咲ちゃんとか京ちゃんがグダグダするだけの話   作:枝豆豆腐

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そういやこれって一応短編集って事で書いてるから、時系列とか無視してもいいよね。なんなら関係ない世界線の話書いてもいいんだよねって気付いた。私は自由なんだ!

というわけで今回は適当にどっか随分前の時系列の話。もしかしたら別世界の話になるかもしれない。設定が適当?最初からそう言ってるだろ!いい加減にしろ!


京ちゃんとかすこやんがグダグダするだけの話

ーーー

 

 

「うぅ…飲みすぎた。こーこちゃんは先に帰っちゃうし……。」

 

「オエッ……あーこれヤバいやつだ。」

 

「うぷっ」

 

 

 

 

『見せられないよ!!』

 

 

 

 

「うわっ大丈夫ですか!?」

 

「もう、むりぃ……」

 

「ああ、ほら出すならこっちに。ちょっと動きますよ、肩貸しますから。」

 

「はい、出る分は全部出しちゃって下さい。」

 

「ちょっとは落ち着きました?とりあえず公園の方に移動しましょうか。」

 

「うん…」

 

 

 

「水買って来ますから少し待ってて下さいね。」

 

「わかった…」

 

 

 

「買って来ましたよー。……あー寝ちゃったか。」

 

「どうしようか。うーん、気持ち良さそうに寝てるし、救急車は大袈裟かな。タクシー呼ぼうにもこの人の住所もわかんないし、流石に俺の家に連れ込むわけにも……かと言ってこのままこんな所に女性を一人で放置するのもなぁ……」

 

 

 

「まぁ明日は休みだし…いいか。」

 

 

ーーー

 

 

「うーん、朝?…頭痛いよぉ…」

 

「ん……うわっ!?ここどこ!?っていうかベンチ!?あっ、身体の節々が痛い、うぅ。」

 

「ああ、起きましたか。」

 

「あら、君は?」

 

「やっぱり覚えてませんか。ただの通りすがりですけど、昨日の夜に泥酔した貴女を見かけたんで、暫く看病してたんですよ。」

 

「そう言われると薄っすらとそんな記憶があるような…あ、もしかしてこの上にかけてある上着は君の?」

 

「ですね。」

 

「そこに干してあるのはもしかして……」

 

「はは、ちょっと汚してたみたいなんでここの水場借りて。ああこういうのは経験あるんで、傷んだり縮んだりはしてない筈です。もう乾いてますよ、着ても大丈夫です。」

 

「いや、その心配した訳じゃないんだけど。」

 

「成る程、信用して貰えるかわかりませんが、誓って変な事はしてませんよ。」

 

「いや、その心配してる訳でも……」

 

 

 

 

 

 

「何から何までごめんね。まさか一晩中看病しててくれたなんて。」

 

「ずっと看病なんてしてませんって。ぐっすり寝てましたから、見てただけですよ。」

 

「本当はキチンとお礼したいんだけど、直ぐに出発しないと間に合わなくて……本当にごめんね。」

 

「全然構いませんよ、俺が勝手にやったことですから。今度から飲み過ぎには気をつけて下さいね。」

 

「勿論だよ。あとね、よかったら連絡先教えて貰ってもいいかな?また遠くない内に仕事でこっちに来ると思うし、ちゃんとお礼したいから。これ、私の連絡先。」

 

「いやいや、いいですって。そんなに気にしないで下さい。」

 

「このままじゃ私の方がスッキリしないよ、だから、ね?」

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

 

「久し振りだね、待たせちゃったかな?」

 

「いえ、そんなことより驚きましたよ。小鍛冶さんって有名人だったんですね。俺プロの試合とかあんまり見ないから知らなくて……すみません。」

 

「今はそんなに試合とか出てる訳じゃないし、そんなもんだよ普通の人は。」

 

「一応俺麻雀部なんですけどね……ははは…。」

 

「えっ、そうなの!?奇遇だね!」

 

「部の奴らみんな知ってて恥ずかしかったですよ。本当にすごい選手なんですね。」

 

「えへへ、まあ今日はそんな話はいいじゃない、早く行こう。」

 

 

 

 

 

「え、これをですか!?こんな高い物、悪いですよ。」

「いいからいいから、他にも好きなの選んでいいよ。」

 

 

 

「あ、やった!スペア!」

「なかなかやりますねぇ、けど俺も負けませんよ!なんたってハンドボールやってましたからね!」

「それって関係……微妙にあるかもしれない…あ、ストライク。」

 

 

 

「おお、美味しい!こんな店あったんですね、地元なのに全然知りませんでしたよ。」

「こっちで仕事ある時にたまに来るお店でね。プロの人にも結構評判良いんだー。」

 

 

 

 

 

「ご馳走様でした。…あ、もうこんな時間ですね。」

 

「本当だ、今日は時間経つの早いなあ。」

 

「今日はありがとうございました、小鍛冶さん。」

 

「お礼だから……えっと…その、ねえ、須賀くん…?」

 

「はい?なんですか。」

 

「今日ね、ここの上にお部屋借りてるんだ……もう遅いし、あの…須賀くんもその……ね?」

 

「え……あの…それって……」

 

「……」

 

「……」

 

 

 

ーーー

 

 

 

「で、その子は彼女がいて見事にフラれたと。」

 

「うぅ……こーこちゃーん!!」

 

「私が色々手伝ってあげたのに、最初から全部無意味だったと。」

 

「だってぇ…電話とかLINEしてる時はそんな雰囲気全然なかったんだもん……」

 

「すこやんが気付かなかっただけじゃない?そこで断ったって事は最初から隠して浮気するつもりなかっただろうし、ほら、すこやん彼氏いたことも男友達いたこともないからさ。距離感わからないでしょ?」

 

「グハッ!?」

 

「それでちょっと何度か連絡取ったくらいで勘違いして誘うなんて、アラフォーのクセに思春期の男子レベルの恋愛感だよ。」

 

「アラサーだよ!!さっきからグサグサくるから勘弁してぇ!!」

 

「だってねえ……すこやんがまさかの恋愛相談なんてしてくると思わなかったから頑張って協力してあげたのに、彼女いるかどうかも確認してなかったとかさ、ないわー。」

 

「ぐぬぬ……」

 

「で、どうするの。フラれたんでしょ?諦めはついた?」

 

 

 

「え?諦めないよ。」

「すぐに別れるかもしれないし、あの子の気が変わるかもしれないし。」

「まだ2回しか会ってないのに少し急ぎ過ぎたよね。」

「また会いに行くよ。その時ダメでも、次も、その次も。あの子が振り向いてくれるまで。」

「それまでずっと何年でも待ってる。」

 

 

 

「だからまあ、早くこないだの事は謝って仲直りしないとね。」

 

「え……うん、そうだね……。」ドンビキ

 

「あの後連絡もしてないから、どうしようかなぁ。」

 

「(相談受けてた時からすこやんって重いなと思ってたけど、ここまでとは。須賀くんとやら、ドンマイ。ライオンに噛まれたと思って諦めて。)」

 

「えへへ、須賀くん。」

 

 

 

 

ーカンッ!ー




すこやん
プロ雀士・大魔王
この歳になるまでまともな恋愛をした事も無かったのでクッソ愛が重い上にチョロいけど尽くすタイプの一途な正統派ヒロインである()
京ちゃんと一緒にいるとその見た目のせいもあり、ぱっと見は若いチャラ男とそれに騙されている年上の女にしか見えない不具合が発生する


こーこちゃん
女子アナってなんか色々凄そう
最初は恥ずかしそうに相談に来たすこやんに娘の初恋を応援する母親の様な気持ちで協力していたが、ヤバそうな気配を察知し静観の構えに入った
最近は友人が犯罪を犯さないか真剣に心配している



なんか徐々に文字数が増えてしまって困る
最初は平均1000字程度で気楽に書きたい事だけ好き勝手にやるつもりだったのに

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