弾幕については個人解釈です。調べてもいまいちわかりませんでした。すみません。
「弾幕?銃でも撃つのか?」
「まさか。妖怪達は妖力を弾にして飛ばすのよ。」
「妖力?」
「人間は霊力、妖怪は妖力。それぞれ似たもの同士で、一種のエネルギーみたいなものよ。」
魔力みたいなものか。それじゃあ、それを弾として飛ばすのだから魔法という認識で良さそうだ。
「科学が発達した外の世界には無い概念だから。驚くのは当然よ。外の世界でも伝わるようにいえば魔力と認識していいわよ。」
「さっきまでそう思っていました。」
「ここは説明しておくが、実際幻想郷には魔法使いがいるぞ。魔法使いは弾幕に魔法を使っている。」
慧音から魔法使いという言葉が。
「幻想郷には何でもいるなあ。」
「幻想郷に住むと決めたからには貴方には誰かに弾幕を使えるように教えて貰わないとね。」
ええー。俺がそんな物騒な決闘しそうには無いが、サバイバルらしい幻想郷で過ごすには、護身用としては、使えるようにしたいものだ。
「私がやろう。人里に住むなら働かないと生活していけないしな。博麗神社から人里は離れているしな。」
「私が教えるべき事だけれど…。慧音の言う通り、博麗神社と人里は遠いわ。」
そんな流れで、慧音に教えてもらうことになった。
「ありがとう慧音。でも紫さん。何故そこまでして俺は弾幕を使えるようにならないといけないのですか?」
「貴方はいずれ闘う時が来るのよ……。」
紫さんは少し悲しそうな顔をする。
「それってどういう事かしら?」
「幻想郷の烏天狗の連中が、果たして大樹のような境遇の天狗を認めると思う?」
「あー……。確かに、そうかもね。」
よく分からない事を言い出す紫さんに、それに同意する霊夢。
「それってどういう意味ですか……?」
「今の貴方が気にすることないわ。」
「そんな事言われても、やっぱり気になりますよ。」
「おいおい説明するわ、もう遅いし。」
そういえばもう日が暮れそうだ。空は橙色に染まり、綺麗な夕焼けを映していた。
「紫さん……。俺は、母親に会えますかね? 母親の名前すら忘れた俺が……。」
「貴方ならいつか会えるわよ。そんな気がするの。」
「紫が気休めを言うなんて……。」
「霊夢、今日は1段と酷いこと言うわね……。」
普段何をしたら紫さんは霊夢にあんなに言われるのだろうか……。
「とりあえず今日はもう人里に戻ろう。仕事や住居について説明しないとな。」
「了解。霊夢も、紫さんも。ありがとうございました。」
「困ったらここに来ていいのよ。お茶くらいなら出せるわ。」
「いえいえ。それじゃあ私はこれで失礼するわ。」
慧音と大樹は博麗神社を後にした。
~数時間後~
「今日からこの里で生活する藤村大樹だ。」
「藤村大樹です。よろしくお願いします。」
「外来人でしたね。里の者一同歓迎します。」
里の人達は歓迎してくれた。
その中には元外来人が数人いたが、いずれも最近幻想郷に来てここに残ることを決めたらしい。
それから村長と慧音に案内されて外来人が集まって生活する住居に案内された。
また現役高校生でもあった大樹は慧音が営んでいる寺子屋の教員の仕事についた。
大樹からすると生まれて初めての定職である。
ちなみに水洗トイレ以外を使うのは都市生活に馴染んだ大樹には初体験の事だったのは言うまでもない。
ここまでお読みくださってありがとうございます。
説明パートが終わりました。正直疲れました。
多分読みにくくなってしまってると思います。申し訳ないです。
次回からは主人公と人里周辺の話になると思います。
オリジナル成分多めになるかと。