塗れた現実だけ。

 

 最も、“彼”が味わった不幸は、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()でしかありません。

 

 “彼”が味わった不幸など、現実には当然のように蔓延している“よくある悲劇(こと)”でしかないのです。

 

 

 けれど、その()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()に苦しむ人々は沢山います。

 

 “彼”は、自分が味わった痛みや悲しみに苦しむ人々の心を癒したいと考えました。

 

 『人を救いたい』と、心の底から思いました。

 

 そのための行動を惜しみませんでした。

 

 

 それでも現実は辛いまま。

 

 悲しいことが続きます。

 

 心折れて崩れ落ち、更なる悲劇へと突き進む人をたくさん見ました。

 

 

 その度、“彼”は、自分の無力さに打ちひしがれました。

 

 その度、“彼”は、嘗ての喪失を思い出しました。

 

 その度、“彼”は、傷跡が開く痛みにのたうち回りました。

 

 その度、“彼”は、痛みが蔓延する『()()()()()()()』に打ちのめされました。

 

 その度、“彼”は――何度も何度も、絶望を突きつけられました。

 

 

 ――だから“彼”は、世界を変えようとしました。

 

 『痛みも悲しみもない、当事者が望む理想の世界で、前を向いて生きて行ける世界』を、作り上げようとしたのです。

 

 

 

 彼には力がありませんでした。

 枯れには力がありませんでした。

 カ例にはチ殻がありませんでした。

 嗄例二ハ千佳羅があり魔センでシた。

 カレには力チカラ地下等Tiカ螺千佳羅チ殻チカラチカラチカラ螺羅良良ラRaLaRRRRRRrrrrrrr――――

 

 

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 ――“彼”には、()()()()()()()

 

 『誰かが望んだ現実を、形にする』という()()()()()()()

 

 最初は局地的なモノでしかありませんでしたが、時間が経過していくうちに、それは『現実を自在に書き換える』ほどにまで強くなっていきました。

 

 

 “彼”の力によって救われた人間――その筆頭が、花の名を冠する少女でした。

 

 彼女は理不尽な喪失に直面し、その傷に苦しみながら生きていました。

 

 『その喪失の原因は己である』と、自分自身を責め続けていました。

 

 彼女は『彼女が望む“理想の現実”』を手にし、前向きに生きています。

 

 

 その姿は、“彼”にとって、自分の理想が正しいものであると実感させてくれる光景でした。

 

 その姿は、“彼”にとって、自分の救済が正しいものであると実感させてくれる光景でした。

 

 

 ――その姿は、“彼”にとって、『“彼”自身が救われた姿』も同然でした。

 

 

 “彼”が「人を救いたい」と願ったことには、嘘偽りはありません。

 

 けれどそれ以上に、“彼”が救いたかったのは――――――

 

 

 

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 問題です。

 

 “彼”が救いたかったのは、“誰”でしょうか?

 

 

 

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 問題です。

 

 ――“彼”はどうやって、その力を手に入れたのでしょうか?

 

 

 

 

 

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◆◆◆

 

 

 

 

 救わなければなりません。

 

 導かなくてはなりません。

 

 

 人類を、数多の理不尽から救わなければなりません。

 

 人類を弄ぶ理不尽の権化から、守らなければなりません。

 

 人々が彷徨い歩かずに済むように、導かなくてはなりません。

 

 悲劇が繰り返されないように、戦わなくてはなりません。

 

 ――“私”のような痛みを味わうような被害者が、1人でも減ることを願って。

 

 

 助けなければなりません。

 

 導かなくてはなりません。

 

 

 理不尽の権化に見いだされ、玩具にされてしまった被害者を、助けなければなりません。

 

 彼らが奴らとの不平等契約によって発生する地獄絵図を、阻止しなければなりません。

 

 被害者たちを、『理不尽の権化によって舗装された破滅』から遠ざけるために、導かなくてはなりません。

 

 彼らが、奴らのせいで居場所を失ってしまわぬよう、戦わなくてはなりません。

 

 ――“私”のような痛みを味わうような被害者が、1人でも減ることを願って。

 

 

 守らなければなりません。

 

 導かなくてはなりません。

 

 

 あの子たちの笑顔が、少しでも陰ることのないように。

 

 あの子たちが過ごす世界が、少しでも優しいものであるように。

 

 あの子たちが、降り注ぐ理不尽と対峙するための力になれるように。

 

 あの子たちの味方になるであろう人々と、あの子たちを結び付けるために。

 

 ――()()()()()()()()()()ことこそが、“私”の得意分野なのですから。

 

 

 

 

 

 

 あんな理不尽の権化になど、どうか負けないで。

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()“私”のような末路を、辿らなくていいように。

 

 

 自分が選び取った道を進んでください。

 

 その結末がどんなものであったとしても、選んだことには誇りと責任を持って。

 

 

 自分たちが積み上げてきた痛みを、なかったことにしないでください。

 

 その痛みも含めて勝ち取ったものこそが、貴方が掴んだ権利そのものなのですから。

 

 

 そのためならば、何だってして見せましょう。

 

 数多の可能性を束ね、世界を顕現して見せましょう。

 

 折角だから、人類をリソースにしてふんぞり返っていた神々の力もぶち込みましょう。

 

 あの子たちに理不尽を強要したのだから、それくらい返すのが筋というモノでしょう?

 

 『身勝手には身勝手が返ってくる』ことこそ、因果応報ではありませんか!

 

 

 

 

 いつか救われるから。

 

 いつか幸せになれるから。

 

 そう言い聞かせながら、歩んできました。

 

 

 

 

 人を救いました。

 

 救い続けました。

 

 そうしようと思ったきっかけも忘れましたが、今でも続けています。

 

 

 だって痛い。

 

 こんなにも痛くてたまらない。

 

 自分がこんなに痛いのだから、あの子たちだって痛いに決まっている。

 

 

 

 

「“私”があなたをすくいましょう」

 

「あなたが前を向いて生きていけるように、手を貸しましょう」

 

「そのための力になりましょう。そのための力をあげましょう」

 

 

「――その代わり、あなたは私と契約してください」

 

「“どんな結末を迎えても、前を向いて生きていく”と」

 

 

 

 神様は、人を使い潰すのが得意です。

 

 善意であっても、悪意であっても、質が悪いことは事実です。

 

 神様は言葉が足りません。

 

 重要なことを話してくれないのはいつものことですし、嘘をつくことも日常茶飯事です。

 

 

 

 “私”が“彼”に契約を持ち掛けた際、“私”は■生史上初めて嘘をつきました。

 

 “私”が“彼”に契約を持ち掛けた際、“私”は■生史上初めて重要なことを隠しました。

 

 “私”が“彼”に契約を持ち掛けた際、“私”は■生史上初めて契約者を使い潰すことにしました。

 

 

 

「期限は20XX年の、2月3日が終わるまで」

 

「『この日が終わるまでの間に、あなたの城が崩壊した』場合、あなたの理想は潰えるでしょう」

 

「裏を返せば、『この日が終わっても、あなたの城が残り続けていた』暁には、あなたの理想が現実へと置き換わる」

 

 

 

 “私”が“彼”に契約を持ち掛けた際、“私”は■生史上初めて『斃されるべき邪悪』を作りました。

 

 同時に、“私”自身を、『斃されるべき邪悪』の立ち位置へ置きました。

 

 それがとんでもないエゴであることも分かっていたし、そのエゴのために世界を巻き込むことを選びました。

 

 

 ――本当に救われたかったのは、“私”だったので。

 

 

 

***

 

 

 

 そこには最早、始まりも終わりも何もない。

 

 嘗てあり、今あり、将来あると考えるものはすべて、同時に存在している。

 

 低次元に生きる命では、それを認識できないだけ。

 

 提示減と高次元の間にある線引きに異常が発生しない限り、低次元に生きる命は、それに触れることはない。

 

 

 神々は平然とそれを犯し、無辜の人々を踏み躙る。

 

 奴らと同じ場所まで()()()“私”なら、それを成すことも可能なのだ。

 

 

 門にして鍵。

 

 彼方の者。

 

 すべては1つであり、1つはすべてである。

 

 可能性は無限。

 

 

 だけれど、()()()()における結末は1つ。

 

 ()()()()では、その1つの結末こそがすべてであり、すべてはその結末の為にある。

 

 

 

 ――すべては、たった1つの『結末』へと至るための旅路。

 

 

 

「これは、『生きる意味を探す権利』、『誰もが自分の夢を叶える権利』、『限りある命を精一杯生きる権利』、『真実を求める権利』を守るために戦ってきた先人たちの答えを受け継いだ少年少女が、今度は『自由を得るために戦う権利』を守るために立ち上がる物語」

 

「そうして、これは――『好き勝手しすぎた神様が、反逆の意志によって打ち倒されることで、すべてが救われる』ための物語だ」

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

「先生、ご存知ですか?」

 

 

 鳶色の髪を赤いリボンでポニーテールに結った少女――芳澤かすみの問いかけに、白衣の男性教諭――丸喜拓人は思わず首を傾げる。

 かすみは穏やかな笑みを湛えながら、言葉を続けた。

 

 

「『悪いことをした神様が、その罰として“人間に転生させられた”』話があるんですよ」

 

 

 

 

 

「――終わりになんか、させない」

 

 

 そう言った黒い怪盗は、どこまでも真っ直ぐな目をしていた。

 

 

「――一緒に、帰ろう」

 

 

 そう言った白い怪盗は、どこまでも真っ直ぐな目をしていた。

 

 すべてが崩れていく。何もかもが崩れていく。

 その中で、契約者だった“彼”は確かに見た。

 

 罰を下された神様が消える際に発生した光を。

 光の中で、すべてを『()り戻した』青年たちの姿を。

 そんな彼らの元へ駆け寄る、神から人間へと至って『帰って来た』人間の姿を。

 

 

『――その代わり、あなたは私と契約してください』

 

『“どんな結末を迎えても、前を向いて生きていく”と』

 

 

 神様と契約したときのことを思い出し、“彼”はすべてを理解した。

 自分は神様に騙されていたと理解した。この結末に至る為だけに、自分は利用されたのだと。

 重大な裏切りを知っても、不思議なことに、“彼”は神様を責める気にはならなかった。

 

 ――だって仕方ないじゃないか。自分はもう、怪盗団と神様によって救われてしまったのだから。

 

 眩しくて、目を細める。

 今ならもう一度、立ち上がれるような気がした。

 

 




ネタバレを把握した勢いで、何も考えずに書き漁ったP5R話。現状、続く予定はありません。
『意味が分かると(ある意味で)怖い話』を目指したつもりです。

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