IS〈インフィニット・ストラトス〉〜織斑一夏は天才ゲームクリエイター〜 作:proto
「狙うアイテムは、巨大化とマッスル化よ。」
「え?巨大化とマッスル化?」
「あたしはね。スナイプは挑発と反射を。」
「私が囮、ってわけね。いいわ、やってやろうじゃないの。ミッション再開!」
鈴の作戦は、私を囮としレーザーが巨大化し更にマッスル化の一撃で仕留めるつもりだ。
私達はグラファイトに攻撃するように見せて、片っ端からチョコブロックや宝箱、ドラム缶にトロフィーなどエナジーアイテムが出る物を破壊し続けた。正直エナジーアイテムは運だ。だからこれは賭けなのだ。一か八かの勝負、奇跡が起こるか、現実を見せられ叩きつけられるか。ゲーマーとして、ライダーとして、父親の仇を前にして、負ける訳にはいかない!
だが、グラファイトも負けてはいなかった。ISを使った初戦闘の筈なのに、ISを手足のように扱っている。最初はグラファイトファングと使いなれた武器だけだったが、次第に慣れてきたのか、それともバグスターウイルスにはISの情報が大量に入って居るのか、あるいはどちらもか。ウイルスを使って作ったのか搭載されていない重火器を取り出し、発砲してくる。が、対IS戦闘ではこちらに少々部があるようだ。途中一夏とお姉ちゃんの方へ行ったが、挑発の効果でこっちに戻ってきた。その間も、絶える事なくエナジーアイテムを出し続けた。
そして、結果出てきた八つのエナジーアイテムは、『マッスル化!』『高速化』『反射!』『停止!』『挑発!』『混乱!』『巨大化!』『分身!』だった。
「よし、賭けには勝った!あとは勝負に勝つのみ!」
そう言って私は、作戦通り挑発と反射を取り、
グラファイトを引きつける。グラファイトは完全に私に向かってくる。そして、狙い通り私は背中で見えないようにしていたエナジーアイテムをグラファイトに使わせる事が出来た。
『混乱!』
混乱したグラファイトは私たちとは無関係の方向に攻撃をする。そして、うまく誘導したお陰で『停止!』のエナジーアイテムも使わせることに成功した。止まったグラファイトを他所にレーザーはエナジーアイテムを回収。目的通り巨大化し、マッスル化でパワーアップ。尚且つ、高速化でスピードもあげた。
「これでも、くらぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
と、スパローの鎌モードで、全力のクロススラッシュを放つ。かなりのスピードでだ。
グラファイトは吹き飛ばされ、岩壁に激突し、砂煙が舞う。砂煙が次第に晴れ行くと、そこにはそこそこのダメージを負ったグラファイトと大破の域を超えたバグスターIS甲龍があった。
「フム、これでは使い物にならんな。」
と、コピーしたISを解除する。されたISは砂と化した。
「やはり、この身一つで戦うのがいいか!」
と、グラファイトファングを構え直して、地面に降り立った。
はい、protoです。
なんか歯切れ悪いな、とか思ってる方。
これ以上進めるとネタバレ二ナールって事で
申し訳ない。次回はエグゼイドとブレイブ
サイドの話となります。
それから、本作1話のアクセス数?が
前作1話のアクセス数?を上回りました。
読んでくださった皆様。ありがとうございます。