IS〈インフィニット・ストラトス〉〜織斑一夏は天才ゲームクリエイター〜 作:proto
はい、なんか久しぶりに名乗る気がします。織斑一夏です。えー、千冬姉のゲーム病も治り、グラファイトを倒し、プロトドラゴナイトハンターZガシャットを回収し、一件落着と言ったところでしょうかね。まぁ、この後にまた事件が起こるなんて思ってもいませんでした。
僕は教室で新作ゲーム3本を同時に制作して居た。ジャンルはパズル『パーフェクトパズル』と、格闘『ノックアウトファイター』、恋愛『ときめきクライシス』です。まぁ、前二つは束さんがやりたいと言って依頼してきたものですが。恋愛ゲームのときめきクライシスは、一般販売用のゲームです。僕はpcに向かいときめきクライシス優先で制作を進めていたところに、誰か話しかけてきました。
「あの、織斑一夏君……だよね?」
「はい、そうですが。あなたは確か、………シャルル・デュノアさん…フランスの代表候補生でしたね。」
僕は、嘘をついた。彼…いや、彼女は間違いなく性別を偽り入学してきたんだろう。その事を感じながら、あくまで同じ男子として、接する事を選んでしまいました。
「うん、僕のこと覚えてくれてたんだね。」
「はい、これらが作り終わり次第、話しかけようと思っていましたが、そちらから来ていただいたおかげで、手間が省けました。」
「僕に話?」
「えぇ。まぁ、周りに聞かれると、少々厄介ですので、放課後僕の部屋までお越しいただけませんか?」
「???………わかったよ。放課後だね?」
と、言って自分の席に戻って行った。
「
と、言うつぶやきと共に、一夏に視線を送っている事に一夏は気付かなかった。その視線に憎しみと嫉妬が込められているのも。
放課後
教室を出ようした僕に
「織斑さん、わたくしの模擬戦のお相手をして頂けませんか?」
「一夏!私と剣道場に来い!」
と、いきなり言ってきた2名は、オルコットさんと篠ノ之さんだった。
「すみません、先約がありまして。オルコットさん、また次の機会に是非お願いします。」
「そうですか。わかりました。また来ますわ。」
と、言ってオルコットさんは去って行った、
「一夏!なぜ無視する!」
「無視も何も、まだオルコットさんとしか話していないのですが。」
「ええい!こっちに来い!その腐った性根を叩き直してやる!」
僕の性格、そんなに腐ってるのかな?
「ごめんね。織斑君は僕と約束してるんだ。」
と、先約のシャルルが間に入る。
「そうか。邪魔したな。」
「すみません。助かりました。」
「じゃ、とりあえず部屋に案内してよ。」
「わかりました。」
僕は寮の部屋へシャルルを案内した。
部屋に着くと、準備を終わらせていた簪、楯無さん、2代目が居た。
「お邪魔します。一組に転校してきたシャルル・デュノアです。」
「いらっしゃい。じゃあ、そこに掛けてね。」
「あ、はい。失礼します。」
ベッド等が無くなり、スッキリとした部屋にうちの会社の応接室にも置いてあるのと同じソファーとテーブルがあった。
「えっと、紅茶で良かった?」
「はい、ありがとうございます。」
シャルルは紅茶を飲んで、ホッとした表情を浮かべる。因みに僕はシャルルと対面した状態で座っている。
「緊張は取れましたか?シャルロット・デュノアさん。」
「………誰ですか?シャルロット・デュノアって。」
「隠さなくても大丈夫です。事情は全て把握しています。」
僕は鞄から、とある書類を取り出し、シャルロットに見せる。シャルロットは、一瞬険しい表情を浮かべたが、すぐに冷静になった。
「ッ!そうか、初めからバレていたんだね。でも一体、いつから。」
「最初から。デュノアさんが転校してきた初日に違和感を感じました。まぁ、これも幻夢コーポレーションCEOとして、色んな人に会っていたからわかっただけなんですけどね。」
「凄いね、完璧に騙せていたと思っていたのに。」
「いえ、少なくともクラスの女子達は騙せていたみたいですよ。さて、あなたはなぜ男装をして入学を?」
よく訳して話すと、母親がデュノア社長の愛人(でも、本当に愛していたのはこっち)で、母親が他界してしまい、デュノア社に呼ばれて、社長の正妻に命令されて、僕らのデータを取りに、スパイとして入学したとのこと。
「あなたはどうしますか?」
「んー、よくて監獄行きだね。まぁ、生きてるだけいいと思っt……。」
「あなたは、シャルロット・デュノアはどうしたいんですか?あなたの意思を聞かせてほしい。」
「僕は、僕は!……。」
寝落ち再びな、protoです。
サブタイトルを考えながら寝てしまいました。
さて、次回はシャルル編終了と同時に
ラウラ編スタートですかね。
それではまた次回。