IS〈インフィニット・ストラトス〉〜織斑一夏は天才ゲームクリエイター〜 作:proto
束はパソコンに向かって、キーボードを叩き続ける。部屋にはタイプ音のみが響き、パラドが少々つまらなさそうにしている。のだが…
「ふぅ、完成した。パラド、ガシャット完成したよ。」
「おぉ、ようやくか。……一夏に感謝しないとな。あと俺にも。」
「冗談はよして。それより、早く戦いたいだろ?」
「あぁ、戦いたくて心が滾ってるぜ。」
「なら、スナイプとブレイブのガシャットを回収して来てよ。」
「いいぜ。あぁ、心が躍るなぁ。」
パラドは消えて行った。
「2代目、あなたにガシャットの作り方教えようと思うのですが……聞きたいですか?」
「………え?いいの?」
「今後あなたの発想力が、僕らの役に立つかも知れませんから。」
「よし!やってやるわよ。ノリノリでね!」
「わかりました。では、こちらへ。」
一夏は鈴を連れて、とある部屋にやって来た。
「ガシャットを作る工程を全てこの中に叩き込みました。これをプレイすれば、ゲーマドライバーの修理……は、かなり時間がかかるものですがマスターできます。ただし、作った僕自身クリアまで至りませんでした。なんせ、いつもやってる事を復習してるだけなんで飽きてしまって。でも、未知の世界を見るあなたなら、クリアして全てをマスターできるはずです。」
「…………。」
鈴は無言でヘッドガジェットを被り、ゲームを始めた。
IS学園屋上
ここには女子が集まって……まぁ、ほぼほぼ女子校だし当たり前か。面子は篠ノ之、オルコット、デュノア、ボーデヴィッヒだ。
「どうして、一夏をこっちに引っ張れる!」
「一夏さんの周りはがっちり抑えられていますわ。」
「そうだね。僕も接近しづらくて。」
「よ、婿の近くに居るあの虫が邪魔だな。」
バタンと、屋上のドアが開く。
「誰が虫だって?」
声がする方を向く一行は、笑顔の裏に隠された怒気を肌で感じていた。
「「「「い、いえ!なんでもありません!」」」」
その正体は……本人ではなく楯無だったとさ。
お前ら幸運だぞ?一夏に聞かれてたら地球から消されてたもの。
「どうしたのお姉ちゃん。」
そこで本人登場。
「「「「いえ!なんでもありません!簪さん!私たちはこれで失礼します!」」」」
「?」
簪は首をかしげる。例えるなら、仮面ライダーなでしこだろうか。まぁ、簪がこうなるのは仕方がない。姉が怒気浴びせてるからね。
そんな合間の事だった。一人の男が乱入して来たのは。
「やぁ、初めましてか?突然だけど、俺と遊ぼうぜ?」
男否、パラドは黄色いギアの付いた青く太いガシャット『ガシャットギアデュアル』取り出した。
「なにそのガシャット!?」
「私も、見たことない。」
パラドはギアを青と赤の絵が付いているギアを、青側を下にするように回す。
『Perfect Puzzle!』
「変身。」
ここに新たなライダーが生まれる
次回
ライダー大激突(の予定)!
束のあのシーンをお待ちの皆様へ
今しばらくお待ちください。