IS〈インフィニット・ストラトス〉〜織斑一夏は天才ゲームクリエイター〜   作:proto

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第102話 レベル XX

2人のエグゼイド……エグゼイド ダブルアクションゲーマーはお互い信じられないように、顔を見合わせていた。そりゃそうだ、自分がもう1人いるなんて到底信じられないし、信じたく無い。そんな事を考えていないパラドはボソリとこう呟く。

「レベルXが2人で、レベルXXだな。」

今ここに仮面ライダーエグゼイド ダブルアクションゲーマー レベルXXが誕生した。のだが、

「あなたは、一体…。」

「俺は一夏。天才ゲーマーSだよ。そっちこそ誰だよ。」

「僕は織斑一夏。周りからは天才ゲームクリエイターって言われてます。っていうか、僕も天才ゲーマーSって呼ばれてるんですが!」

「俺が一夏だ!」

「僕が一夏です!」

こうして2人のエグゼイドが喧嘩するという、側から見ればなんとカオスな光景なんだと思える状態が続いた。

「「簪、ならわかるよな(はずです)?」」

「一夏が二人、えへへ///。」

「「あ、ダメだ。完全に妄想にふけってらっしゃる。」」

悩んだ末に出た結論は……

「とにかく、まずはバグスターを倒して患者を救わないと。」

「いや、ゲンムが先だ!」

「いえ、患者が先です!」

「ゲンムを倒さなきゃいけないだろ!」

『ガシャコンキースラッシャー!』

行動がわかりずらいので、好戦的で現在の目標がゲンムの方をR、バグスターを優先する方をLとする。まず、Rがガシャコンキースラッシャーを展開し、ゲンムへと向かおうとするも、

「バグスターを倒して患者を治療しないと!」

と、Lがガシャコンキースラッシャーの刃先をアランブラーに強引に向ける。

 

あのやり取りが5分ほど続き、流石にゲンムもアランブラーも帰った。

「あー、もう!おい、出てこい!ゲームはまだ終わってないぞ!」

「はぁ。」

Lサイドのエグゼイドがドライバーのレバーを閉じ、ガシャットを抜く。すると、二人が見えない何かに引きつけられるかのようにくっ付きレベル Xになってから変身解除される。だが、それで終わらなかった。それまでなんともなかったのだが、一夏は急激な頭痛に襲われ、気絶してしまった。

「え?一夏……、一夏ぁ!」

その後、迅速な対応を取ったのは簪……ではなく、楯無とポッピーピポパポだった。

 

 

「ねぇ、パラド。そろそろ、彼らにいっくんに関するあのこと、言っておこうかな?」

「一夏に関するあのことって言うと、……あぁ、()()()のことか?」

「そう、いっくん最大にして最悪の秘密。多分本人が聞けばすぐに〇〇すると思うほどにね。」

「それを仲間のあいつらに言うのか。でも、大丈夫なのか?」

「計画には全く問題ないよ。これくらいの方が面白いゲームになるさ。究極のゲーム、これが私と……。」

「俺の目的だからな。」

二人は不敵な笑みを浮かべていた。


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