射手の青年、鳥の娘   作:はたけのなすび

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お久しぶりの方も、初めましての方も、よろしくお願いします。


Act-1

 

 

 

 

気の遠くなるほど、遠い時代のことだ。

今生きる人々の曽祖父が生まれるよりも、遥かに遥かに昔のこと。

世には神秘が満ち満ち、人と精霊は交わり、神は地上に降りては奇跡を体現し、人は神や精霊を敬い讃えていたと言う。

 

「今もヒトビトは神をたたえ、祈りをささげている。それとはどうちがうの?」

 

そこは雲付く霊山の中程。

断崖絶壁に穿たれた洞窟の入り口に座るのは、まだ幼い女の子どもだった。

新雪のような真っ白い髪と夜空のような黒い瞳をし、体格は痩せて小柄。動物の革を縫い合わせて作った服を纏い、腰には剣を佩いている。その歳の子どもには似つかわしく無い格好だった。

 

「祈る心に変わりはないさ。ただ、人と神の距離が遠くなったって言うだけだ。昔、神はもっと近しく人に語りかけることもあったそうだ」

 

子どもの隣に座るのは、体格の良い褐色の肌の青年。よく日に焼け、髪と同じ色の黒い瞳は生気に溢れている。

青年は快活に言い、子どもはへえと鼻を鳴らして肩をすくめた。

 

「じゃあ、わたしたちみたいな存在は、もっとたくさんいたの?」

「いたんだろうさ。だが時代は移って、神は人から離れた。神なき世は剥き出しの自由を得、引き換えに個体としての人は弱くなったのさ」

 

難しいか、と青年が問い、子どもは首を振った。

 

「それくらいわかるよ、()()()

「そうか。■■■■は頭が良いな」

「兄さんがよくきて、お話してくれるから。なんども聞いたらさすがにおぼえる」

 

白髪の子どもに、青年は柔らかい微笑みを向けた。

子どもは青年を兄と呼ぶが、実のところ彼らが出会った期間は一年にも満たない。

十ヶ月ほど前のことだ。

ペルシャを見下ろす霊山エルブルズに白髪の鬼が出るという噂が立った。だが真実を確かめに向かった青年が出会ったのは、白髪の子どもただ一人だけだった。

子どもは人の言葉は話すことができた。できたが人としての名前を持たず、自分を産んだ親の顔を知らなかった。

子どもの育ての親は、霊峰に住まう聖なる鳥、スィームルグだった。それは羽に癒しの力を持ち、犬の上半身と孔雀の下半身を持つこの世ならざる幻の如き生き物である。

十歳になるやならずの子どもが、何故このような場所に住んでいるのか。想像だに難くなかった。

生まれてすぐに、捨てられたのだ。

不吉の証と言われる、新雪のような白髪。それを持っていたがためだろう、と青年は推測した。

しかし、白髪であろうがなかろうが捨てられる子も売られる子も大勢いる。だが、いくら何でも山に捨てられ霊鳥に育てられて生き延びた子は聞いたことがなかった。

すぐに、理由は知れた。

熟練の狩人すら目眩を感じるような絶壁を臆せず駆け回り、大鷹に爪で襲われても顔色一つ変えず追い払って見せたのだ。

神代に生きた人々、英雄と呼ばれる彼らと同じ、天性の肉体を子どもは持っていた。――――青年と同じように。

不吉な白髪を持たず女で無かったのなら、きっと子どもは人々にも受け入れられていたのだろう。―――――自分のように。

山々の間から吹き抜ける風に白髪を遊ばせ、子どもは鳥と語らう。青年が来るたび、面白い話を聞かせて、と懐いてくる。

名無しじゃ問題だろう、と名を付ければ、子どもは春告げる小鳥の唄のように何度も名を繰り返し呟いた。

人の家族の形とその在り方を教えれば、子どもは青年を兄と呼ぶようになった。鳥の兄さん、人の兄さん、と呼び分けている横顔はあまりに幼かった。

急に子どもは顔を上げ、手を目の上にかざして空を見た。

 

「兄さん、もうかえったほうが良い。空があれる」

「空?」

 

空を見上げる。青空には雲一つなく、青年の優れた感覚にも空が曇るような予兆は感じ取れない。

それでも彼女は天気が崩れると言い張った。

 

「まちまではとおいから、雲においつかれる」

 

だから早く、と舌足らずにも繰り返した。

子どもは決して、青年と一緒に山を下りようとはしない。彼女にとっての家はこのエルブルズの山であって、人里ではないのだ。

それでもは別れる時にはいつも、また来てね、と言うのだ。だから青年もつい来てしまう。

だが、これからそれは難しくなるだろう。もう何十年も続いている、隣国トゥグルクとの戦が始まるからだ。今は嵐の前の静けさが、ほんの少しだけ長く続いているだけ。

神代の英雄と同じ質の肉体を持ち、優れた弓兵である青年は戦いに赴く。その間は、この山に来られそうもなかった。しばらく来られなくなる、と告げれば子どもは目に見えて肩を落とした。

思いついて、青年は言った。

 

「■■■■、しばらく山の低いところには行くな」

「どうして?」

「戦があるのさ」

「いくさ?」

「ああ。戦となればいくらお前でも危ない。いいから行くな」

 

子どもはただきょとんと首を傾げる。澄んだ黒い瞳が、それは何、と言っていた。

説明しようとして、止した。引き換えに、青年は言葉を押し出した。

 

「じゃあな、()()()()。また来るぜ」

 

青年はただそう言って、別れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「全知万能と全知無能の違い、分かるかしら?」

 

そこは陽のあたる部屋だった。

背の高い猫足の椅子に腰掛け、両手で白い陶器のカップを持つのは、金に近い色素の薄い髪と澄んだ碧眼をしたまだ幼い少女。

春に唄う小鳥のように軽やかに問いを投げたのも、この少女だった。

 

「……全知万能は何でも知っていて何でもする、全知無能は何でも知っていて何もしない。違う?」

 

問いを受けたのは幼い少女の向かいにテーブルを挟んで座る人間。こちらも少女だった。

新雪のような白い髪に、黒曜石のような真っ黒な瞳を持ち、手を軽く握って両膝の上に置いている。

 

「そう。で、わたしがどちらかと言うと全知無能の方。いえ、わたしに限らず根源に繋がっている者は大体そうなのかしら」

「……」

 

軽く白髪の少女が首を上下させる。話の続きを促しているのだ。

 

「何でも知っていて何でも出来るっていうのは、つまらないのよ。ほんとにつまらない。だって、結果が分かっているなら試す意味もないでしょう。そういうことばっかりだと、そのうち何かをしようっていう気すらならなくなるの」

「だから、全知無能だと?私からはマスターはそんな退屈で死にそうな性格には見えないけれど」

「あ、そのマスターって呼び方もつまらないから禁止ね。愛歌って呼んでちょうだい」

 

幼い主、愛歌に言われ白髪の少女は仕方なさそうに頷いた。

 

「了解した、愛歌。……けれどそもそも、私たちは何の話をしているのか?」

「決まっているじゃない。聖杯戦争の話よ。どうやって戦うのかってお話」

 

紅茶の入ったカップを置いて、愛歌は人差し指を立てた。白いレースの飾りのついた袖が、さらさらと揺れた。

 

「性能だけで言うと、あなたのクラスはセイバー。第一位のサーヴァントで、出身は古代のペルシア。出典は神話と民話がいろいろ混ざっているみたいね。そして聖杯への願いは……何だったかしら?」

 

教えてちょうだい、と愛歌はにっこり笑った。

セイバーという仮の名を与えられている白髪の少女は、笑わずに言う。彼女にとっては大切な願いを真面目に告げた。

 

「私の願いは、もう一度だけ兄に会うこと」

「そう、そうだったわね」

 

くすくす、と愛歌は空になったカップに紅茶を注ぎながら笑い、セイバーはむ、と口を尖らせた。

 

「まあ、それはいいの。わたしには特に願いはないから、結構気楽なのよ。この戦い」

「ああ。聖杯戦争の勝者は根源に至ることができるから、魔術師たちは聖杯戦争に参加するのだっけ」

「そうそう。でも、わたしはほら、そんな所とは生まれたときから繋がっているから。全然意味がないのよ。この闘争もね、暇つぶしみたいなものなの。強いて言うならそうね、神話とかおとぎ話の人々に直に会ってみたい、くらいかしら」

 

愛歌はそこでとても上品な仕草でカップから紅茶を一口啜った。

 

「だからセイバーはわたしから好きなだけ魔力を持って行ってくれて構わないの、代わりにわたしを楽しませてくれれば」

「……」

 

愛歌は約束をするときのように、手を差し出す。セイバーは今度こそ困ったように首を傾けた。

ふと、愛らしく可憐な主の横顔に遠い昔に、誰かから教えてもらった悪魔の話が重なった。甘やかな言葉で人をたぶらかし、願いを叶え、引き換えに代償を要求する魔物の話だ。古の王の中には、悪魔に誑かされて蛇王となり果て千年の長きにわたって地上を絶望で覆った者もいるという。

それでもセイバーには、可愛らしい悪魔の手を取ってでも叶えたい願いがあった。だから、どこか諦めを含んだ笑みを浮かべ、セイバーは小さく白い手を取った。

 

「よろしく、愛歌。ここに正式に契約を結ぼう、私の主」

「うん。よろしく、セイバー。わたしを楽しませてちょうだいね」

 

沙条愛歌はますます微笑みを深くし、それに合わせて彼女の胸元が光った。

碧のドレスに隠された愛歌のドレスの下に刻まれているのは、マスター階梯第一位を示す熾天使の翼を模した令呪だ。令呪の輝きが、愛歌の何の曇りもない笑顔を照らす。

 

一九九一年、日本の中心、東京で行われた聖杯戦争、剣の主従が契約を交わした日のことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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肌寒い日の朝のことだ。

日本は東京、閑静な住宅街に一軒の家がある。西洋風の大きな屋敷を構え、広い敷地には温室を備えている。

尤も、その温室は沙条の家の者にはガーデンと呼ばれていた。

朝日を浴びて光を照り返すガーデンは、今日も静かに佇んでいる。しかし沈黙を破ってきい、と音がし、屋敷の扉が開いた。

顔を出したのは幼い少女だった。黒い髪を切りそろえた、青い瞳の幼い子。寒そうに両手をきゅっと握りしめながら、子どもは屋敷と繋がる渡り廊下を通り、ガーデンへと入った。

子どもの名は、沙条綾香。

魔術を今に伝える沙条家に生まれた、二人目の子。だから今日も、綾香は魔術の修行をしなければならない。

硝子の扉を開けて、綾香は温室に静かに滑り込む。

いつもならそこには師である父が、静かに佇んでいる。なのに、今日はいつもと様子が違っていた。

ほっそりとした体格の、綾香の父とは似ても似つかない人間が朝日に白い髪をきらめかせて立っていたのだ。人影は向こうを向いていて、綾香には背中しか見えない。白い鳩を肩や頭の上に止まらせながら、さらに腕に止まった鳩の頭を指でゆっくり撫でている。

思わず後ずさった綾香の足は、足元にあった如雨露に当たってしまう。

軽い音がして、その人物は綾香の方を見た。黒い瞳が、綾香を捉える。

 

「……あなたはもしかして、綾香という子?」

 

振り返った人影は、綾香の姉、愛歌よりはいくつか年上に見える少女だった。

目は切れ長で鼻筋は高い。陶器のような肌理細かい肌と真っ白い髪のせいか、全体に人形のような雰囲気が漂っていた。

咄嗟に答えられない綾香を、少女は鳩を周りに止まらせたままに見下ろす。

 

「……もしかしてここ。入ってはいけない処だった?だとしたらごめんよ」

 

しばらくして白髪の少女は言い、頭を下げる。その弾みに、それまで少女の頭や肩に乗っていた鳩が一斉に飛び立つ。

あ、と少女は残念そうに飛んで行く鳩たちを見送った。人形のようだった印象にひびがはいるほど、その声は如何にも抜けていて、綾香はそれで何となく思った。

この人、悪い人じゃなさそう、と。

 

「ここ、ガーデンなの。わたしがお勉強するための場所」

「お勉強?」

「うん。お父さんとのお勉強なの……。お姉さんは、お父さんの知り合いの人?」

 

ふむ、と少女は顎に手を当てた。

 

「知り合いと言えば、そう。でもどちらかと言えば、あなたのお姉さんの知り合い」

「愛歌お姉ちゃんの?」

 

言われ、綾香は改めて白髪の少女の全身を見た。

おばあさんのような真っ白い髪をしているけれど、瞳は真っ黒で背は高い。白いシャツと細身の黒いパンツを合わせている飾り気のない格好をしていて、それがよく似合っていた。

何かもっと聞かなきゃ、と綾香が思う前に、別の声がした。

 

「綾香」

 

低い男の人、つまりは父の声だった。呼ばれ、綾香は振り返る。見ればガーデンの扉を開けて父が入ってきたところだった。

静かで穏やかな、いつものお父さん。魔術を教えてくれる『師』の顔をしていた。

 

「綾香、今日は早かったな。さあ、準備をしなさい」

「う、うん」

 

目の前の少女に話しかけようとして、そこで綾香は固まった。

白い髪の少女がいたはずの場所には、何もなかったのだ。白い鳩たちが数羽いるきりで、そこには誰もいない。

煙にでもなってしまったかのように、少女は消えていた。

 

「お、お父さん。今、そこに……」

 

綾香がたどたどしく説明するにしたがって、穏やかだった父の顔が少しずつしかめられた。

 

「……安心しなさい、綾香。その少女は敵ではないよ」

「ほんとう?」

「ああ。彼女の名前はセイバー。例の儀式のために愛歌が昨日喚び出した者だ。―――――聖杯戦争のための、客と言っていいだろう」

 

だから大丈夫、と父は綾香に言った。そんなことより魔術の準備を始めなさい、と笑わずに続けた。

何となく釈然としないまま綾香は準備を始める。しかし、セイバーに気を取られたせいだろう。その日はあまり、綾香の魔術は上手く行かなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「可愛い妹がいるんだね、マスターには」

 

沙条の本邸の台所、エプロンをつけて広い台所を右に左に飛び回っている愛歌の背に、セイバーは話しかける。

 

「妹……ああ、綾香のことね。セイバー、もうあの子に会ったの?」

「まあね」

「ふうん。あなたも妹だったから、よく分かるのかしら」

 

何で知っている、と言いたげにセイバーは鼻を鳴らした。

自分のマスターが根源に接続している規格外の存在で、こともあろうに聖杯戦争に暇つぶしのためだけに参加していると聞かされて、セイバーは最初単純に驚き、それからはそういうものかと受け入れていた。

七人七騎の殺し合いに鼻歌交じりに子供が参加するのを見て、思うところがないではないのだが、このマスターから漂う全能感は強烈で、多分本気になれば自分より強いのかもしれないと、セイバーは思っていた。要は、心配するだけ無用な感じがするのだ。

現に愛歌は今のように、此方が話していない過去をさらりと言いのけたりする。それも極めて楽しげに。

根源接続者ともなれば、千里眼の類でも持っていておかしくないのだが、話していない過去を知られているのは妙な気分になる。

愛歌は面倒なマスターであるとは思う。が、召喚してくれた恩はある。『楽しませろ』などという無茶な指令を言い渡すようなマスターだが、いざとなったら自分の仮初の第二の命を使ってくれてもいいと考える程度には、セイバーは愛歌に剣を捧げていた。

第二の命をくれたのだから、何かあったらそれを差し出すくらいでないと釣り合わない、というのがセイバーの理屈だった。

自分の願いも大切だが、彼女の中ではマスターの方が上位に位置していた。

一番良いのは愛歌も自分も生き残ることだが、仮にも戦争と銘打たれた闘争だ。何があるのか分からないから、優先順位は先に付けておくべきだった。

 

「それで、セイバー。どのサーヴァントから倒すつもりなのか、何か考えてる?」

 

卵を焼きながら聞く愛歌の背中を見ながら、セイバーは正直に答えた。

 

「ん、まあ、アサシンかと。正面きっての戦闘なら私は多分負けないけど、愛歌や綾香や、きみたちの父上を狙われたらことだから。搦手のマスター殺しがアサシン運用の基本だろうし」

 

肩を竦めて言うセイバーを振り返って、愛歌は年相応の少女のように頬を膨らませた。

 

「多分、って。そんな弱気じゃ困るわ。セイバーって言ったら、最優のクラスじゃない。ランサーにもライダーにも、それからアーチャーにも絶対に負けちゃだめよ」

「……それは愛歌が、楽しめないから?」

「そう。わたしが楽しめないから。あっさり負けたりしないでね」

 

本当にイイ性格してるこのマスター、とセイバーは内心呟き、近づいてくる気配を感じて霊体となった。

セイバーの輪郭が揺らめいて、窓から差し込む光の中に溶けると同時、扉が開いて綾香が顔を出した。

 

「あら、おはよう、綾香」

「……おはよう、お姉ちゃん。あのね……今誰かとおしゃべりしてた?」

 

声が聞かれていたか、とセイバーはその様子を見守りながら思った。

愛歌は笑顔でしゃがみ、綾香と目線の高さを合わせ、うん、と頷いた。

 

「ええ。セイバーっていう面白いお友達が来てたの。でも恥ずかしがりやだから、隠れちゃったみたいね」

 

誰が恥ずかしがりやだ誰が、とセイバーは念話で叫び、当然のように愛歌に無視された。

 

「さ、セイバーは放って置いて朝ごはんの準備終わらせてしまいましょう。手伝ってくれる?綾香?お父さんも呼ばないといけないしね」

「うん!」

 

恥ずかしがりの面白い友達扱いされたセイバーは、霊体のまま見えないため息をつき、そのまま部屋の隅に引っ込む。

朝日に照らされた部屋で、くるくると立ち回る姉妹を少し羨ましいなと思いながら、剣の英霊はくああ、と猫のように欠伸をこぼした。そして、普通の姉妹のように笑い合う彼女らを見守ることにしたのだった。

 

 

 

 

 

 




プロトセイバーさんが、ログアウトしました。

そんな感じに始まります。





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