咲ちゃんとか京ちゃんがグダグダするだけの話   作:枝豆豆腐

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GW終わったけどなんとなくグダグダ続くかもしれない


咲ちゃんとか京ちゃんがグダグダできない話

ーーー

 

 

 

「うぅ〜……おはよう京ちゃん。」

 

「おはよう、朝ご飯もうすぐ出来るから、先にシャワーでも浴びて来いよ。」

 

「うん、ありがと。」

 

 

 

 

 

「これ美味しいね京ちゃん。」

 

「ただの卵焼きだろ。」

 

「いやいや美味しいって。私が作ってもこんな味にならないよ。」

 

「そんな事より、今日は朝の内に本買いに行くとか言ってたのお前だろ。食べたらさっさと準備しろよ。」

 

「いやー…今日はいいかな……ほら、最近忙しかったから今日は家でゆっくりしたいなって。」

 

「お前なぁ、最近そうやってダラダラしすぎだぞ。こないだも急に出かける予定中止にしただろ。」

 

「仕事が忙しいからしょうがないんだよ。京ちゃんも今日は一緒にノンビリ過ごそう。」

 

「最近和達にも色々言われてるんだ。家事も殆ど俺がやってるどころか家からも出ないぐーたら人間になってるなんて知れたら何言われるかわからん。商店街の本屋までだろ?ほら、準備しろ。」

 

「嫌だーーー。いーやーだー。今日はもう家から出ないの。」

 

「あーもう、それなら今日は家事も全部自分でするんだな。」

 

「えー、京ちゃんやってよー。疲れを癒したいんだよ。」

 

「それならもう俺も知らん。今日という今日は怒った。帰る。」

 

「ふーんだ、いーですよー。京ちゃんのイジワルー。」

 

 

 

ーーー

 

1日目

 

「おはよー京ちゃん……あれ、京ちゃん?」

「昨日のアレってまさか本気だったの…?」

「まあどうせ直ぐに忘れていつも通りだよね。……ああ!朝ごはん作ってたら間に合わない!というか既にヤバい!遅刻するー!!」

 

 

「ただいまー。あれ、京ちゃん来てないんだ。怒ってるのかな?一応LINEで謝っておこう。」

「外食と面倒だし、コンビニにお弁当買いに行こうかな。」

「うーん、家で1人で寝るの久しぶりかも。最近ずっと京ちゃん来てたからなー。」

 

 

2日目

 

「今日も京ちゃん来てない……LINEも既読スルーされてるし、これメチャクチャ怒ってるよ。」

「そういえば洗濯してないや、最近京ちゃんがいっつもやってくれてたから忘れてた。今からやっても間に合わないかな。うー……もう。」

 

 

「ただいまー、……やっぱりいないよね。」

「けど京ちゃんの事だからそろそろ来る頃だよ。いっつも喧嘩しても3日ももたずに京ちゃんの方が折れるんだから。」

「あ、皿洗い一昨日からしてない。溜まってるなー。」

「今日は疲れた……京ちゃん電話も出てくれないし、もう寝よう。」

 

 

3日目

 

「おはよー。いないよね、京ちゃん……」

「朝ごはんはいっか。」

「仕事行きたくないなー、そんな気分じゃないのに。」

「はぁ……そんなこと言ってもしょうがないか。」

 

 

「最近なんか元気ないじゃないか。成績も落ちてるし、どうかしたのか?相談なら乗るし?」

「いえ、大した事じゃないんで大丈夫ですよ。……はぁ……」

「重症だなこりゃ。」

「(京ちゃんのバカ!私だってもう知らないんだから!)」

 

 

「やっぱり返信も来てない……」

「もう3日も会ってないよ。京ちゃんは平気なの?まさか他の女のところに行ってたりなんかしないよね。」

「いつもなら今頃2人で……京ちゃん……」

 

 

4日目

 

「…フラれちゃったのかな私……」

「もう何もしなくていいから……これからずっと私が養うから……帰ってきてよぉ……」

「とにかく謝りに行かなくちゃ……会いたいよ、京ちゃん。」

 

 

ピンポーン

「はーい」

 

「おう、やっと来たか咲、とりあえず入れ……ってうわ!?」

 

「京ちゃーーーん!!」

「京ちゃんごめんね、私が悪かったから、ちゃんと謝るから、許して、今度から全部私がやるから、帰って来て。もうバイトもしなくていいから、私が稼ぐから、ずっと家にいて。学校も辞めよう、ねえ、京ちゃん」

 

「落ち着け咲、な、ほら、怒ってないから。とりあえず離れろ。」

 

「そうよ咲、須賀君も困ってるわ、一回離れてあげなさい。」

 

「そうですよ、咲さん。」

 

「え……部長…和ちゃん?…なんで京ちゃんの家にいるの…?浮気?ねぇ、京ちゃん?」

 

「違うわよ。それも説明するから、いつまでも玄関先にいないで上がってきなさい。っていうかもう部長じゃないって何年言わせる気?」

 

「だってさ、行くぞ咲。」

 

「だから何なの!もう、……ねぇ京ちゃん、手…」

 

「ん?ああ、ほら。」

 

「えへへ。」

 

 

 

 

 

「つまり、私の最近のだらしない生活に目が余ったので自立させる為に京ちゃんを引き離したと。」

 

「そんなところね。須賀君が通ってたんじゃいつまで経ってもそのままだったでしょ、あなた。」

 

「須賀君にも生活があるんですよ。特に最近はレポートも間に合ってない始末です。優希によるとサークルにも殆ど顔を出していないそうですし、友人として今の状態を放置できません。私達は何度も注意してきたでしょう。そもそも学生が毎日交際相手の家に通って朝帰りを繰り返すような…」

 

「ほらほら、和ストップストップ。まぁ、そんな訳でちょっと厳しくするように言われてな。あの日帰ってから部長に相談したんだけど、何日か距離を取ってみろって。」

 

「だけど須賀君ったら我慢出来ずに直ぐにでも咲のところに行きそうだったから、私達が近くで止めてたのよ。」

 

「まさか1日ももたずに会いに行こうとするとは予想外でした。須賀君以上に咲さんの為ですから、須賀君も我慢してもらないと困りますからね。」

 

「悪かったって、感謝してるよ。」

 

「うぅ……まぁ確かに最近の私はちょっと京ちゃんに迷惑をかけ過ぎていたと思います。私生活もダラしないことこの上なかったですし。」

 

「わかってもらえたなら良かったわ。須賀君なんて咲の親御さんに相談しに行こうとしてたんだから。流石にその歳になって親にそんな話をされるのは恥ずかしいでしょう。ましてや彼氏が毎日泊まってるなんて何言われるかわからないわよ。」

 

「ちょっ…京ちゃん!?」

 

「まぁほら、未遂だから気にすんなよ。」

 

「とりあえずそんな訳で、電話なんてさせたら須賀君が甘い顔するのは分かりきってましたからね。連絡するのも私達が止めていたんです。須賀君も本意ではなかったのですから、許してあげて下さい。」

 

「愛想つかされたのかと思ったよぉ……よかったぁ…」

 

「ごめんな咲。」

 

「こっちこそごめんね、京ちゃん。」

 

 

 

「さて、これにて一件落着ね!」

 

「ありがとうございました部長、それと和ちゃんも。」

 

「気にしないで下さい。友達なんですから、これくらい当然ですよ。」

 

「うん、けど部長。」

 

「何かしら?」

 

「ぶっちゃけ上手くいかなかったらそのまま寝取ろうとしてましたよね?」

 

「何を言ってるのかしら。」

 

「このまま私達が破局したら傷心につけ込んで京ちゃんをゲットする気満々でしたよね?」

 

「なんのことやら。」

 

「昔言ってましたね、男も女も落ち込んでいる時が一番狙い目だって。」

 

「そんなことがあろうはずがございません!」

 

「わざわざ家まで上がり込んでずっと一緒に居たんですもんね、楽しかったですか?」

 

「まぁ須賀君ったら未だにウブな反応するものだからついつい……ハッ!?」

 

「……部長?少しお話しましょう?」

 

 

 

ーカンッ!ー

 

 

 

 

 

 

おまけ

待ってる間の京ちゃん

 

1日目

 

「なんか新鮮だなぁ。久しぶりにサークルでも行くか。」

 

「あ、咲から連絡来てる。……ダメダメ、部長に言われた通り我慢しないと。」

 

 

2日目

 

「咲大丈夫かなぁ、昼ごはんとかどうしてるんだ、ちゃんと洗濯してるかな。あ、部長もこのままお昼食べて行って下さいよ、俺たちの事で迷惑かけてるんですから。」

 

「また連絡来てる……少しくらいなら……ハイ、すみません。」

 

 

3日目

 

「もう3日も咲に会ってないのか。……いや大丈夫ですって。行ったらしませんから。」

 

「怒ってるよなぁ、咲の奴。ずっと電話も無視されてるんだもんな。このままあいつが来なかったら……え?もう部長、変な冗談言わないで下さいよ。」

 

 

 

「あー……あいつが隣で寝てた時は……」




部長
京ちゃんとは別の大学の3年生
京ちゃんの事は可愛い後輩くらいにしか思ってなかったが、卒業後周りの男が微妙に感じていた頃に京ちゃんと久しぶりに再会してレベルの高さに気づく
というか京ちゃんが基準になってたのが原因だった
その後、割と軽い感じでアタックを続けていたが悪戯と思われて相手にされず、だんだんと白熱
咲と付き合い始めたと知って悪待ち性質により拍車がかかり、現在は奪い取る気満々
それが絡まなければ良い先輩であり、咲との仲は良好


京ちゃん
危うく強制的にヒモにされるところであった

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