IS〈インフィニット・ストラトス〉〜織斑一夏は天才ゲームクリエイター〜 作:proto
財前の拠点に居る警官隊の指揮を取って居るのは泊 進ノ介だった。進ノ介は出てきた竜崎に投降勧告を始めるのだった。
「これが最後の警告だ。速やかに投稿……投降しろ!」
それに対する竜崎の回答はこうだった。プロトガシャットを見せるように持ち上げる。
「今、大事な実験中でしてね。ここを通すわけにはいかないんですよ。」
竜崎がドラルになろうとしたその時だった。
『プリーズ』
突如魔法陣が現れ、警官隊を消してしまう。その様子を見ていた竜崎は驚愕せざるを得なかった。すると、背後から声が聞こえた。
「邪魔者は俺が消してやった。」
「誰だか知りませんが、余計な真似を。」
その男は笑みを浮かべるのだった。
研究所内では、財前がバグヴァイザーに捕らえた清宮 左蓮にこう告げるのだった。
「君は究極生命体になるのだ。この私と同じようにね。」
財前はその身を変化させ、究極生命体『ゲノムス』へと姿を変えた。その姿を見た左蓮の反応は、もちろん拒絶だ。しかし、財前はその意思を無視し、彼女にゲノムスの遺伝子情報を与え体が変化するのを待つのだった。そこに、竜崎ともう一人、謎の男が現れる。最初に反応したのは上葉だった。
「誰、その男?」
すると、男は自己紹介を始めた。
「操真 晴人、魔法使いさ。あんたたちの計画に希望を感じてね。仲間に入れてくれ。」
返答を行なったのは竜崎だった。
「素姓もわからないあなたを、仲間にするわけがないでしょう。」
「おいおい、ここを嗅ぎつけた警官隊を消してやったんだ。見張りなら、こんなやつより役に立つぜ。」
「聞き捨てならないですね。」
二人は睨み合う。
「面白い。」
と、財前が操真晴人を仲間に加えるのだった。
IS学園特殊医務室
この特殊医務室に1羽の鳥?が舞い込む。その鳥は足場を見つけると姿を変えて黒電話のような形になった。そして、電話のコールを音が響き、この部屋に寝ていた天空寺 タケルを起こしたのだった。目覚めたタケルは電話を取った。
「もしもし、天空寺です。」
『タケル?泊だ。奴らの潜伏先がわかった。場所は………。』
「はい、ありがとうございます。失礼します。」
タケルは普段の服装に着替えて部屋を後にした。
大天空寺のメンバーはアカリの元へ来ていた。
「アカリさん。」
最初に口を開いたのは深海 マコトの妹のカノンだ。それを皮切りに修行僧のシブヤとナリタが言葉を発する。
「どうしてこんな事に。」
「ようやく平和に暮らせると思ってたのに。」
弱音を吐いた二人に対し、御成は
「ほらほら、暗い顔しない。まだ治らないと決まったわけじゃないんですから。」
その言葉に3人の顔に希望が戻った。
そして、その部屋にタケルが訪れる。
はい、新たな人物が出て来ました。
僕の前作を読んでくださった方ならお分かりですよね?
あ、中身は一夏君じゃないです。