IS〈インフィニット・ストラトス〉〜織斑一夏は天才ゲームクリエイター〜   作:proto

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第75話 戦う Reason

タケルはアカリが寝ている部屋を目指す。その歩き方はおぼつかなく、満身創痍だと一目でわかるレベルだ。なんとか部屋にたどり着く。

「アカリ!」

「ダメだよ!安静にしてなきゃ。」

と、タケルを止めるのはポッピーピポパポだった。

「俺とアカリに残された時間は?」

この問いに対し、ポッピーの解はモニターを指差す。

「……あと、8時間。」

どこかへ行こうとするタケルを止めたのは、御成だった。

「タケル殿、一体どこへ?」

「泊さんから連絡があった。奴らの潜伏先がわかったって。」

「でも、その体なんだよ?しかも1人じゃ!」

「俺には時間がないんです!それに、たとえ俺1人でも…。俺たちのためにマコト兄ちゃんとアランは戦ってくれた。その2人の為にも、俺は戦わないといけないんだ!」

そう言って、タケルは部屋から出て駆け抜ける。タケルはアカリを救うべく、人々の未来を守る為に、戦いの場へと足を向けるのだった。

 

僕は一体どうすればいい。もう手遅れかもしれない。 僕の責任だ……。

(どうした?諦めるのか?ノーコンティニューで患者を治して笑顔にするんだろ?)

こんな声が聞こえた。幻聴か、はたまた自分自身の芯の部分からの声か。どちらかかはわからないし、どちらでもないかもしれない。それに、彼女の笑顔がフラッシュバックした。

「そうだ、清宮さんの運命を決めるのは、まだ………早い!」

僕には戦わねばならない理由がある。生み出してしまったバグスターの被害を食い止め、愛する人を、その人が好きな物を守らねばならない。決意を固め僕は駆け出した。IS学園に停めてあるバイクを取り、タケル君の元へ。

 

 

「全く、世話がやけるというか。ゲームと簪以外はちょっと抜けてるな。一夏は。」

そう、一夏に激励したのは、パラドだった。

 

 

「タケル君!!」

タケルが振り返ると異形のバイクに乗った一夏が居た。

「僕も、君と一緒に行くよ。清宮さんを救わないと。」

「先生。うん、一緒に行こう!」

腕相撲式握手を交わし、バイクへ跨る。

「あ、ところで先生って何?」

「お医者さんみたいだから?」

「何故疑問形?」

と、まぁこんな一幕もあった。

 

 

レーザーからガシャットを借り、目のないレーザーをタケル君のバイクの後ろにつけ走らせる。廃墟のような研究所の前でバイクを停め、金網の柵へと近づく。すると、

「待ってたぜ。さぁ、来いよ。」

僕は付いて行こうとするタケル君の腕を掴む。

「待って、罠かもしれない。」

「まさか。お前達を案内する為に、見張り役になってやってたんだぜ?」

「あなたは一体?」

僕が当然の質問をぶつける。それに対し男は、

「仮面ライダーウィザード。お前達の希望だ。」

 

 

 

その頃警察署では……

「もしもし?霧子か?悪いけど今日は帰りが遅くなりそうだから。」

泊さんは笑みを漏らす。

「だから自分の心配だけしてろって。もう、霧子1人の体じゃないんだから。な?」

さらに深い笑みを浮かべる。

「じゃあ、行ってくる。」

電話を切ると、ネクタイを締め直しエンジンをトップギアにし、その顔には決意が感じられる。そして、歩みを進めるのだった。仮面ライダードライブとして。




ラストバトルは近い。

さぁ、刮目せよ!

と、偉そうなことは言いません。
ただ、次回もよろしくお願いします!

それでは、作者は学園カイザを書くので失礼!

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