IS〈インフィニット・ストラトス〉〜織斑一夏は天才ゲームクリエイター〜 作:proto
とある日、一夏は1人で外に出ていた。いや、彼は周りの目を気にしていた。と、言うよりかは尾行系の事にだ。ここで使うのは最近試験運用している索敵レーダー。周りに人は沢山いるが登録してある特定人物は別種マーカーで出現される。これは監視カメラを使ったシステムになる。故に間違いはない。最近では360°見回せるので、これは素晴らしい発明品だ。
目指したのは、DVD売り場。目当ての商品はすでに予約済み。前金を払い確定させ、後払いの放出を払い確実に入手する。1手順たりともミスは許されない。途中経過を報告する。
「こちらS、目標物D確保。」
「こちらK、了解した。引き続き、目標物PとKMの確保を。」
「了解、ミッションを続行する。」
通信を終了し、次に目指したのはおもちゃ屋。ここに第二の目当てがある。ここでも、索敵レーダーを使い確実にバレないよう入手していく。続いて、電気屋へ向かう。予約済みなので、こちらもすんなり手に入る。
「こちらS、全ての目標物を確保。」
「こちらK、了解。急ぎ撤収。」
「即座に撤退する。ターゲットは?」
「今は、整備室にいる。」
「わかった。」
即座にIS学園へと帰還した。
その日の夜。
一夏の部屋には大量の飾り付けが施されている。部屋のドアが開く。その時だった、
『『『パァン!』』』
大量のクラッカーが鳴る。鳴らしているのは、一夏、楯無、ポッピー、鈴、本音、幻夢社社員が数名。部屋のなかに入って来たのは簪だった。
「「「「「簪、お誕生日おめでとう!」」」」」
本日は簪の誕生日。来ていた幻夢社社員は、デバッグをやっていた時に、簪が仲良くなった人達だった。そして今日、一夏は簪に悟られないように、プレゼントを買い集めていた。内容物は、簪がほぼほぼ諦めていたヒーローアニメのBlu-ray&DVDの特装版。簪が作りたいと言って買ってなかったプラモデル。最後に最高品質の空中投影ディスプレイ。しかも、サイズ拡大はかなり自由の効くものだ。アニメも見やすい。
「これらは僕らからのプレゼントです。お納めください。」
「なんか、丁寧過ぎて逆に怖いよ、一夏。」
「え?」
「でも、ありがとう。」
なんとなく照れ臭くなる一夏。
「あ、そうそう。最後のプレゼントが残ってたんだ。持ってくるよ。」
一夏が冷蔵庫から純白のケーキを持ってきた。
「どう?今回ちょっち頑張ってみたんだけど。」
「音ゲーキャラがやる事じゃないね。」
「意外と楽しいわね。スイーツ作り。」
「かんちゃん、召し上がれぇ〜。」
と、言うのは楯無、ポッピー、鈴、本音だった。一夏はその間にテーブルにケーキを置く。
「これをみんなが、本当にありがとう。」
「いやー、でも。一夏君無しじゃ無理ね。」
と、軽く一夏に振る。すると、簪が一夏の元へ駆けていき、そのまま押し倒してキスする。
「ありがとう、一夏ぁ♡」
幸せな時間を過ごす簪でした。
簪の誕生日って、調べても出てこなかったんですよね。