「今日も一人だけだな」
「う~ん……ちゃんと募集してること伝えてあるわよね?」
「そのはず………なんだが……………」
「あ~…………まぁ作者だから仕方ないわよ、誰にだって失敗のひとつや二つ」
「数えることがめんどくさくなるほど失敗してるけどな」
「大輝、それは言っちゃいけないわ」
「作者……………自信の方は?」
……何故一人だけなのだろう、自分のハートは悲しい
by作者
「さ、日課の挨拶始めるわよ」
スルー!?
「それでは」
『楽しんでってね!』
第三者side
─神様裁判所・屋上道中─
高さは東京スカイツリー2個分、よくここまで高く作れたとなと2人は思う。
大輝はデバイスに不調がないか見ている。
そして………2人の目の前にニタニタと笑みを浮かべる男がいた
「よう……ここまでくるたぁ思わなかったぜ…………お前らなにもんだぁ?」
「転生者、博麗霊夢よ」
「同じく、高村大輝だ。それよりこの煙何とかしてくれないか?煙たくて鬱陶しい」
「俺はカグツチだ…………まぁ、安心しな。別に吸ったところで死ぬこたぁ無い……目障りだろうがな」
「信用できないな…………それはそうと神様はどこだ?………なんて、聞くまでもないか。この先なんだな?」
「その通り……だが、奴が死ぬかどうかなんざおれにゃ関係ない…………さぁ
ヤリアオウゼ?」
「「っ!!」」
瞬間カグツチの周りが火に包まれこちらに向かってくる。霊夢と大輝はとっさにその場から飛び退いたのでダメージはなかった
「どこ見てんだぁ?」
「何!?っ!」ガキィィン!
「受け止めるか……少しは力があるようだなぁ」
「ッ!?たぁ!!」ガッ!
「ゴフッ………ハン、なかなかやんじゃねぇか」
(おいおい急所に当てたのに全く効いてねえぞ!?)
「大輝交代!霊符【夢想封印 散】!」
霊夢が七色に輝く弾幕をまとめてカグツチにぶつけるが相手はピンピンしている、それどころかダメージすら与えられなかった
「ほぅ…………弾は綺麗だが………それだけだな。俺のも見せてやんよ」
毒呪【奪われゆく命】
「なっ…………ガ、アァァァ!」
「大輝!?」
カグツチがスペル宣言を行う。
すると突然大輝が苦しみ始めた
「余所見してっとオメェもあいつみたいになるぜ?」
「っ!」
(クソッ………体が言うこと聞かねぇ……!まさか毒か!?それにこの煙………まるで生き物みたいにうねって……待てよ、この煙もしかして……)
大輝がそう考えていると煙の一部が体の中に溶け込むように入っていった。
瞬間激しい痛みが大輝を襲う。
しかし痛みと共にどこからか声も聞こえる
─イタイ!アシガ、ツブサレ……アァァァァァ!!─
─アツイ!アツイヨ!!タスケテ!!─
─ホウ、チョウ……ダレ、カ、ハヤク、ヌイテ……─
「アグッ…………あ、がっ……!!」
「へぇ……お前さんもなかなか大変なこった…」
「はぁ……はぁ……はぁ………全く、ちょこまかと………!」
「おっと……やれやれ………まだまだ元気だなぁ……これでも吸って寝てろ」
「あれはッ……まずい………!!霊夢、その煙を吸うな!」
「大輝、大丈夫!?」
「俺は大丈……ゲホッ、ゲホッ……それより絶対煙を吸うな!この煙他者の痛みの感覚を感じさせる効果がある!」
「他者の痛みの感覚!?」
「正解だ………正確にはこの煙には他世界に住むもの達の痛み、苦しみ……………その他様々の感覚が付いてやがんのさ」
「痛みや苦しみ………だから大輝はあんなに苦しんでたのね」
「オメェも吸ってみるか?楽にあの世に行けるぜ?」
「お断りよ!」
そう言いカグツチに弾幕を撃とうとするが煙が迫ってきたので後ろに飛びかわした。
その後も隙を見つけては霊夢は弾幕を撃つが、撃った弾幕は全てグレイズされかわされた
「お前さん弱いな………まだその体に馴染んでねぇみたいだな」
(っ…………人が気にしてることを……!!)
「ん…何?………チッ、客か………ワリィが勝負はお預けだ………じゃあな」シュンッ
「あ、こら!…………はぁ、いったいなんなのよ………「いったい、どこに向かったんだろうな…」て、大輝!あんた身体は……」
「いっつつ………もう、大丈夫だ……まだあの野郎のスペルの効果が残ってるけどな」
(あいつ……カグツチはいったいどこに向かったの?それに客って………)
大輝が倒れ、霊夢がカグツチと戦っている最中カグツチは時おりなにかと話しているような様子を見せた
(……どこに向かったのか分からない以上変に探し回るのは危険ね)
「っ……ここで少し休むか、さすがに体力が持たない」
「そうね……そうしましょ」
結果的にカグツチはどこかに去っていったが屋上に向かえるため記憶の片隅においておくことにした。
何者かは分からないがシェーネのような天使や、前に戦った悪魔等とは比べ物にならないと霊夢は改めて思った
─海鳴市・上空─
夜の海鳴の上空、そこにはカグツチともう1人、ボロボロの布切れを羽織った少年が浮かんでいた
「で、なんのようだぁ?こっちは戦闘を終わらされて少しイラついてんだ……」
「まぁまぁそう言わないで、今じゃなくてもあとがあるでしょ?」
「………あと、ねぇ………俺ぁ強いのと戦えるのなら別に構わねぇ……その分楽しめるからな」
「ふふふふふっ……なら、A'sの終盤まで待ってよ。その方が僕としては都合が良いし、何より…………身体に馴染んだ彼女と本気の勝負が出来るかもしれないよ?」
「!!…………ふん、良いぜ………そのふざけた運命……乗ってやんよ」
カグツチは満足そうに闇の中に消えていった、その姿を見届けることなく下品な顔をしている少年は黒田や改心前の武範と同じ雰囲気を放っている
「A'sに入ればはやてが登場する……本当はカッコよく登場してなのはたち全員を魅了したかったけど一度にたくさんはさすがにムリゲーだよ………それにしても……まさか彼女の姿に転生するとは……まぁ、可愛がってあげようかな?主に身体を……ふ、ふふ、ふふふふふふっ」
不気味に笑い続けた少年は、まるではじめからなにもなかったかのように姿を消していた
すんません、カグツチはとにかく強い裏ボスみたいな感じです。
ここで戦闘を終わらせたのは“あれ、このままだと霊夢たち死んじゃうんじゃね?”といったこともあったからです。
「実際やばかったからな……あのままだとマジで死んでた」
「でも逃がしちゃったわけだし出来るだけ早く倒したいんだけど……」
現時点だとどうやっても勝てないよ?事実、大輝の攻撃も急所には当たってたけどダメージどころか怯んですらいなかったもんね。
KHⅡの裏ボスみたいにやたらと硬かったり
「次こそは怯ませてやる、ついでにダメージも加えてな」
「てか弾幕を受けても無傷って…………あいつ本当に何者な訳?」
んなのどうだっていいじゃん………にしてもまた一人だけだな
「さすが作者、そこにしびれないし憧れない」
やかましいわ!
「まぁ一応候補は上がってるんだしいいんじゃない?」
「それはそうと作者、この話のラストに出てきたやつって……」
みなさんお待ちかね、5人目の転生者でーす
「待ってないわよ……てかA'sのボスカグツチで良いじゃないの………なんでわざわざ黒田と同等の変態になんかに………」
ちゃんと彼とも戦うよ?メチャクチャ強いけど
「………よし、これで勝てなかったら作者の黒歴史を作ってだな……」
待てやコラ
「……A's編の間、休んでも良い?」
ダメに決まってんだろうに、てか彼には勝てるからね?頭ではちゃんとした作戦があるみたいだけどその作戦も失敗に終わるからね
「失敗に終わる…………何者かに邪魔をされるってことか?」
その通り、あ、あと他事もしてたので字がおかしなところもあるかもしれません、もし見つけたら教えてください
てなわけで次回も楽しみにしてね~