IS〈インフィニット・ストラトス〉〜織斑一夏は天才ゲームクリエイター〜 作:proto
激情駆られていた簪がとった行動は、いつもの彼女ならやらなかった行動。
『ガシャコンマグナム!』
バンバンシューティングのウェポンを出すと、ニコに渡す。
「最後の決め技だけ頼んだよ。」
「うん、ママ!」
なんか、娘の笑顔には弱い簪さんでした。
と、思い出したかのようにゲームスコープでゲーム病を見る。
「よかった、アランブラのだ。」
それを確認し、アランブラに接近戦を仕掛ける。アランブラ得意の魔法を放つ暇さえも与えず、ラッシュ攻撃で、蹴り続ける。そして、ゼロ距離から主砲で杖を持つ手を撃ち、魔法発動に必要な杖を遠くへ飛ばす。
それを取りに行こうとするアランブラ。が、運が悪いことに杖はニコの足元に転がっていた。その杖を踏みつけているのは、ニコ。その手にはクロニクルガシャットが挿さっているガシャコンマグナム。
『ライダー!クリティカル フィニッシュ!』
至近距離からの決め技シュートを決められたアランブラは、避けることが出来ず、敗北。ニコはタドルクエストのガシャットロフィーを手に入れた。
それと同時に一夏が到着する。
「よかった。無事だったみたいだ。」
「ごめん一夏。私、ニコの変身を止められなかった。」
「……ニコ。詳細についてはわかってる。一応、ライダーは無線通信できるから。それを踏まえてニコ。少しの間だけ、クロニクルガシャットを預けてくれないか?」
「え?」
「それを解析する。結果が出れば、一般の人にも危険性がわかるはずだ。その間に、政府公式のクロニクル攻略協力プレイヤーとしてもらえるように交渉する。」
「わかった。パパ、これも。」
手渡されたのはクロニクルガシャット数個。
「変身する前の人間から取ったの。消滅させるよりはマシだと思って。」
「これだけあれば、解析も進むよ。本来スリなんてダメだけどね。」
「わかってる。今回、クロニクルガシャットの回収だけ。」
「それじゃ、帰ろっか。」
こうして、学園へと戻った。
学園に戻り、クロニクルガシャットを2代目に渡す。
「これらの解析をお願いします。」
「OK.で、これからどうするの?」
「今日中に千冬姉に言って、明日朝には大規模なガシャット狩りを行います。休暇届出した人意外にも持ってる可能性がありますから。」
「そうね。誰かに買って来てもらったパターンは多いと思うわ。」
「それじゃあお願いします。くれぐれも使おうなんて思わないでくださいよ。」
「もちろんよ。」
一夏が部屋から出て行く。
鈴はクロニクルガシャットを手に持つ。複数のガシャットがあり、スロットに入れられるだけ入れる。が、やはり数個余ってしまう。
(ちょっとだけなら……。)
と、ボタンに指をかける。が、
(貴利矢に怒られるわね。やめよ。)
と、踏みとどまった。
今日18:00にオリジナルの作品も
アップするから、ぜってぇ読んでくれよな!(野沢雅〇風