咲ちゃんとか京ちゃんがグダグダするだけの話   作:枝豆豆腐

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ぐだぐだ短編そのに

賢い読者諸君は既にお気付きだろうが
この小説に麻雀要素は特にない


原村さんとか京ちゃんがグダグダするだけの話

 

 

 

 2017年 世はまさに大麻雀時代!

 

 

 政治家は麻雀で政治を決し

 

 「剛盲牌!」

 「人民民主主義リーチ!」

 「点尖閣!?」

 

 

 

 裏では人外達が凌ぎを削り

 

 「倍プッシュだ……!」

 「はい凍死」

 「悪いがそいつぁ鉄鳴きだ」

 

 

 

 そして若者達の中ですら怪物が跋扈する

 

 「そんなオカルトあり得ません」

 「ぼっちじゃないよ〜」

 「普通の麻雀させてーな」

 

 

 

 

 

 

 これは、そんな怪物達の溢れる世界観は特に関係ない少年少女達のぐだくだ青春的な何かっぽい物語。

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

 

「もう来てたのか。悪い、待たせたか?」

 

「いえ、今来たところです。気にしないで下さい。」

 

「教えて貰う側だってのに申し訳ない。」

 

「気にしなくて良いって言ってるじゃないですか。そんなことよりほら、早く行きましょう。」

 

 

 

 

 

「あー、なるほど。ここはそういう意味だったのか。」

 

「全く、レポートなんて本当は自分の力でやるものなんですからね。」

 

「悪い悪い、けどこれ落としたらマジで単位がヤバいんだって。」

 

「咲さんのところに入り浸ったり屋敷のお手伝いのバイトを毎日の様に入れてるからそうなるんですよ。学生の本分は勉学です。単位が心配になるくらい忙しいならもう少し頻度を減らしたらどうですか。」

 

「いやー、咲みたいな抜けてる奴が1人暮らしなんてやっぱり心配だし……バイトの方も純さん達が忙しそうにしてるからな。お金もいるしどっちも減らせないかなーと…。」

 

「須賀くんがそうやって甘やかすから咲さんがいつまで経っても自立できないんですよ、全く。」

 

「ははは…」

 

「笑って誤魔化そうとしてもダメです。今日こそは須賀くんにしっかりと考えて貰いますよ。」

 

「ちょっと和、近い、近いって。」

 

「そんなこと言っても誤魔化されませんからね。」

 

「本当に近いから、当たる、いや当たってる!?」

 

 

「おっ、京太郎に……確か清澄の原村さんじゃないか。どうしたんだい。」

 

「ああ一さん、ちょうど良かった、助けて下さい。」

 

「須賀くんがバイトに行っているお屋敷のメイドさんでしたか、今大切な話をしてるので後にして貰えませんか。」

 

「いやー……真昼間からファミレスで、彼女のいる青少年が誘惑されてるとなると見過ごせないかなー。」

 

「誘惑?何の話かわかりませんね。そんなオカルトあり得ません。」

 

「(そんなに露骨に当てておいてわかってない訳ないよね?ほら、さっさと離れて。彼女さんに言いつけちゃうよ?)」

 

「(くっ……もう少しだったのによくも邪魔してくれましたね)」

 

「(どうせそれくらいじゃ京太郎のガードは崩せないって。ともきーがよくやってるけど、毎回失敗してるし)」

 

「けど、どうしたんですか一さん。今日はお屋敷の方にいると思ってたんですけど。」

 

「ちょっと買い出しにね。店の中に京太郎が見えたから声かけただけだよ。」

 

「ああそうだったんですか(しかし相変わらずスゴい私服だな。和もだけど)」

 

「それで何してたんだい?彼女とは別の女の子と2人っきりでデートなんて感心しないなぁ……」

 

「いやっ!?デートとかそんなんじゃないですって!ちょっとレポート手伝って貰ってただけです!浮気とかじゃないですから本当勘弁して下さいよ!和もそんな誤解広められたら迷惑でしょう!」

 

「いえ、特に迷惑ではありませんが。寧ろドンドン広めて下さい。」

 

「何言っちゃってんの!?」

 

「ほらアレですよアレ、なんかこう……あっそうだ。大学に入ってから特に男性からのアプローチが多くて迷惑してるんです。彼氏がいると広まれば流石に収まるでしょう。」

 

「お前みたいな有名人とそんな噂が広まったら俺が恨まれそうだな。いや、それ以前に咲に聞かれたら弁明の時間も与えられずにゴッ倒さそうだ。」

 

「ゴッ倒す……須賀くん…浮気……うっ…頭が……」

 

「ははは、まあまあその話はそれくらいにして、そろそろ僕は失礼するね。」

 

「あ、はい。お疲れ様です。」

 

「ええ、それでは。」

 

「それじゃバイバーイ。」

 

 

 

「レポートの方もひと段落ついたし、俺たちもそろそろ出ようか。」

 

「そうしましょう。(結局なんの進展もなかった……タイミングの悪い人ですね)」

 

 

 

 

 

 

 

「もしもし、うん大丈夫だったから。はいはいわかってるって、抜け駆けなんてしてないよ。引き続き監視を続けるね。」

 

 

 

ーカンッ!ー




原村さん
大学2年生・京ちゃんとは別の大学・あぶないしふく
特に劇的なイベントも何もなく、高校三年間で唯一親しくしていた異性としてなんとなく京ちゃんに好意を持っていたが、咲ちゃんと京ちゃんが付き合うと聞いた時、失恋的な微妙に表現しにくい衝撃を受けた結果、変な方向に振り切れてNTR趣味に目覚めちゃった系ガール
いっつも胸とか見て気がありそうな雰囲気を出してた京ちゃんが悪い可能性も微粒子レベルで存在する
振ったことはあっても振られたことはなかったからね、手に入らない物の方が欲しくなるよね。しょうがないね
ちなみに淫乱レズピンクではない

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