「くうう…!《ミルキーウェイ・ドラゴン》で《サイバー・ドラゴン》を攻撃!スターライト・メガフレア!!」
炎上するアルト・テノール屋内駐車場で、《C.C.ミルキーウェイ・ドラゴン》が放つ光の奔流が《サイバー・ドラゴン》を粉々に打ち砕き、銀色の装甲で包まれたステージ2のライフを0にする。
即座に誠はカードでステージ2の精霊を吸収し、その場にはステージ2にされたと思われる若い警察官が気絶していた。
「はあはあ…これで、5体目…」
「ちっ…あの仮面野郎。ステージ2をばらまいてやがるな!!」
疲れを見せる誠は気絶している男を抱え、デュエルボードに乗って屋内駐車場を後にする。
するとすぐにデュエルディスクに菊岡からの通信が入る。
「誠君。座標を送る。新しいステージ2だ。行けるかい?」
「はい…!今、助けた人を連れているんですが、どこかで引き取ってもらえませんか!?」
「わかった。ここから東にあるホテルのある交差点まで行ってくれ。そこで引き取ろう」
「いけ、《ジャッジアイズ》!審判のリブラ・ストリーム!!」
《ジャッジアイズ・パラディオン・ドラゴン》の白と黒がまじりあったブレスが直接赤鬼のような姿をしたステージ2を撃破し、宿っていた精霊をデュエルディスクから放つ光で吸収する。
「よし…だが、まだ数があるな…」
「ただいま、霧山城市に出現しているステージ2は20体以上。我々3人だけではあまりにも不利です。その事態を起こしている大元をたたくことを推奨します」
「たたくといってもなぁ…!!」
しばらくステージ2の動きがなかったのが一転し、今日になった同時多発的にステージ2が発生している。
今は誠と直葉、そして徹の3人でステージ2の掃討に動いている。
菊岡はステージ2が起こした事件に巻き込まれたけが人たちの治療と3人のバックアップに奔走している状態だ。
「小沢さん!デルタのいう大元の場所、まだわからないんすか!?」
「今調べているわ!けど…ああ、ダメ!!全然わからない!わかるのはステージ2の反応だけよ!!」
「大元はどうにか探し出す!今はステージ2を一体でも多く叩くことだけを考えろ!!」
「ちっ…さっさと見つけ出してくれよ…!こっちがもたねえ」
「はあ、はあ、はあ…」
「お疲れさま、これを飲んで」
「あ、ありがとうございます。神代さん…」
病院で、疲れを見せる直葉は神代が持ってきてくれたジュースを口にし、少しでも睡眠をとろうと目を閉じようとする。
しかし、何度もステージ2と戦った影響で極度の疲労を感じており、それが逆に睡眠を妨げる。
普段から剣道をしていて、運動をろくにしていない誠よりも体力には自信があるつもりだったが、今は直葉が一足先に休憩せざるを得ない状態になっている。
菊岡によると、誠と直葉ではステージ3になった経緯が異なることが消耗の差を生んでいるかもしれないらしい。
だが、それでも2人が必死で戦う中で自分が休むことになっていることに嫌悪感を抱かずにはいられなかった。
「急げ!すぐに治療室へ運べぇ!!」
「もっと血を持ってこい!!血液型はこのタグに書いてある!!」
1階の広間では、次々と運び込まれるけが人の治療に医者たちが奔走していた。
軽いけが人の場合はここでも処置ができるが、手術が必要なほどの傷を負った人もいる。
本来なら休暇となっている医者たちも総動員して、今は治療に当たっている。
(誠君…谷村さん…)
今戦っている2人のためにできることは少しでも早く体力を回復させて、戦線に復帰すること。
直葉は後ろめたさを感じながらも、ソファーをベッド代わりにして体を横にした。
「父祖よ…今、この町に種をまきました。人間たちが抱える罪とともに、町は焼かれています」
上空から霧山城市を見下ろす監視者の脳裏にはステージ2による暴走とそれの対処のために奔走する誠たちの姿が浮かんでいた。
「確かに、抗うものは存在します。しかし、それはわずか。ほんのわずかなきらめきがあったとしても、それは大衆に飲み込まれる…」
ある世界ではDホイールという乗り物に乗った状態でデュエルをするライディングデュエルと究極のエネルギー発生システムにして夢の永久機関であるモーメントが流行していた。
そして、モーメントに宿る遊星粒子は人の心を感じ取り、それを促進させる力があった。
さらにはシンクロ召喚はモーメントの動きを活発化させる作用があり、人々はデュエルとともに自らの心を善悪の隔てなく、モーメントに感じ取られていた。
そして、人々の欲望と悪しき心を感じ取りすぎたモーメントが人類を滅ぼすことで地球を守ることを結論付け、兵器を作り出し、人類を殺して回った。
その中で抵抗しようとする人もいて、中にはそんなシンクロ召喚をかつての英雄のように、正しく使うことで滅亡を防ごうとしたデュエリストもいた。
自らがその英雄となることで、人々の心を変えようとした人間もいた。
家族と、愛する人を、さらには人類が滅亡してしまった後でさえも、その先に希望があると信じて歩き続けた人物もいた。
だが、それはささやかな抵抗でしかなく、結果として滅亡の未来は変えられず、過去に干渉し、モーメントを破壊するためだけの一つの町を滅ぼすという凶行に出た。
まるで自らが神になったかのような傲慢なふるまいは父祖も失笑したほどだ。
「さて…私がそのきらめきの一つをつぶしましょう。そして…あれを取り戻します。すべては世界のために…」
「…!!今のは!」
「この気持ち悪い感覚は、やつのかよ!?」
新たなステージ2を2体同時に倒した誠だが、急に感じた冷たい感覚と見えた光景に動きを止める。
今回はシャドー本人も感じたようで、それを発した正体がなぜか直感で分かってしまった。
「和人…兄ちゃん…」
「本気だな…あいつ。俺のことを殺すつもりらしいぜ」
肉体はなくても、ナイフで突き刺されるかのように感じる殺意。
既に誠はそこへ向かうべく、Dボードに乗っていた。
「行くよ…。あれを止めれば、ステージ2を抑えられるかもしれない。そして…」
「誠。あの和人って野郎のこと、簡単に助けられると思うなよ?奴が何をしでかすかわからねえからな」
「わかってる…けど、兄ちゃんがああなってしまった原因が僕にもあるなら、動かなくちゃいけないんだ」
Dボードが空へ飛び、監視者がいる場所へと飛んでいく。
青かった空がだんだんと曇りがかり、冷たい雨が誠の体を冷やす。
飛んでいると、ちょうど馬廻神社の真上あたりに到達し、そこには空に浮かんだ状態の監視者がいた。
「来たか…結城誠。そして…裏切者よ」
2人の姿を見た監視者は笑みを浮かべると、指を鳴らす。
すると、2人の周囲を灰色の雲が包み込んだ。
「これは…!?」
「ここからはだれにも邪魔はされたくないものでな。これで我々だけだ…」
「どうしてこんなこと…!?このままだと霧山城市が…!!」
「処刑の日だ。そのための舞台を用意したに過ぎない。かつて預かったデュエル…今ここで果たそうではないか。ようやくこの桐ケ谷和人の体も観念して、私になじんでくれたのでな」
「そんなことのために…町を…!」
そういう問題であるなら、狙うのは誠1人だけでいい。
どうして街を滅ぼすような真似をするのか、彼らにとっては町や人々はどうでもいい存在だからなのだろうか。
だが、そんな態度を見せる彼を誠は許せなかった。
関係ない人を大勢巻き込み、苦しめる彼のやり方を許せなかった。
「処刑の日とか、シャドーが奪ったものとか、それは僕にはわからない…。けど、一つだけわかっていることがある。お前が和人兄ちゃんを奪ったことだ。和人兄ちゃんを取り戻すために、僕は…戦う!!」
誠のデュエルディスクが展開し、力のこもった眼で監視者を見る。
すると、真下のあたりから金色の6枚羽根の飛行船が浮かんできて、監視者がその上に乗り、誠もDボードから降りる。
「さあ、始めよう。貴様への処刑を…」
「まだ記憶が戻ってねーのに死ぬのは御免だ。誠!本気でやれよ」
「わかってる!和人兄ちゃんと直葉…姉さんのためにも!!」
「「デュエル!!」」
誠
手札5
LP4000
監視者
手札5
LP4000
「誠君…」
雨が降り始めた自宅の自室で、明日奈は窓から外の景色を見る。
外では消防車やパトカーが何台も通っていて、いつもなら当たり前の静寂が今では無縁な状態だ。
幸い、今日は休みになっていることから里香達が来ることはない。
外があわただしい中、帰ってこない誠のことを明日奈は心配していた。
そして、和人の名前を思い出した2,3日後のことを思い出す。
仕事が終わり、家で2人きりになったところで、誠から和人のことを聞かれた。
和人に関したことについては何かとごまかすところがあった誠のため、和人のことで何かを知っているのではないかと思った。
だが、誠から言われたのは一言だけだった。
「今、和人兄ちゃんはトラブルに巻き込まれているんだ。必ず助けて、会えるようにするから、それまで待っていて」
いつもとは違う、何か決意をもって真剣に言ったその言葉に対して、明日奈は何も言うことができなかった。
そのトラブルというのはどういう意味なのか、そしてどうして今頃になって和人のことを思い出したのか、それははっきりわからない。
だが、誠が彼を助けるために必死になっていることだけはわかった。
そして、おそらく誠もまた、そのトラブルに巻き込まれているのだろう。
「頼りないお姉ちゃんね…私」
どうしてもっと早く気付いてあげられなかったのか。
たった一人の家族である弟も誠がよくわからない何かに巻き込まれているのを、一番身近にいる自分が一番早く気付くべきだったのに。
もしかしたら、今起こっていることと関係があるのかもしれない。
(お父さん…お母さん…お願い。どうか誠君と…和人君のことを助けてあげて)
事態を飲み込めず、力のない明日奈にできる精一杯のことは今は亡き両親に2人のことを祈ることだけだった。
「僕の先攻、僕は手札の《C.C.ブラスタ》を墓地へ送り、魔法カード《コマンド・P(ペンデュラム)》を発動。デッキからペンデュラムスケールの異なるC.C.ペンデュラムモンスター2体を手札に加える。僕はデッキから《C.C.コンパス》と《C.C.ピクシス》を手札に加える。そして、僕はスケール1の《C.C.ピクシス》とスケール8の《C.C.コンパス》をペンデュラムスケールをセッティング!」
誠にとっての始まりのペンデュラムモンスターと言える2体が光の柱を生み出す。
1ターン目からサーチカードを使ったうえでの広範囲のレベルでのペンデュラム召喚。
今回の誠はかなり本気な様子だ。
「これで僕はレベル2から7までのモンスターを同時に召喚可能!星をつなげ、ペンデュラム!空に神話と伝説を刻め!ペンデュラム召喚!現れろ!!《C.C.オセロット》、《C.C.クロック》、《C.C.バロール》!」
C.C.オセロット レベル2 攻撃400(3)
C.C.クロック レベル2 攻撃1200(4)
C.C.バロール レベル5 攻撃1900(5)
「そして、現れろ、星を繋ぐサーキット!アローヘッド確認。召喚条件はペンデュラムモンスター以外のC.C.モンスター2体。僕は《オセロット》と《クロック》をリンクマーカーにセット。サーキットコンバイン!リンク召喚!現れろ、《N.C.C.ソーラリアン》!」
2人を包む熱い雲を突き破るように、青い脚がついた白い木馬ともいえる戦艦が誠の背後に現れる。
これまで星座の名前がモチーフとなっていたC.C.だが、この戦艦は惑星の名前である太陽を名乗っていた。
N.C.C.ソーラリアン リンク2 攻撃1800(EX1)
「そして、墓地の《オセロット》の効果。このカードは僕のフィールドにC.C.リンクモンスターが存在する場合、墓地から特殊召喚できる」
C.C.オセロット レベル2 攻撃400(3)
「《ソーラリアン》の効果発動。このカードのリンク先にこのカードの効果以外の方法でC.C.モンスターが召喚・特殊召喚されたとき、3つある効果のうちの1つを1度だけ発動できる。まずはデッキからレベル6以下のC.C.ペンデュラムモンスター1体を効果を無効にして、特殊召喚する。僕は《C.C.ベラ》を特殊召喚!」
《N.C.C.ソーラリアン》の中央ハッチが開き、その中から《C.C.ベラ》が飛び出す。
C.C.ベラ レベル3 攻撃0(2)
「現れろ、星を繋ぐサーキット!アローヘッド確認。召喚条件はC.C.モンスター2体以上。僕は《オセロット》、《バロール》、《ベラ》をリンクマーカーにセット。サーキットコンバイン!リンク召喚!現れろ、《C.C.ジェニオン》!」
C.C.ジェニオン リンク3 攻撃2500(3)
「そして、《ソーラリアン》の効果発動!デッキからカードを2枚ドローし、手札1枚を墓地へ捨てる!この効果はC.C.リンクモンスターを《ソーラリアン》のリンク先に相互リンク状態となるように特殊召喚された場合にのみ発動できる」
手札から墓地へ送られたカード
・ステルス・コーティング
「そして、カードを1枚伏せて、《ジェニオン》の効果を発動。このカードのリンク先のモンスターの数だけ、バリアカウンターを乗せる。僕はこれで、ターンエンド」
誠
手札5→0
LP4000
場 N.C.C.ソーラリアン(相互リンク:《C.C.ジェニオン》) リンク2 攻撃1800(EX1)
C.C.ジェニオン(相互リンク:《N.C.C.ソーラリアン》 バリアカウンター0→1) リンク3 攻撃2500(3)
伏せカード1(3)
C.C.ピクシス ペンデュラムスケール1(1)
C.C.コンパス ペンデュラムスケール8(5)
監視者
手札5
LP4000
場 なし
「N.C.C.…なるほど、新たな力に目覚めたということか。新たな段階に達したということだけは誉めてやろう」
「誉める…?上から目線なことを!!」
「当然だ。いくら新たな段階へ進もうとも、いくらあがこうとも、貴様らは我らが父祖の元へ到達することなどあり得ぬのだから。私のターン、ドロー」
監視者
手札5→6
「融合召喚、ペンデュラム召喚…既に2つの楔が抜かれ、貴様ら人間にもたらされた…。ならば、同じ次元で戦ってやろう。私はスケール1の《C.C.スパイダー》とスケール10の《C.C.ヒル》でペンデュラムスケールをセッティング」
「ペンデュラム召喚を…!?」
「貴様ら人間ごときに使えるものを、我らが使えぬ道理などない…」
灰色の蜘蛛を模した機械とヒルを模した機械が光の柱を生み出し、
蜘蛛の機械の背中には蜘蛛座が、ヒルの機械の腹部にはヒル座の模様が刻まれている。
「父祖の力宿りし裁きの振り子よ、生きとし生けるものの罪を測り給え!ペンデュラム召喚!現れるがいい、星のしもべ達!《C.C.ウッドピッカー》、《C.C.ソラリウム》、《C.C.トラッシュ》」
C.C.ウッドピッカー レベル3 攻撃1000(2)
C.C.トラッシュ レベル4 攻撃500(3)
C.C.ソラリウム レベル4 攻撃1200(4)
「《C.C.スパイダー》のペンデュラム効果発動。私がC.C.モンスターのペンデュラム召喚に成功したとき、相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を対象に発動する。そのモンスターは次の私のターン終了時まで攻撃できない」
「何!?」
《C.C.スパイダー》の口から発射された糸が《C.C.ジェニオン》に絡みつき、身動きを封じる。
「そして、《ウッドピッカー》の効果発動。私のフィールドのこのカード以外のC.C.1体を手札に戻し、デッキから手札に戻したモンスターと同じレベルかつ、名前の異なるモンスター1体を特殊召喚する。私は《ソラリウム》を手札に戻し、デッキから《C.C.タートル》を特殊召喚」
《C.C.ウッドピッカー》につつかれてフィールドから消えた《C.C.ソラリウム》の替わりに、甲羅に亀座を模した印が刻まれた、四本脚の亀形の緑色の機械が現れる。
C.C.タートル レベル4 守備2200(5)
「更に、手札に戻した《ソラリウム》の効果。私のフィールドにC.C.が2体以上存在する場合、手札から特殊召喚できる」
C.C.ソラリウム レベル4 攻撃1200(3)
「現れるがいい、運命を定めしサーキット!アローヘッド確認。召喚条件はモンスター2体。私は《タートル》と《トラッシュ》をリンクマーカーにセット。サーキットコンバイン。リンク召喚。現れろ、リンク2。《C.C.ディオスク》」
C.C.ディオスク リンク2 攻撃1800(EX2)
「そして、《ヒル》のペンデュラム効果発動。私がC.C.リンクモンスターのリンク召喚に成功したとき、相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体の攻撃力をターン終了時まで半分にし、その数値分私のライフを回復させる」
光の柱の中から出てきた《C.C.ヒル》が動けない《C.C.ジェニオン》に飛びつき、エネルギーを吸い取っていく。
そのエネルギーは緑色の光となって、監視者の体に吸収され、彼の活力へと変わっていく。
C.C.ジェニオン リンク3 攻撃2500→1250(3)
監視者
LP4000→5250
「そして、《ディオスク》の効果発動。1ターンに1度、このカードのリンク先にC.C.または特殊召喚された相手モンスターが存在するとき、墓地からC.C.モンスター1体を守備表示で特殊召喚できる。私は墓地の《タートル》を再び特殊召喚」
C.C.タートル レベル4 守備2200(5)
「更に現れるがいい、神へ導く未来回路。アローヘッド確認。召喚条件は効果モンスター2体以上。私は《タートル》、《ウッドピッカー》、《ソラリウム》をリンクマーカーにセット。サーキットコンバイン。リンク召喚。現れろ、リンク3。《C.C.アルデバル》」
C.C.アルデバル リンク3 攻撃2300(2)
「《アルデバル》の効果。このカードの特殊召喚に成功したとき、相互リンク状態のモンスターの数だけ、このカードの上にタウラスカウンターを乗せる。今、相互リンク状態となっているモンスターは4体。よって、タウラスカウンターが4つ乗る」
C.C.アルデバル リンク3 タウラスカウンター0→4(2)
「《アルデバル》と《ディオスク》…またあの2体かよ!!」
特殊召喚された相手モンスターと戦闘を行うときに攻撃力が一時的に600アップする《C.C.ディオスク》と、自身とリンク先のC.C.が特殊召喚されたモンスターと戦闘を行うとき、タウラスカウンター1つと引き換えにその相手モンスターを問答無用で破壊する《C.C.アルデバル》。
どちらも誠のデッキに刺さるカードと言えて、実際に苦戦した2枚だ。
前のデュエルとは違い、《C.C.アン・アーレス》がいないのが救いと言える。
「バトル。《ディオスク》で《ジェニオン》を攻撃。更に《ディオスク》の効果発動。このカードが特殊召喚された相手モンスターと戦闘を行うとき、ダメージステップ終了時まで攻撃力が600アップする」
C.C.ディオスク リンク2 攻撃1800→2400(EX2)
出力が上がり、緑色の光る拳で蜘蛛の巣に囚われた《C.C.ジェニオン》の核を貫こうとする。
「僕は墓地の《ステルス・コーティング》の効果を発動!僕の機械族モンスターが攻撃対象となったとき、墓地のこのカードを除外することで、バトルフェイズを終了させる!」
「《ソーラリアン》の効果で墓地へ送っていたか…」
装甲にひびが入ることもいとわず、出力を引き上げた《C.C.ジェニオン》が《ステルス・コーティング》の効果によって姿を消し、攻撃対象を見失った《C.C.ディオスク》に向かって、《N.C.C.ソーラリアン》がミサイルを発射する。
深追いは危険と判断した《C.C.ディオスク》は反転し、監視者のフィールドに戻る。
「攻撃を凌いだか…。だが、《アルデバル》は自らとリンク先の私のC.C.が特殊召喚された相手モンスターと戦闘を行うとき、タウラスカウンターと引き換えにその相手モンスターを破壊する効果がある。あくまでもそれは…悪あがきになるだけだ。私はカードを1枚伏せ、ターンエンドだ。同時に、リンク素材となった《トラッシュ》の効果。このカードをC.C.のリンク素材として墓地へ送ったターン終了時、デッキからカードを1枚ドローする」
誠
手札5→0
LP4000
場 N.C.C.ソーラリアン(相互リンク:《C.C.ジェニオン》) リンク2 攻撃1800(EX1)
C.C.ジェニオン(相互リンク:《N.C.C.ソーラリアン》 バリアカウンター1) リンク3 攻撃1250→2500(3)
伏せカード1(3)
C.C.ピクシス ペンデュラムスケール1(1)
C.C.コンパス ペンデュラムスケール8(5)
監視者
手札6→1
LP5250
場 C.C.ディオスク(相互リンク:《C.C.アルデバル》) リンク2 攻撃1800(EX2)
C.C.アルデバル(相互リンク:《C.C.ディオスク》 タウラスカウンター4) リンク3 攻撃2300(2)
伏せカード1(3)
C.C.スパイダー ペンデュラムスケール1(1)
C.C.ヒル ペンデュラムスケール10(5)
「誠君!誠君!!」
病院の中で、直葉は何度も誠に電話をするが、彼からの返事は一切ない。
急に嫌な予感がして、その正体を確かめるように電話したのだが、その予感が的中したのかもしれない。
デュエル中であるならともかく、この20分で一切電話に出ないのはおかしい。
直葉は急いで菊岡がいるかもしれない彼の自室へと足を運ぶ。
急ピッチで治療をしなければならないのは確かだが、医者も人間だ。
疲労による些細なミスで患者が死ぬことだってある。
だから、こんな状況でもたとえ短い時間で会っても休息は必要だ。
彼が休憩時間であることは知っているため、おそらく部屋にいるだろうと思い、ノックをする。
しかし、何度もノックをしても応答がない。
思い切って直葉はドアノブに手をかける。
鍵がかかっていないのか、簡単に開いたが、そこには休憩しているはずの菊岡の姿はなかった。
「どうしよう…誠君の居場所も分からないし、どうしたら…」
「僕のターン、ドロー!!」
誠
手札0→1
「スタンバイフェイズ時、《ジェニオン》が持つバリアカウンターはすべて取り除かれる」
C.C.ジェニオン リンク3 バリアカウンター1→0(3)
「僕は永続罠《レコード・リンク》を発動。このカードはリンク召喚を行うたびに、このカードの上にリンクカウンターが乗る」
発動と共に誠のフィールドに両目を包帯で覆ったトーガ姿の男性が現れ、右手には大きなハープ状のそろばんが握られていた。
「僕は手札から魔法カード《マーカーズ・チャージ》を発動。エクストラモンスターゾーンに存在する2体のリンクモンスターのリンクマーカーの数が同じな場合、デッキからカードを2枚ドローして、公開する。僕がドローした2枚のカードは《C.C.フェニックス》と《イーリアス・ドロー》、そして、僕は手札から《C.C.フェニックス》を召喚!」
C.C.フェニックス レベル4 攻撃1600(1)
「《フェニックス》の効果発動。このカードの召喚に成功したとき、レベル4以下のC.C.1体を墓地から特殊召喚できる。僕は墓地の《C.C.クロック》を特殊召喚!」
C.C.クロック レベル2 攻撃1200(5)
「更に、《ソーラリアン》の効果。このカードのリンク先に召喚・特殊召喚したC.C.モンスターのレベル以下のC.C.2体を墓地とエクストラデッキから手札に加える。僕はエクストラデッキの《ベラ》と墓地の《ブラスタ》を手札に加える。更に手札から魔法カード《イーリアス・ドロー》を発動。僕のフィールドにC.C.が3体以上存在し、それ以外のモンスターが存在しない場合、デッキからカードを2枚ドローする。そして、現れろ!星を繋ぐサーキット!アローヘッド確認。召喚条件は同じ種族のモンスター2体以上。僕は《フェニックス》、《クロック》、《ソーラリアン》をリンクマーカーにセット。サーキットコンバイン!リンク召喚!現れろ、リンク4!《D.C.サイバスター》!」
D.C.サイバスター リンク4 攻撃2800(4)
レコード・リンク(永続罠) リンクカウンター0→1(3)
「そして、今のペンデュラムスケールでペンデュラム召喚を行う!再び星をつなげ、ペンデュラム!空に神話と伝説を刻め!ペンデュラム召喚!現れろ!!《N.C.C.ソーラリアン》、《C.C.ブラスタ》、!」
N.C.C.ソーラリアン リンク2 攻撃1800(EX1)
C.C.ブラスタ レベル4 攻撃1900(5)
「ペンデュラムリンクモンスター…やはり、ペンデュラム召喚も可能か」
「《ソーラリアン》はレベル7のモンスターがペンデュラム召喚できる場合に、エクストラデッキからペンデュラム召喚できる。そして、現れろ、星を繋ぐサーキット!アローヘッド確認。召喚条件はC.C.モンスター2体。僕は《ブラスタ》と《ソーラリアン》をリンクマーカーにセット。サーキットコンバイン!リンク召喚!現れろ、リンク2!《C.C.ガンレオン》!」
C.C.ガンレオン リンク2 攻撃2000(5)
レコード・リンク(永続罠) リンクカウンター1→2(3)
「そして、《サイバスター》の効果発動。リンク召喚されたこのカードが表側表示で存在し、このカードのリンク先にリンクモンスターが特殊召喚されたとき、1度だけ《ハイファミリアトークン》を2体まで特殊召喚できる」
ハイファミリアトークン×2 レベル4 攻撃1500(1)(2)
「現れろ、星を繋ぐサーキット!アローヘッド確認。召喚条件はリンクモンスター以外の機械族モンスター2体。僕は《ハイファミリアトークン》2体をリンクマーカーにセット。サーキットコンバイン!現れろ、リンク2!《スターライト・ガードナー》」
両腕に流れ星を模したステッカーが貼られ、五芒星を模したタワーシールドを装着した銀色の人型兵器が現れる。
スターライト・ガードナー リンク2 攻撃1500(1)
レコード・リンク(永続罠) リンクカウンター2→3(3)
「そして、《レコード・リンク》の効果。リンクカウンターを3つ取り除き、デッキからカードを1枚ドローする。更に、《ジェニオン》の効果発動。このカードのリンク先のモンスターの数だけ、バリアカウンターを乗せる」
C.C.ジェニオン リンク3 バリアカウンター0→1(3)
「バトル!《ジェニオン》で《アルデバル》を攻撃!」
ダガーを抜いた《C.C.ジェニオン》がまずは壁となる《C.C.アルデバル》に斬りかかる。
「無駄だ。《アルデバル》の効果。《アルデバル》か《アルデバル》のリンク先のC.C.が特殊召喚された相手モンスターと戦闘を行うとき、タウラスカウンターを1つ取り除くことでその相手モンスターをダメージステップ開始前に破壊する!」
タウラスカウンターを宿した《C.C.アルデバル》が迎撃のため、砲台からビームを《C.C.ジェニオン》に向けて連射する。
「《ジェニオン》にはバリアカウンターがある!バリアカウンターを1つ取り除いて、身を護る!D・フォルト!」
バリアを展開した《C.C.ジェニオン》がビームを凌ぎながら接近していき、ついには《C.C.アルデバル》の艦橋の真上にたどり着く。
そして、握っているナイフを突き立てる。
しかし、艦橋には一切ダメージがなく、逆に《C.C.ジェニオン》のナイフが折れる結果となった。
「そんな…!!」
「《C.C.タートル》をリンク素材としたモンスターは特殊召喚されたモンスターとの戦闘では破壊されない。最も、戦闘ダメージは回避できないがな」
監視者
LP5250→5050
C.C.アルデバル リンク3 タウラスカウンター4→3(2)
「なら、僕は《サイバスター》で《ディオスク》を攻撃!ディスカッター!!」
「馬鹿なことを…まだ《アルデバル》にはタウラスカウンターが残っている!」
《C.C.ディオスク》と《D.C.サイバスター》の間に割り込んだ《C.C.アルデバル》が主砲を向ける。
だが、《D.C.サイバスター》は迫りくるビームにもひるむことなく突撃する。
「何…?」
「《スターライト・ガードナー》の効果。このカードとリンク状態となっているモンスターの数だけ、僕のリンクモンスターは戦闘及びカード効果では破壊されない」
砲撃を潜り抜け、《C.C.アルデバル》を踏み台にして飛び越えた《D.C.サイバスター》がその後ろにいる《C.C.ディオスク》を斬りつける。
「だが、《ディオスク》もまた、《タートル》をリンク素材としている。故に戦闘では破壊されない。そして《ディオスク》は特殊召喚された相手モンスターと戦闘を行う場合、ダメージステップ終了時まで攻撃力が600アップする」
C.C.ディオスク リンク2 攻撃1800→2400(EX2)
C.C.アルデバル リンク3 タウラスカウンター3→2(2)
監視者
LP5050→4650
「些細な戦闘ダメージを与えるだけにとどまったか…」
「けれど、それで十分だ!僕は手札の《C.C.ビルフィッシュ》の効果。僕のC.C.モンスターが相手の特殊召喚されたモンスターを戦闘で破壊できなかったバトルフェイズ終了時、手札のこのカードを墓地へ送ることで、そのバトルフェイズ時に戦闘を行った相手モンスターをすべて破壊する!」
「何…!?」
カジキを模した大型の潜水艦が上空に出現し、2体に向けて魚雷を発射する。
魚雷を受けた2体のモンスターは爆発とともに消滅し、監視者のフィールドががら空きとなる。
「やってくれたな…だが、私は罠カード《スターライト・コール》を発動。私のフィールドのC.C.が戦闘及びカード効果で破壊されたターン、私のフィールドにモンスターが存在しない場合、破壊された私のC.C.の数だけ、デッキからそのモンスターと名前の異なるC.C.を手札に加える。私はデッキから《C.C.カリブー》と《C.C.ヨルダン》を手札に加える」
「これで、あなたのフィールドのモンスターは全滅した。僕はカードを1枚伏せて、ターンエンド」
誠
手札1→2
LP4000
場 N.C.C.ソーラリアン(リンク先:《スターライト・ガードナー》 相互リンク:《C.C.ジェニオン》) リンク2 攻撃1800(EX1)
スターライト・ガードナー リンク2 攻撃1500(1)
C.C.ジェニオン(相互リンク:《N.C.C.ソーラリアン》) リンク3 攻撃2500(3)
D.C.サイバスター(リンク先:《C.C.ジェニオン》《C.C.ガンレオン》) リンク4 攻撃2800(4)
C.C.ガンレオン リンク2 攻撃2000(5)
レコード・リンク(永続罠) リンクカウンター3→0(3)
伏せカード1(4)
C.C.ピクシス ペンデュラムスケール1(1)
C.C.コンパス ペンデュラムスケール8(5)
監視者
手札1→3(うち2枚《C.C.カリブー》《C.C.ヨルダン》)
LP4650
場 C.C.スパイダー ペンデュラムスケール1(1)
C.C.ヒル ペンデュラムスケール10(5)
厄介な2体のモンスターの破壊に成功したとはいえ、監視者の手札にはおそらくペンデュラム召喚が可能な2体のC.C.が加わってしまった。
(《C.C.カリブー》は自分フィールドにモンスターが存在しないとき、相手フィールドに《C.C.カリブートークン》を特殊召喚することで、手札から特殊召喚できるモンスター…。けど、あの《ヨルダン》ってモンスターは…?それに…)
誠はこれまで監視者が召喚してきたモンスターたちを頭に浮かべる。
C.C.を名乗っていることもあり、モンスターのモチーフは星座であることは間違いない。
しかし、メインデッキから召喚されたものは梟座、日時計座、そして帝国宝珠座。
いずれも今の星座として採用されていないものばかりだ。
今、ペンデュラムスケールを作り出している《C.C.スパイダー》と《C.C.ヒル》も含めて。
「私のターン、ドロー」
監視者
手札3→4
「まさか《ディオスク》と《アルデバル》を破壊するとはな…。だが、それをしたことを後悔させてやろう…。私は手札の《C.C.カリブー》を墓地へ送り、手札から《コマンド・P》を発動」
「それは…!」
「貴様も使っていたな。ならば、効果は知っていよう。私はデッキから《C.C.チグリス》と《C.C.ベビークラウド》を手札に加える。さあ、再びペンデュラム召喚を使うとしよう…。父祖の力宿りし裁きの振り子よ、生きとし生けるものの罪を測り給え!ペンデュラム召喚!現れるがいい、星のしもべ達!《C.C.ヨルダン》、《C.C.チグリス》、《C.C.ベビークラウド》!」
両腕で抱えるように灰色の水がめを抱く女性型の人型機械と背中に4枚の羽根をつけ、両足に金色の靴を履いた水色のほっそりとした人型機械、そして球体型のコアが出現し、それを中心に小さな雲が生まれる。
C.C.ヨルダン レベル8 攻撃2700(1)
C.C.チグリス レベル4 攻撃1800(2)
C.C.ベビークラウド レベル2 攻撃0(3)
「《ヨルダン》の効果。このカードの召喚・特殊召喚に成功したとき、エクストラモンスターゾーンに相手モンスターのみが存在する場合、墓地からC.C.1体を特殊召喚できる。私は墓地の《C.C.ディオスク》を特殊召喚」
静かに水がめから透明な水が流れ、その水がスライム状に形を変えていき、それが《C.C.ディオスク》へと変わっていく。
C.C.ディオスク リンク2 攻撃1800(4)
「そして、《ディオスク》の効果。このカードのリンク先にC.C.モンスター、または特殊召喚された相手モンスターが存在する場合、墓地のC.C.1体を守備表示で特殊召喚できる。私は再び墓地から《ウッドピッカー》を守備表示で特殊召喚」
C.C.ウッドピッカー レベル3 守備1200(5)
「さらに《スパイダー》のペンデュラム効果発動。《サイバスター》の攻撃を封じる」
再び《C.C.スパイダー》が放つ糸が今度は《D.C.サイバスター》の身動きを封じていく。
「そして、《ウッドピッカー》の効果発動。《チグリス》を手札に戻し、デッキから《C.C.ビッグクラウド》を特殊召喚」
先ほど監視者が特殊召喚した《C.C.ベビークラウド》と比較すると倍以上の大きさのコアが出現し、そこから大きな雲が生み出される。
C.C.ビッグクラウド レベル4 守備2000(2)
「さて…褒美として、私のエースと戦う権利を与えてやろう。現れるがいい、神へと導く未来回路」
「エース…」
ゴクリと唾をのむ誠の脳裏に監視者が前のデュエルで最後に召喚したあのモンスターが浮かぶ。
《C.C.ジェミニア》。
デュエルが中断したことで、その全貌を見ることができなかったモンスター。
そのモンスターが再び真の前に姿を現す。
「アローヘッド確認。召喚条件はC.C.モンスター3体以上。私は《ディオスク》、《ヨルダン》、《ベビークラウド》をリンクマーカーにセット。サーキットコンバイン。リンク召喚。神に希望を、反逆者に絶望を与えし守護神よ、その内に秘めたる2つの意思の力を束ね、戦場に現れよ。リンク4、《C.C.ジェミニア》」
「…!!」
《C.C.ジェミニア》が現れた瞬間、心臓が飛び出すかと思えるほどの胸の高鳴りを感じ、苦しさを覚えた誠が膝をつく。
同時に、対峙することとなった《C.C.ジェニオン》と《C.C.ジェミニア》の互いのツインアイの光が強まり、共鳴するかのようにエネルギーを高めていく。
C.C.ジェミニア リンク4 攻撃3000(EX2)
「《ジェミニア》の効果発動。このカードのリンク召喚に成功したとき、このカードのリンク先に存在するすべてのモンスターを破壊する」
「なに!?」
「光粒子ブラスト!!奪われたもの…返したもらおう!!」
《C.C.ジェミニア》が両腕にエネルギーを凝縮していき、誠と監視者自身のフィールドに向けて発射する。
光を浴びた《C.C.ビッククラウド》と《D.C.サイバスター》、《C.C.ジェニオン》が消滅しようとする。
「《スターライト・ガードナー》の効果発動!《サイバスター》と《ジェニオン》を破壊から守る!」
《スターライト・ガードナー》が生み出し光の盾が2体の星の戦士を守る。
しかし、効果を受けたと同時に心臓をノミで刺されたかのような痛みが襲う。
「そして、この効果で破壊したモンスター1体につき、攻撃力が1000アップする」
C.C.ジェミニア リンク4 攻撃3000→4000(EX2)
「あ、ああ、ああ…!!」
痛みとともに、胸部から青い球体が出てきて、それが監視者の手に向かっていく。
「こい、つは…!?」
「はあはあ…シャドー、あれ、何…?」
「思い出せないのなら、代わりに教えてやろう。これは『鍵』だ。世界を作り出すためのもの…」
球体が次第に透き通った水色の鍵になっていく。
「『鍵』…んだよ、これ…俺の中に…?」
「そうだよ、裏切り者よ。この『鍵』は父祖の元で管理され続けてきたもの。世界の始まりといえるもの…。それをこのものはあろうことか…盗んだのだ。己が欲を満たさんとするために」
『鍵』を奪われたときはさすがに肝を冷やした。
父祖が存在して以来、そのようなことが起こったのは初めてで、取り戻すために方々を探し回った。
「何を…言ってやがる…!?」
「よく思い出すがいい。お前の罪を。己のためだけの世界を作り上げようとした罪を」
「俺…は…!!」
かすかなさざ波がシャドーの何かに語り掛けてきて、かたくなになればなるほど、波が勢いを増していく。
「裁かれるがいい…。《ヒル》のペンデュラム効果発動。《サイバスター》の攻撃力半分を私のライフに変換する」
光の柱から飛び出した《C.C.ヒル》にかまれたことで、《D.C.サイバスター》の出力が弱まり、攻撃力を落としていく。
そして、《C.C.ヒル》が放出したエネルギーはライフとなって監視者の体内に吸収される。
D.C.サイバスター リンク4 攻撃2800→1400(4)
監視者
LP4650→6050
「バトルを開始する。《C.C.ジェミニア》で《スターライト・ガードナー》を攻撃。フォルメニア・ブレード」
《C.C.ジェミニア》が両手の光を赤い刃を持つ2本の剣へと変えていき、それを握ると守りの力を失った《スターライト・ガードナー》に切りかかる。
今の《C.C.ジェミニア》の攻撃力は4000。
ここからのことを考えると、大きなダメージを受けるわけにはいかなかった。
「罠発動!《ショック・リボーン》!この戦闘で発生する僕への戦闘ダメージを半分にする!」
真の周囲をバリアが包むと同時に、《C.C.ジェミニア》の剣が《スターライト・ガードナー》を真っ二つに切り裂く。
切り裂かれた星の守り手は光となって消滅すると同時に、その光が誠を襲うが、バリアを彼を守る。
「ぐう…はあはあ…」
誠
LP4000→2750
「そして、その戦闘で発生したダメージ以下の攻撃力を持つモンスターを…墓地から、特殊召喚する…。《C.C.クロック》を特殊召喚!!」
C.C.クロック レベル2 守備800(1)
「さらに僕は…《ソーラリアン》の効果を発動…!!デッキから《C.C.ピーコック》を特殊召喚」
C.C.ピーコック レベル4 守備2000(2)
「私は手札の《C.C.チグリス》の効果を発動。私のフィールドのC.C.リンクモンスターがリンク先以外の特殊召喚された相手モンスターを戦闘で破壊したとき、手札のこのカードを墓地へ送ることで、そのモンスターのリンク先のモンスター1体を墓地へ送ることができる。私は《ジェニオン》を墓地へ送る」
先ほど手札に戻ったばかりの《C.C.チグリス》の幻影が出現し、彼が放つウォーターカッターを受けた《C.C.ジェニオン》が消滅する。
「更にリンク素材とした《ビッグクラウド》の効果。このカードを素材にリンク召喚した《ジェミニア》が戦闘で特殊召喚されたモンスターを破壊したとき、そのモンスターの攻撃力以下のモンスター1体を手札に戻す。私は《サイバスター》をエクストラデッキの戻す」
「ぐぅ…!!」
《D.C.サイバスター》の周囲を包むように雲が発生し、雲が消えると同時にそのモンスターも消えてしまった。
「私はこれで、ターンエンド。同時に《ジェミニア》の攻撃力は元に戻る。そして、一つだけ言っておくが、お前がエクストラデッキからモンスターを特殊召喚する場合、可能な限り《ジェミニア》のリンク先以外で召喚しなければならない」
誠
手札2
LP2750
場 N.C.C.ソーラリアン(リンク先:《C.C.クロック》) リンク2 攻撃1800(EX1)
C.C.クロック レベル2 守備800(1)
C.C.ピーコック レベル4 守備2000(2)
C.C.ガンレオン リンク2 攻撃2000(5)
レコード・リンク(永続罠) リンクカウンター0(3)
C.C.ピクシス ペンデュラムスケール1(1)
C.C.コンパス ペンデュラムスケール8(5)
監視者
手札1
LP5550
場 C.C.ジェミニア リンク4 攻撃4000→3000
C.C.ウッドピッカー レベル3 守備1200(5)
C.C.スパイダー ペンデュラムスケール1(1)
C.C.ヒル ペンデュラムスケール10(5)
「お願い、《ブラック・マジシャン・ガール》!!」
馬廻駅前の道路で、《ブラック・マジシャン・ガール》の魔力の炎が《プロト・サイバー・ドラゴン》を焼き尽くし、ステージ2のライフを0にする。
直葉が休憩から戻ってからの30分で5体のステージ2を撃破し、周囲から反応がなくなったことで、直葉は菊岡の番号に連絡を入れる。
「どうして…菊岡さん、どこにいるの!?」
休憩時間の間、ずっと菊岡を探していたが、結局見つけることができなかった。
そして、今もまだ誠の行方すらつかむことができていない。
ずっと嫌な予感がして、不安が消えない。
「アカネ、誠君がどこにいるか、わからない!?」
「ごめん、直葉…。全然わからないよ。誠君も、シャドーも…何も反応がないの」
かすかにでも反応を魔力で突き止めることができれば、居場所を知ることができる。
今、アカネはなけなしの魔力でホムンクルスの人形を作り、それらを媒介して行方を捜している。
それでも彼の反応がないことにアカネも何かが起こっていることを感じずにはいられなかった。
そんな不安を感じる中、デュエルディスクが鳴る。
「これって…神代さんの…」
「どうした…?まだライフは残っているぞ?結城誠」
「はあ、はあ…」
鍵を抜かれてから激しい脱力感があり、それが誠の起き上がる力を奪いつつあった。
両腕に力を籠めるが、起き上がることができない。
「くっそぉ…なんだってんだ、こいつは…」
「鍵を奪った報いだな。父祖でないにもかかわらず、所持し続けたことで肉体をむしばみ、このザマだ」
「ふざけたことを言ってんじゃねえぞ…?てめえらが悪いんじゃあねえかよぉ!!」
「これは…??」
シャドーの怒りに満ちた言葉とともに、体を青いオーラが包んでいく。
痛みは残っているものの、それでも立ち上がれるだけの力が湧いてきて、ゆっくりと起き上がる。
「シャドー…」
「俺は自由だ!俺が進む道、俺の運命は…俺だけのものだ!!てめえらなんかに決められてたまるかよ!!」
「自由、運命、自分だけのもの…?傲慢な言動だな」
「傲慢なのはてめえらだろうが!」
「一体、何を言って…」
「詳しいことはあとで教えてやる!さっさとデュエルを再開しやがれ!」
「う、うん…!僕のターン、ドロー」
誠
手札2→3
「僕は…手札から魔法カード《スターライト・ブリッジ》を発動。僕のフィールドのリンクモンスター1体をリリースして、リリースしたモンスターのリンクマーカーの数が1つ多いC.C.リンクモンスター1体をエクストラデッキに戻す」
《N.C.C.ソーラリアン》が姿を消し、墓地に存在する《C.C.ジェニオン》が仲良くエクストラデッキへ送られる。
「そして、僕はデッキからカードを1枚ドローする。あらわれろ、星をつなぐサーキット!アローヘッド確認。召喚条件はC.C.モンスター2体以上。僕は《ガンレオン》と《ピーコック》をリンクマーカーにセット。サーキットコンバイン!リンク召喚!現れて、リンク3!《C.C.ジェニオン》!」
一度は同じふたご座の名を持つ戦士に打ち砕かれた《C.C.ジェニオン》。
誠とシャドーがともに戦ってきた象徴が再び彼らの前に完全な姿を見せる。
C.C.ジェニオン リンク3 攻撃2500(EX1)
レコード・リンク(永続罠) リンクカウンター0→1(3)
「ふん…。再び《ジェニオン》をリンク召喚したようだが、無意味なことだ。《ジェミニア》の攻撃力は3000。力もバリアカウンターもないそのカードで何ができる?」
「できる…。そのためのカードがある。僕は墓地の《スターライト・ブリッジ》の効果を発動。僕のフィールドにリンク3のC.C.がリンク召喚されたとき、墓地に存在するこのカードを除外することで、墓地からリンク2以下のリンクモンスター1体を効果を無効にして特殊召喚する。僕は墓地の《ガンレオン》を特殊召喚」
《C.C.ジェニオン》に並び立つように、《C.C.ガンレオン》が姿を見せる。
しかし、持っているはずの大型のジャレンチは手元にはない。
「けれど、この効果で特殊召喚したモンスターのリンク数は1になって、リンクマーカーも下だけのモンスターとして扱う」
C.C.ガンレオン リンク2→1 攻撃2000(4)(リンクマーカー下のみ)
「そして…あらわれろ!星をつなぐサーキット!」
再び手を空に掲げ、再びサーキットが出現すると同時に、エクストラデッキが光り始める。
心の中に宿る確信に従い、あのカードを再び呼び出す。
「アローヘッド確認。召喚条件は《ジェニオン》を含むリンクモンスター2体。そして、その2体のリンクマーカーの合計が4!僕はリンク1になった《ガンレオン》とリンク3の《ジェニオン》をリンクマーカーにセット。サーキットコンバイン!!巨人の鎧纏いし、輝きの戦士。リンク召喚!現れろ、リンク4!《C.C.ジェニオン・ガイ》!」
かつて、菊岡との戦いの中で召喚された新たな双子座の戦士が再び姿を現す。
誠の贖罪のため、幼馴染と姉の大切な存在を取り戻すため。
C.C.ジェニオン・ガイ リンク4 攻撃3000(EX1)
レコード・リンク(永続罠) リンクカウンター1→2(3)
再び召喚できたものの、今の誠はそれを素直に喜ぶことができない。
《C.C.ジェミニア》のリンク先に特殊召喚することができず、《C.C.ジェニオン・ガイ》の効果を最大限に活用することができない。
だが、倒すための方法はある。
「僕は《ジェニオン・ガイ》の効果を発動!このカードのリンク先の特殊召喚されたモンスター1体の効果を無効にし、ターン終了時までそのモンスターの攻撃力と効果を得る。僕は《ウッドピッカー》を選択。ヘルヘイム・ドレイン!」
胸部から発射されるエネルギー弾を受けた《C.C.ウッドピッカー》の体が緑色のエネルギーに包まれていき、機能を停止する。
C.C.ジェニオン・ガイ リンク4 攻撃3000→4000(EX1)
「これで、攻撃力は《ジェミニア》を上回った!《ジェニオン・ガイ》で《ジェミニア》に攻撃!ヴァナルガンド・クラッシュ!」
《C.C.ウッドピッカー》から奪い取った力で複合攻撃ユニットを召喚し、質量弾とビームを連射する。
それらをことごとく受け、爆炎に包まれる。
とどめを刺すべく接近する《C.C.ジェニオン・ガイ》がゼロ距離からビームを撃ちこんでとどめを刺すべく接近する。
しかし、炎の中から《C.C.ジェミニア》の腕が出て来て、ユニットを片手でつかむ。
「何…!?」
「リンク先にモンスターが存在しない場合、《ジェミニア》は戦闘では破壊されず、相手のカード効果を受けない」
「ぐぅ…!」
「無論ダメージは受ける。だが、《ヒル》がいる以上は大したことではない」
監視者
LP5550→4550
《C.C.ジェミニア》を破壊できなかったうえに、ターン終了時に《C.C.ジェニオン・ガイ》はせっかく手に入れた攻撃力を失うことになる。
かわされたことに誠は奥歯をかみしめた。
「結城誠。死人が私にかなうと思うな」
(誠のメインフェイズ2開始時)
誠
手札3
LP2750
場 C.C.ジェニオン・ガイ(リンク先:《C.C.ウッドピッカー》) リンク4 攻撃4000(EX1)
レコード・リンク(永続罠) リンクカウンター2(3)
C.C.ピクシス ペンデュラムスケール1(1)
C.C.コンパス ペンデュラムスケール8(5)
監視者
手札1
LP4550
場 C.C.ジェミニア リンク4 攻撃4000→3000
C.C.ウッドピッカー レベル3 守備1200(5)
C.C.スパイダー ペンデュラムスケール1(1)
C.C.ヒル ペンデュラムスケール10(5)
コマンド・P(ペンデュラム)
通常魔法カード
このカード名のカードは1ターンに1度しか発動できない。
(1):自分の手札に存在するPモンスター以外の「C.C.」モンスター1体を墓地へ送ることで発動できる。自分のデッキからPスケールの異なる「C.C.」Pモンスター2体を手札に加える。このカードを発動したターン、自分は「C.C.」以外のモンスターを召喚・特殊召喚できない。
N.C.C.(ネオ・コンステレイト・コマンダー)ソーラリアン
リンク2 攻撃1800 闇属性 機械族
【Pスケール:青0/赤0】
Pモンスター以外の「C.C.」モンスター2体
このカード名の(1)のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):リンクモンスターのリンク先に自分の「C.C.」モンスターがP召喚されたときに発動する。そのモンスターとリンクしているモンスターの数以下の数値のレベルを持つ「C.C.」Pモンスター1体をデッキ・墓地から特殊召喚する。この効果を発動したターン、自分は「C.C.」以外のモンスターの召喚・特殊召喚を行えない。
【リンクマーカー:左下/右下】
レベル7のP召喚可能な場合にEXデッキの表側表示のこのカードはP召喚できる。そのとき、「C.C.」以外のモンスターを同時にP償還できない。
このカード名のカードはフィールド上に1枚しか存在できない。
(1):このカードのリンク先に「C.C.」モンスターが召喚・特殊召喚された時、以下の効果の中から1つを選択して発動できる。これらの効果はこのカードが表側表示で存在する限り、それぞれ1度だけ発動できる。また、いずれの効果も1ターンに1度しか発動できない。また、このカードの効果で特殊召喚された場合、これらの効果は発動できない。
●デッキからレベル6以下の「C.C.」Pモンスター1体を特殊召喚する。
●デッキからカードを2枚ドローし、手札1枚を墓地へ捨てる。この効果はこのカードと相互リンク状態となるようにリンクモンスターを特殊召喚した場合にのみ選択できる。
●自分の墓地・EXデッキに表側表示で存在する、召喚・特殊召喚したモンスターのレベル以下の「C.C.」モンスター2体を手札に加える。
C.C.スパイダー
レベル1 攻撃0 守備0 地属性 機械族
【Pスケール:青1/赤1】
(1):自分は「C.C.」以外のモンスターをP召喚できない。この効果は無効化されない。
(2):自分が「C.C.」モンスターのP召喚に成功したとき、相手フィールドに存在する特殊召喚されたモンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターは次の自分のターン終了時まで、攻撃を行えない。
【モンスター効果】
(1):このカードの召喚に成功したとき、自分の墓地に存在する相手フィールドに存在する特殊召喚されたモンスターの数以下の数値のレベルを持つ「C.C.」モンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
C.C.ヒル
レベル8 攻撃0 守備0 水属性 機械族
【Pスケール:青10/赤10】
このカード名の(2)のP効果は1ターンに1度しか発動できない。
(1):自分は「C.C.」以外のモンスターをP召喚できない。この効果は無効化されない。
(2):自分が「C.C.」モンスターのリンク召喚に成功したとき、相手フィールドに存在する特殊召喚されたモンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターの攻撃力をターン終了時まで半分にし、その数値分自分のLPを回復する。
【モンスター効果・特殊召喚】
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドに存在する「C.C.」モンスター2体をリリースすることで、手札から特殊召喚できる。
(1):このカードがこのカードの効果で特殊召喚に成功したときに発動する。このカードの攻撃力はこの効果でリリースしたモンスター1体の元々の攻撃力と同じになる。
(2):このカードのP召喚に成功したとき、相手フィールドに存在する特殊召喚されたモンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターの攻撃力を半分にし、その数値分このカードの攻撃力をアップさせる。
C.C.タートル
レベル4 攻撃0 守備2200 効果 水属性 機械族
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1)このカードをリンク素材として、リンクモンスターのリンク召喚に成功したときに発動する。そのモンスターは以下の効果を得る。
●このカードは特殊召喚された相手モンスターとの戦闘では破壊されない。
(2):自分フィールドの「C.C.」リンクモンスターが特殊召喚された相手モンスターと戦闘を行うとき、墓地に存在するこのカードを除外することで発動できる。ターン終了時まで戦闘を行う自分モンスターの攻撃力はその相手モンスターと同じになる。この効果はこのカードが墓地へ送られたターン、発動できない。
ステルス・コーティング
通常罠カード
(1):自分フィールドの機械族モンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターはこのカードを発動したターン終了時まで、戦闘・効果では破壊されず、戦闘で発生するお互いへのダメージは0となる。
(2);自分フィールドの機械族モンスターが攻撃対象となったとき、墓地に存在するこのカードを除外することで発動できる。バトルフェイズを終了させる。
レコード・リンク
永続罠カード
(1):自分がリンクモンスターのリンク召喚に成功したとき、このカードの上にリンクカウンターを1つ乗せる。
(2):このカードの上に乗っているリンクカウンターを任意の数だけ取り除くことで、以下の効果の中から1つを発動することができる。
●1つ:自分フィールドのリンクモンスター1体の攻撃力をターン終了時まで400アップさせる。
●3つ:デッキからカードを1枚ドローする。
スターライト・ガードナー
リンク2 攻撃1500 リンク 光属性 機械族
【リンクマーカー:上/右】
リンクモンスター以外のモンスター2体
このカード名の(1)の効果は1ターンに、このカードとリンク状態となっているモンスターの数+1度だけ発動できる。
(1):自分フィールドの機械族リンクモンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターはこのターン、1度だけ戦闘及び効果によって破壊されない。この効果は相手ターンでも発動できる。
C.C.ビルフィッシュ
レベル5 攻撃1900 守備1900 水属性 機械族
【Pスケール:青6/赤6】
このカード名の(1)のP効果は1ターンに1度しか発動できない。
(1):自分フィールドの「C.C」モンスターが相手の特殊召喚されたモンスターを攻撃し、そのモンスターを戦闘で破壊できなかったダメージステップ終了時に発動できる。その相手モンスターを破壊する。
【モンスター効果】
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか発動できない。
(1):自分フィールドの「C.C.」リンクモンスターが特殊召喚されたモンスターを戦闘で破壊できなかったバトルフェイズ終了時、手札に存在するこのカードを墓地へ送ることで発動できる。そのバトルフェイズ中に「C.C.」リンクモンスターと戦闘を行った相手モンスターをすべて破壊する。
スターライト・コール
通常罠カード
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか発動できない。
(1):自分フィールドに存在する「C.C.」モンスターが戦闘及び効果によって破壊され、自分フィールドにモンスターが存在しないバトルフェイズ終了時に発動できる。自分のデッキから破壊されたモンスターとは名前の異なる「C.C.」モンスターを破壊された「C.C.」モンスターの数だけ手札に加える(同じ名前のカードは1枚まで)。
C.C.ヨルダン
レベル8 攻撃2700 守備2000 効果 水属性 機械族
【Pスケール:青5/赤5】
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):リンクモンスターのリンク先にPモンスターのP召喚に成功したときに発動する。Pゾーンに存在するこのカードを破壊する。
(2):Pゾーンに存在するこのカードが破壊されたとき、自分フィールドの「C.C.」モンスター1体を対象に発動する。そのモンスターと同じレベルのモンスター1体を自分または相手の墓地から特殊召喚する。その後、そのモンスターを含めた自分フィールドのモンスターを素材に「C.C.」モンスターのリンク召喚を行う。そのとき、この効果で特殊召喚されたモンスターは「C.C.」モンスターとしても扱う。この効果を発動したターン、自分はリンク召喚を行えない。
【モンスター効果】
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードの召喚・特殊召喚に成功したとき、EXモンスターゾーンに存在するモンスターが開いてモンスターのみの場合、自分の墓地に存在する「C.C.」モンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
(2):自分フィールドの「C.C.」リンクモンスターの攻撃が無効となったとき、EXデッキに表側表示で存在するこのカードをデッキの一番下に戻すことで発動できる。そのモンスターは続けてもう1度だけ攻撃できる。そのとき、そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで1000アップする。
C.C.チグリス
レベル4 攻撃1800 守備900 効果 水属性 機械族
【Pスケール:青3/赤3】
(1):相手の特殊召喚されたモンスターの直接攻撃宣言時、自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。Pゾーンに存在するこのカードを表側攻撃表示で特殊召喚する。その後、攻撃対象をこのカードに変更する。
【モンスター効果】
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか発動できない。
(1):自分フィールドの「C.C.」リンクモンスターがリンク先以外の相手の特殊召喚されたモンスターを先頭で破壊したとき、手札に存在するこのカードを墓地へ送ることで発動できる。リンク先に存在するモンスター1体を墓地へ送る。
C.C.ビッグクラウド
レベル5 攻撃2000 守備2000 効果 水属性 機械族
このカードは「C.C.」以外のリンクモンスターのリンク素材とすることができない。
このカードの(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しか行えない。
(1):相手フィールドに特殊召喚されたモンスターが2体以上存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):このカードをリンク素材として、「C.C.」リンクモンスターのリンク召喚に成功したときに発動する。そのリンクモンスターは以下の効果を得る。
●1ターンに1度、このカードが特殊召喚された相手モンスターを戦闘で破壊したとき、そのモンスターの攻撃力以下の相手モンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターを手札に戻す。
C.C.ベビークラウド
レベル2 攻撃0 守備0 効果 水属性 機械族
【Pスケール:青4/赤4】
(1):自分メインフェイズ1開始時、自分フィールドにモンスターが存在せず、相手フィールドにモンスターが存在する場合に発動できる。手札に存在するレベル4以下の「C.C.」モンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚されたモンスターの効果は無効化される。
【モンスター効果】
このカード名の(1)の効果はデュエル中1度だけ発動できる。
(1):自分フィールドに存在するモンスターがこのカードのみで、相手フィールドにモンスターが2体以上存在する場合に発動できる。自分フィールドのモンスターの数が相手フィールドのモンスターと同じになるように、デッキからレベル4以下の「C.C.」モンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚されたモンスターの効果は無効化され、攻撃力・守備力は0となる。この効果を発動したターン終了時、この効果で特殊召喚されたモンスターを除外し、この効果で除外したモンスターの数×1000LPを失う。
C.C.ジェミニア
リンク4 攻撃3000 リンク 地属性 機械族
【リンクマーカー:上/右上/左下/下】
「C.C.」モンスター3体以上
(1):このカードのリンク召喚に成功したときに発動する。このカードのリンク先に存在するモンスターをすべて破壊する。その後、ターン終了時までこの効果で破壊したモンスターの数×1000攻撃力がアップする。
(2):相手がEXデッキからモンスターを特殊召喚するとき、このカードのリンク先以外に特殊召喚できるモンスターゾーンが存在する場合、相手はこのカードのリンク先にそのモンスターを特殊召喚することができない。
(3):このカードのリンク先にモンスターが存在しない場合、このカードは相手のフィールド上のカードの効果を受けず、戦闘では破壊されない。
スターライト・ブリッジ
通常魔法カード
(1):自分フィールドに存在するリンクモンスター1体をリリースして発動する。自分の墓地に存在する、そのモンスターよりもリンクが1つ高い「C.C.」リンクモンスター1体を自分のEXデッキに戻す。その後、自分はデッキからカードを1枚ドローする。
(2):自分フィールドにリンク3の「C.C.」リンクモンスターの特殊召喚に成功したとき、墓地に存在するこのカードを除外することで発動できる。自分の墓地に存在するリンク2以下のモンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚されたリンクモンスターはリンク1のモンスターとして扱い、リンクマーカーは下のみとなり、効果は無効化される。