IS〈インフィニット・ストラトス〉〜織斑一夏は天才ゲームクリエイター〜

第85話 ウィザードの Finale

希望の魔法使いは全ての雑魚を蹴散らした。次に出てくるのは、今回彼にとってのラスボスだろう。自らと同じ竜の力を宿したバグスター『ドラルバグスター』。だがしかし、仮面ライダーウィザードは、幾多の強敵との戦いを越えてきた伝説の(レジェンド)ライダー。時に、操られた大切な人と戦い見事に救ってみせた。人々の絶望を希望へと変えてきた。この力は、指輪の魔法使いが絶望の涙を宝石に変えてきた彼だけの奇跡。これもその一つ。

『フレイム ドラゴン！ボー！ボー！ボーボーボー！』

ローブは赤く染まり、マスクにはウィザードラゴンの装飾がある。現実の世界でウィザードラゴンの力を使用する為のスタイルだ。このスタイルの主な戦い方は二刀流（二丁拳銃）だ。コピーウィザードリングでウィザーソードガンを二つにし、ガンモードでドラルを撃つ。そして、ソードモードへと変え、ドラルバグスターを斬る。それはさながら、ダンスのような攻撃だった。ソードダンサーとでも呼ぶべきかと思わせる程だ。その攻撃はプロトガシャットの中でも上位のドラゴナイトハンターZを使っているドラルバグスターをかなり押している。そして、次に取り出した物はドラゴンスタイルの力を最大限発揮する為のものだ。

『ドラゴタイム セットアップ スタート ファイナルタイム オールドラゴン！』

ドラゴタイマーを使い胴にドラゴンヘッド、手にはドラゴンクロー、背中にはドラゴンウイング、尾にはドラゴンテイルが付く。ウィザードは飛行し、テイルですれ違いざまに攻撃する。そして、上空から滑空してドラルにクロー攻撃を食らわせる。最後にドラゴンへッドから炎攻撃をし、オールドラゴンを解く。そして、ダイヤモンドのように輝く指輪を取り出す。

「俺が最後の希望だ！」

『インフィニティ！プリィ〜ズ！！ヒースイフードー！ボーザバビュードゴーン！』

淡い水色のような白銀の魔法使い。これこそ彼の最強魔法であり、最強の姿である。これは、彼の強い想いから生まれたオリジナルの魔法。これは、いかなる者が攻撃しようとも絶対に砕けない確かな思いが形になった物だった。

「さぁ、これでフィナーレだ。」

このスタイルの固有武器『アックスカリバー』を装備し、アックスモードでハンド部分にタッチする。

『ハイタッチ！シャイニング ストライク！』

巨大化したアックスカリバーでドラルバグスターに、巨大な斧を振り下ろし爆散させた。

『Game clear』とエフェクトが発生し、ウィザードは勝利した。