IS〈インフィニット・ストラトス〉〜織斑一夏は天才ゲームクリエイター〜 作:proto
「おい!パラド!俺たちはいつまでこんな事をしている!」
「おちつけグラファイト。プレイヤーも全員集まった。次のテストプレイを開始する。」
「いや、ダメだ!もう我慢できん。俺もゲンムと戦ってくる。」
「ライダー達はもうすぐお前のレベルに到達する。それまでは我慢しろ。・・・さぁ、一夏。
ようこそレベル3の世界に。」
織斑一夏だ。現在目の前に居るのは、黒いエグゼイドレベル3。さらにその横には俺が戦闘訓練の為に作ったコラボスバグスター。ここには一体しかいないがおそらく作った三体全て無くなってるだろう。そして、黒いエグゼイドの手には、ゲーム開発が終了し、データを転送したばかりの『ゲキトツロボッツ』ガシャット、『ドレミファビート』ガシャット、そして『ギリギリチャンバラ』ガシャットが握られていた。束さんの事だ。送ってすぐにガシャットにデータを入れてくれたのだろう。だが、何故それを黒いエグゼイドが持っているのだ?
《いっくん!いっくん!》
と、唐突に通信が入る。束さんの様だ。
「束さん、なんですか?」
《さっき完成したばかりのガシャットを、無人輸送機でいっくんの元に送ろうとしたんだけど、途中で何者かに襲われたみたいでさ。近くにあったりしない?》
俺のゲーマドライバーにはGPSが仕込んである。盗難対策もあるが、実際位置情報なんかも知れる。戦闘中に戦闘に没頭して場所がわからなくなる様なことが無きにしも非ずだからな。
「えぇ、ありますよ。目の前に・・・ね。」
そう言って黒いエグゼイドの方を見ると、ガシャコンバグヴァイザーから何かを撃ち出した。
「束さん?・・・ジャミングか。」
ジャミング攻撃をした黒いエグゼイドは、コラボスバグスターの頭に赤いガシャット『ゲキトツロボッツ』を挿す。すると、全身が一瞬ドット絵になり、黒いシンプルな体の右腕と胸、左肩に赤い機械のパーツが纏わさる。
「コラボスバグスターのレベル3か。」
コラボスはこちらを敵と認識した様だ。こちらに向かってロケットパンチを飛ばしてくると、間髪入れずにこちらに体当たりをする。更にそこに黒いエグゼイドがガシャコンバグヴァイザーのチェーンソーモードで斬りかってくる。俺は耐えきれず吹き飛ばされる。そして、今がチャンスと言わんばかりに…
『シャカリキスポーツ!ガッシャット!ガッチョ〜ン ガッチャ〜ン!レベルアップ!マイティ〜アクショォ〜ン X!アガッチャ!シャカリキ!シャカリキ !バットバット! シャカっと リキっと シャカリキスポーツ!』
レベル3へとレベルアップしてしまった。だが、レベル差がある敵をいかに攻略するかがゲームの醍醐味だ。
「やってやろうじゃねぇか!」
『ガシャコンブレイカー!』
俺は黒いエグゼイドの攻撃を避けつつ、なんとかコラボスに攻撃しようとするが当たらない。が、チョコブロックには確実に当てていた。敵とのレベル差をひっくり返すのにエナジーアイテムは必要不可欠だ。そして、遂に………
「よっしゃ、エナジーアイテムゲット!」
『反射!』
しかも、タイミング良く黒いエグゼイドがスポーツゲーマーのタイヤを投げていた。俺はエナジーアイテム『反射』の効果で黒いエグゼイドの攻撃は当たらない。代わりに反射の効果で黒いエグゼイド、ついでにコラボスにタイヤが跳ね返り、ダメージがいく。
「よし、これでフィニッシュだ。」
『ガッシャット!キメワザ!』
ガシャットをキメワザスロットホルダーに装填し、スイッチを一回押す。腰を落として重心を低くする。自分のタイミングでもう一回スイッチを押す!
『マイティ!クリティカル ストライク!』
キックは見事コラボスの鳩尾(バグスターに鳩尾という概念があるのかどうかは別として)に直撃した。
『会心の一発ぅ!!』
コラボスが爆散し、俺の手元にゲキトツロボッツが戻ってくる。
『GAME CLEAR!』
10個のパッケージ絵のゲキトツロボッツのパッケージ絵にGAME CLEARの文字が入り、ファンファーレが鳴り響く。
「ゲキトツロボッツ、回収!」
俺は手元に戻って来たゲキトツロボッツガシャットのボタンを押す。
『ゲキトツ ロボッツ!ガッチョ〜ン!ガッシャット!』
二つ目のスロットにゲキトツロボッツを挿す。「大・大・大変身!」
大きく右腕を三回回してから、ドライバーのレバーを解放する。
『ガッチャ〜ン!レベルアップ!マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクション X! 』
ゲーム画面から出て来たロボッツゲーマーが口を開き俺を頭から飲み込むように纏わさる。その様子はポッピーがついつい、
「食べた!?」
と、言ってしまう程のものらしい。
『アガチャ!ブッ飛ばせ!突撃!ゲキトツ パンチ!ゲキトツロボッツ!』
両肩と胸に追加装甲が、左腕にはロボットの腕のような強化パーツが、顔にはヒーロー感溢れるパーツが追加された。
「ノーコンティニューでクリアして、お前の正体を暴いてやるぜ!」
すると、音声が変換されてるのか、ノイズがかかったような声で黒いエグゼイドは言った。
「いいだろう、一騎打ちだ。」
「ちょっと待った!」
と、いきなり声が上がった。
はい、寝落ちして投稿しそびれたprotoです。
それに加え活動報告も作くるの忘れてました。
申し訳ありません。明日までには準備します。
次回、黒いエグゼイドの正体が明らかに。
そして、最後に声を上げた者は・・・
See You Next Game!