IS〈インフィニット・ストラトス〉〜織斑一夏は天才ゲームクリエイター〜 作:proto
あ、本日12時よりモンスト電撃文庫25周年コラボ
開催します。楽しみ
俺は手刀が振り下ろされる瞬間を待ったが、振り下ろされるはずの手刀がこない。不思議に思い顔を上げると、そこには生身でIS用の刀を使い、手刀を受け止めている姉の姿があった。
「ボーデヴィッヒ、お前は人を殺したいのか?人の命を救っている一夏を!」
あ、これ教師モードじゃねぇ。姉モードだわ。
「きょ、教官!何故その男を守るのです?」
「愚問だな。一夏は私にとって唯一の肉親だからだ!」
ここまでのセリフはかっこよく、姉としての威厳があった。が、その後の言葉が全て台無しにした。
「そして、一夏が居ないと死んでしまう!一夏と一緒にいないとダメなんだぁ〜!!」
な?崩れただろ?見てみろ、ボーデヴィッヒのあの顔。鳩が豆鉄砲を食ったような顔してるぜ。そりゃ、あれだけ妄信的に信じてた教官のイメージが崩れたらそうなるか。
「とにかく、この戦いは今度の学年別トーナメントで決着を付けろ。それまで一切の私闘を禁止する!いいな?」
「わかりました。き、教官がそうおっしゃるなら。」
「わかったよ……(バタッ。」
「「「一夏ぁぁぁ!」」」
俺の意識はその声が聞こえてすぐに失った。
ただ楯無さんと2代目の声じゃない誰かの声が聞こえたのはわかった。
僕の眼が覚めると、目の前に居たのは簪と楯無さん、2代目に千冬姉だった。
「あれ?勘違いだったかな?確か簪と千冬姉以外に声が聞こえたような。」
すると、楯無さんが、
「あぁ、篠ノ之さんよ。私も中に入れてくださいって言ってきたけど、何するかわかったもんじゃないから入室お断りしたの。」
確かに、篠ノ之さんなら、「この軟弱者!鍛えてないから倒れるんだ!その体から鍛え直す!」とか言いそうだなと思っていた。
「まったく、プロトガシャットを使うから。っていうか、なんで鈴ちゃんがプロトガシャット持ってたの?」
「束さんが言ってたんですよ。2代目が間違って正規品じゃなくてプロトガシャットを持ってったって。」
「あはは。いやー、幻夢コーポレーションに行った時に急いでて間違えちゃった。」
「では、これを。今度は間違えないでくださいね。」
僕は正規品の爆走バイクを渡した。今朝机に置いてあったのをすっかり忘れてました。束さん自分で渡せばいいのに。
その頃束は
(レーザーには顔見られたからなぁ〜。下手に接触しないほうがいい。)
と思っていた。
人が起きる時「うぅん!」みたいな声を出す人が多いのではないだろうか。まぁ、隣から聞こえたんだけどね。隣にはボーデヴィッヒにボコボコにされていたオルコットさんがいた。
「大丈夫ですか?オルコットさん。」
「ふぇ?お、織斑さん。何故このような場所に?」
「少々、無茶をしましてね。」
そんな事を話していると、保健室のドアが力強く開け放たれる。
「「「「「織斑君!これ!!!」」」」
女子がたくさん入って来て紙を見せる。内容は学年別トーナメントをタッグでやるとの事だ。
「「「「私と組んでください!!」」」」
「あ、えっと。すみません。僕はシャルルと組もうかと(女ってバレると少々厄介だし)。」
すると、「男同士なら絵になるし。」とか「まぁ、それなら他の女子と組まれるより。」など、おかしい彼女持ちのはずなのに、っていうか皆さん知ってるはずなのに。
結局簪に許してもらい、シャルロットと組むことになりました。そして、トーナメントが発表され、衝撃が走った。
「初戦からラウラ・ボーデヴィッヒですか。」
「良いのか、悪いのかだね。しかもタッグを組んでいるのは篠ノ之さんと来たよ。」
一方でラウラは、
「ふっ、叩きのめす。そして教官に元に戻ってもらわなければ。篠ノ之、足は引っ張らないでくれ。」
「こっちのセリフだ。」
因縁の対決、今ここに。
常日頃読んでくださってる皆さんお疲れ様です。
本作者のprotoです。
えー、昨日の分も寝落ちしてしまい大変申し訳ございません。
疲れを溜め込まない方がやはり良いですね。
まぁ、うp主の個人的な話は置いといて、
次回ラウラ編はendで、その次でシャルル編完全攻略ですかね。
それでは、また次回