二番目の使い魔   作:蜜柑ブタ

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まず、ゼロファンの人、申し訳ありません。
あまりいい扱いじゃないです。


ミハイル登場。

原作D分岐後のミハイルです。

そして、あるキャラがとんでもない形で出てきます。


第百十一話  トゥとゼロとミハイルと…

 

 ついにゼロの花がその全貌を露わにした。

 長い時を経て地中の風石を取り込んだ花は、自らの力と風石の力を用いて世界を破壊し始める。

 

 やがて、空に、凄まじい数の竜が…、この世界中の竜が集まってきた。

 

「あれは…、まさか、花を?」

 花にとって、竜は天敵だ。だが海母が言っていたように、咲ききった花を相手にしては、この世界の竜が束になっても適わないと…。

 飛龍達が次々にブレスを吐き、花に当てていく。水竜達も、持ち前の水鉄砲で根っこの方を狙う。

 しかし、花は微動だにしない。表面が傷つきもしない。

 やがて花の周りに天使文字がグルリと花を囲むように出現し、それがすごいスピードで広がると、空を飛んでいた飛龍達が消し去った。

 海底の地面に根を張る部分から触手のように手が伸びてきて、海竜達をなぎ払い、海竜達は潰され、フネの上にその血と死体が飛んできた。

「ひっ!」

「ダメだ…。もうダメだ~~~!!」

「誰か誰か、助けてくれーーー!」

 圧倒的な数の竜でも太刀打ちできない化け物(花)に、フネの上の軍人達や聖堂騎士達は恐慌状態に陥ってしまった。

 そして、竜達の姿がなくなった。

「ああ…、なんとうことでしょう…。」

 アンリエッタが、口を手で覆いながら嘆いた。

「どうするの、トゥ?」

「……なんとか、ゼロ姉さんを抑えないと…。そうすれば、せめて花の力を半分くらいは抑えらるはず。」

「君アズーロにを食べさせるという案は?」

 ジュリオがアズーロの手綱を手にして言った。

「最強の竜さえいれば、あの花を倒せる。君の中の花も駆逐できて一石二鳥だ。」

「そんなことさせない!」

「言ってる場合かい?」

 ルイズは、ハッとして周りを見回した。

 コルベールをはじめとした水精霊騎士隊の仲間達や、キュルケやタバサ、そしてシルフィード、ルクシャナとアリィーも見ている。

「……それ…でもよ…。」

 ルイズは、俯き、血が出るほど拳を握りしめた。

「私は、世界が滅ぼうとトゥと一緒がイイ!」

「ルイズ…。」

「私があんたを大人しく竜に食べさせると思ってんの!?」

「……私…。」

「トゥ…? っ!」

 ルイズは、見た。トゥの花のある右目の目元から血が垂れている。

「…私…もう…。」

「…イヤ…、こんな別れ方なんて…!」

「ごめんね。」

 トゥは、縋ってくるルイズを、トンッと突き放した。

 そして、アズーロの方を見た。

「お願い。」

「アズーロ。」

 そしてアズーロが前に出て、グワッと口を開けた。

 ティファニアに支えられたルイズがティファニアと共に目を固くつむる。他の面々も目をつむった。

 

 

 その時、白い翼が、フネの上を飛びすぎた。

 

 

「えっ…?」

 今まさにトゥを食べようとしたアズーロが止まり、空を見上げた。皆もつられて空を見上げる。

 そこにいたのは、大きな竜。白い竜。今まで見たこともない、立派な姿の竜。

 

「ミカエル…、違う…、ミハイル!」

 

 トゥが叫んだ。

 

 フネの上を横切り、空へと再び舞い上がった白い竜・ミハイルは、凄まじいブレスを花に向けて放った。

 着弾すると、花弁の一部が削れて溶けた。

「花が!」

「なんだあの竜は!?」

「最強の竜だよ!」

「えっ!?」

「ミハイル…、ゼロ姉さんの竜だ!」

 

 

「……どうして、ここにいるの?」

 

 

 空を旋回してフネの方に戻ってきたミハイルが宙を飛びながら聞いてきた。

 その声は、とても可愛らしい、子供の声だった。

 その声と見た目のギャップに、トゥ以外はみんな驚いた。

「事情を説明してる暇はないの。私のお願いを聞いてくれる?」

「どうして?」

「私を…、ゼロ姉さんところへ連れてって!」

 トゥの頼みを聞いて、ミハイルは驚いて目を見開いた。

「…花を駆逐するのは、僕だ…。」

「花の力を抑えたいの。その方が戦いやすいわ。ここにいる花は、精霊の力を吸い込んでて、たぶん他の世界よりも強いよ。」

「……。」

 トゥからの提案を聞いて、ミハイルは考えた。

 その時、僅かに花弁を溶かされた花が、宙を舞う大地の塊をミハイルに向けて飛ばしてきた。

 ミハイルは、ホバリングしたまま、バッと横にそれてそれを避けた。海に落ちた大地の塊によって波が大きく立ち、フネが思いっきり跳ねた。

「……分かった。」

「ありがとう。」

 トゥは、ミハイルの背中に飛び乗った。

「トゥ!」

「行ってくるね、ルイズ!」

 トゥは、笑顔で手を振り、ミハイルと共に花へと突撃した。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

「僕はね…。ゼロと花を焼いてから、ずっと考えたんだ…。」

 花に向かって飛びながら、ミハイルは語った。

 ミハイルは、かつていた世界でゼロの花を駆逐した後、花の影響で空いた時空の穴を通って、他の世界の花を駆逐する道を選んだのだ。

 それが、花によって運命を大きく狂わされ、絶望に満ちた戦いに身を投じて、そして最後に自分が手にかけたゼロへの手向けだと信じて。

「でも、君がいるなんて、初めてだ。」

「私も、あなたが来るなんて思わなかった。」

「僕は、すべての花を滅ぼす。あのゼロと花を倒したら…、君も…。」

「ありがとう。お願いするね。」

 その時、花が天使文字と魔方陣をミハイルとトゥに向けて発生させた。

 マシンガンのように凄まじい数の小さな光の玉が放たれた。

 トゥは、両手を前にかざし、ウタった。そしてミハイルの前に天使文字と魔方陣の壁を作った。

 マシンガンのような光の玉を弾いていく。

 ひときわ強くトゥがウタった時、強い光がはじけ飛び、両者の魔方陣が砕けるように散って消えた。

「はあ…、はあ…。」

 トゥは、ミハイルの背中の上で荒い呼吸をした。

「きつい?」

「だいじょうぶ…。まだ、もつ…。」

「君がゼロを止めて。僕が花を。」

「分かってる。」

 やがてミハイルが花に向かって突撃した。

 突撃する直後急上昇し、トゥが背中から花に向かって斜めに飛び降りた。

「ゼロねえさああああああああああああああああああん!!」

 空中で大剣を抜き、花の中心に立つゼロに切っ先を向けた。

 ゼロが動く。右手からドロッと黒い粘液を出し、それが剣の形になった。

 そして、ガキンッと二人の剣がぶつかり、ゼロとトゥは、花の上から落ちて浮かび上がっている大きな大地の塊の上に激突した。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 トゥがゼロと共に、浮いている大地の塊に激突したのは、フネの上からでも見えた。

「トゥ…。」

「くそ…! 僕らじゃ何もできないのか!」

「無理だよ…。こんな戦い、スケールが違いすぎる。」

「きゃあああああ!」

「どうした!?」

「えっ…?」

 ティファニアが上げた悲鳴に、そちらを見ると、何かが海から這い出てきて、フネの上に乗ろうとしていた。

 黒に近い灰色のヌメヌメとした大きな手が、フネの横の手すりを掴んでいた。

 顔のない、顔。全身が手と同じでヌメヌメしていてテカっており、手足があって、大きさは三メートル弱だろうか、その巨体をズルズルとフネの上に上げた。

 そして、口がないというのに不気味な咆吼をあげた。

「うわぁ…。」

 マルコルヌがたまらず嫌そうに声を漏らした。

「なによこいつ?」

 

『………すまない…。』

 

「えっ?」

 

『すまない……。ゼロ…。』

 

「こ、この声は…。」

「教皇聖下?」

「始祖…ブリミル……。」

 とんでもない言葉がヴィットーリオの口から飛び出した。

 その時、黒いホムンクルス、ブリミル(?)がルーンを詠唱し始めた。

「! エクスプロージョン!?」

 ルイズがそのルーンの最初の節を聞いて気づいた。この怪物は、虚無の魔法を使うと。

 詠唱が完成する直後、ルイズが素早く唱えたディスペルによってエクスプロージョンは無効化された。

「風よ!」

 ビダーシャルが先住魔法を使おうとした。だが一帯の精霊を花に掌握されており、無駄に終わった。こうなってしまっては、強大な力を持つどんなエルフも無力に等しい。

 ブリミル(?)が腕を振り上げて振り下ろした。ルイズ達は散開してそれを避けた。

「みんな! こいつを倒そう!」

「けど、相手は、始祖なんだろ!?」

「こんなものが始祖ブリミルであるはずがない!」

「いいえ…、たぶん本物よ…。」

「ルイズ?」

「先代のリーヴスラシルから花の力を吸い込みすぎたから、こんな姿になったんだわ!」

 これが、花の力を頼った者の末路なのか…。もしかしたら自分もこうなっていたかと思い、ルイズは、汗をかいた。

 ブリミル(?)が再び詠唱を始めた。

 ルーンの節を聞いてティファニアが驚愕した。これは、自分が使えるディスインテグレーション。このままフネを分解する気なのだと気づいたのだ。

「詠唱を止めてください! このままじゃフネが!」

「! 全員攻撃開始だ!」

 ギーシュの一手により、水精霊騎士隊が一斉に攻撃を開始した。

 海が荒れ、海水が甲板に降ってくる中、その海水を利用してアンリエッタも攻撃の魔法を唱える。それを見て、恐慌状態だったトリスティンのメイジ達もなんとか冷静さを取り戻し、攻撃を開始した。

 そんな中、ヴィットーリオがヨロヨロと、揺れる船の上を歩いて行き、船首の方へと向かっていた。

 そして船首の先に来たとき、その身を海へと投げようとした。

「何をしているのですか?」

「…ジュリオ。放しなさい。」

 それを止めたのはジュリオだった。彼はがっちりとヴィットーリオの右腕を掴んでいた。

「私のせいで、世界は予想していた以上の最悪の結末を迎えてしまった…。死して詫びる以外にどうしろと?」

「だからといって、ここで死んでは、ただの逃げですよ?」

 ジュリオはにっこりと笑った。その笑みはどこか狂気をはらんでいる。

「ジュリオ?」

「やれやれ…、まさか“彼女”の言ったとおりになるとは思わなかったぜ…。ハハハハハハ!」

「ジュリオ? どうしたの?」

 ジョゼットが急に笑い出したジュリオに驚いた。

「実はさ…。俺…、昔……、すっっっっっっごい美人さんに、この世界の行く末を観察して欲しいって頼まれたことがあるんだ。」

「せかいのゆくすえ?」

 首を傾げるジョゼットに、ジュリオは、ヴィットーリオを掴んだまま額を抑えて笑った。

「そうさ! 『あなたは、いずれ世界の行く末に関わるので』って、当時はわけの分からないことを言われてさ! その時は断ったんだ。それが、数年後にロマリアの教皇の使い魔だぜ? あの扉を触ったときに思い出したよ。あのとき言われた言葉、こういうことだったんだなって。」

「どういうことですか、ジュリオ…?」

「別に? いいじゃないですか。もうどーでもいいじゃないか。」

 ジュリオは、ケラケラと笑った。

 

「確かに、もう必要はありません。」

 

「あれ? いたんだ。」

 酷く落ち着いた女性の声がしたので、そちらを見ると、黒髪に眼鏡、そして重たそうな荷物のケースを持った一人の美しい女性が船首の上に悠然と立っていた。

 女性は、黒い花を見て何か考え込むように顎に手を置いた。

「やれやれ…、こんなことなら、直接言うべきでしたかね?」

 この最悪の現状に似つかわしくない、どこか他人事のように、呟いたのだった。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

「…くぅ……。」

 トゥは、大剣を杖代わりにして立ち上がった。

 口に入った土と小石を吐き出し、目を見ると、ちょうどゼロも立ち上がったところだった。

 トゥは、ガッと穴から足を踏み出し、剣を構えた。

 するとゼロも黒い剣を構えた。

 そして、どちらともなく両者が突撃した。

 刃同士がぶつかり合う。

 青い髪の毛が、銀色の髪の毛が舞う。

 ガンガンガンガンっと凄まじい斬撃がぶつかり合い火花を散らす。

 トゥは、ギリッと歯を食いしばり、隙を突いてもう片手でデルフリンガーを抜いて斬撃を食らわせようとしたが、ゼロが一歩後ろに飛びそれを避けた。

 トゥが二刀流で来ると向こうが理解したのかは不明だが、ゼロが手にしていた剣が溶け、両手に黒いドロでできた格闘装具をまとった。

『相棒…。』

「言わなくていいよ。」

 トゥは、大剣とデルフリンガーを構えた。

 そして、ゼロが地を蹴り、突進してきた。

 ゼロの拳と、大剣の刃がぶつかった。

 続けざまに蹴りがくるが、それをデルフリンガーで受け止める。

 目にも溜まらぬ早さで繰り出される攻撃をトゥは、剣でさばいていった。

 右目が、左胸がズキズキ痛む。だがゼロの方は、まったく息一つきらしていない。そもそも呼吸をしているように見えない。もはや、目の前にいるゼロは……。

「待たせ過ぎちゃって…、ごめんね。」

『相棒! 哀れんでる場合じゃねぇ!』

 トゥが悲しんでいる間にも攻撃は続く。

 トゥが僅かにゼロを哀れんだ隙を突いて、ゼロの蹴りがトゥの足に決まった。

「っ!」

 あらぬ方向に曲がる足。だが瞬時にトゥは、ウタい、ゼロを弾き飛ばした。

 怪我はすぐに癒えるが痛みはある。

 弾いたがすぐに体制整えたゼロが、再び攻撃をすべく突進してきた。

 トゥが剣を構えたとき、中空に映像が出現した。

「なに?」

『よそ見するな!』

 トゥが気を取られた直後、ゼロの拳がトゥの腹を貫いた。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

「なに? アレ?」

 ティファニアが呟いた。

 花と空の中間に突然現れた映像。

 そこには、山脈に築かれたエルフの都市をウタの力で一瞬にして消し去ったゼロの姿が映し出された。

『ゼロ! なんてことを!』

 そんなゼロに、一人の小柄な金髪の男が駆け寄ってきた。

『これで…、いいんだろ? これで大隆起ってのは、止まるんだろ?』

『でも…、このままじゃ、君の花が!』

『約束しろ…。ブリミル…。私を愛しているのなら…。』

『なんだい? 何でも言ってくれ、必ず果たすから!』

『いいか…、聞け…。』

 

 そして、場面が変わった。

 

 あの、金髪の男が扉を前にすがりついて嘆いている光景に変わった。

「始祖ブリミル…。」

「あれが?」

 一見すると、どこか冴えない感じのメイジの男が、かの始祖なのだろうか? ロマリアの教皇ヴィットーリオが言うのだから本当なのだろう。

 

『ゼロ…、愛してる。必ず…、必ず最強の竜を生み出してみせる! そして君との約束は果たすから、少し待っててくれ…。』

 扉に向かってそう語りかけ続けるブリミルの背後に、デルフリンガーを握った一人のエルフの女が近づく。

 そして、ブリミルのその背中に、デルフリンガーを突き立て、その胸を貫いた。

『サーシャ…?』

『よくも…よくも私の故郷を…。』

 サーシャと呼ばれたエルフが深い怨みがこもった声を漏らす。

『すまない…。ゼロ…、ゼロ…。必ず…。約束は…。』

 扉に手を伸ばすブリミルを、サーシャがさらにデルフリンガーで切りつけ何度も何度も突き刺した。

 やがて、息絶えたブリミルを見おろし、ハアハアと息を切らしたサーシャが、憎しみのこもった目で、扉を睨んだ。

『ヤクソク? そんなもの果たさせないわ…。虚無の担い手は揃わせない…。ゼロ…、あんたは…そこで永遠に苦しめばいいのよ!!』

 サーシャは、扉に向かって憎しみの言葉を放った。

 映像は、それを最後に消えていった。

 

 

 

「これは…。過去の…始祖の最後の映像?」

「あれは、始祖の円鏡にもなかった記録だ。」

「ゼロという、あの女性が…、かの土地を…、聖地を滅ぼした?」

「おそらく、それで精霊石も破壊されたんだろうな。」

「ご名答。」

 美しい眼鏡の女性がパチパチと手を叩いた。

「ゼロさんによって、六千年前のあの時点で大いなる意思と呼ばれていた巨大な精霊石を完全に砕きました。ですが…。」

「代わりに…、今度はゼロの花が残った。だろ?」

「その通り。」

「あんたって何者なの? ここまで知っててなんで教えてくれなかったわけ?」

「私は、観測者です。干渉できる範囲には制限がありますので。」

「かんそくしゃ、か…。」

 そう言う、眼鏡の女性に、ジュリオは、ケッと吐き捨てるように言った。

 

 

『ぎゃあああああああああああああああああ!!!!』

 

 

 その時、黒いホムンクルス・ブリミル(?)が断末魔の悲鳴を上げた。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

『ぎゃああああああああああああああああああ!!!!』

 

 悲鳴が聞こえた。

 その悲鳴に反応したかのように、ゼロが一瞬止まった。

「!」

 それを見たトゥは、その隙を逃さず、大剣を捨てて、ゼロの剣を抜き放った。

 ゼロの右腕が切り離されて、トゥの腹に突っ込まれていた右手が抜けた。トゥの腹からは赤い鮮血があふれ、ゼロの腕の傷口からは、黒い花のドロと同じ色の液体が噴き出した。

「うわああああああああああああああ!!!!」

 トゥは、絶叫しながら、ゼロの腹と胸の間に、ゼロの剣を突き刺した。

 ガクンッとゼロの体が後ろに垂れる。

 キィィィンっと、頭上に天使文字と魔方陣が出現した。

 自爆する気だと気づいたトゥは、ゼロの剣を思いっきり捻った。

 ビクンッと大きくゼロの体が跳ねると、天使文字と魔方陣が消えた。

 そしてゼロの剣を引き抜く。

 ゼロの体が地面に倒れた。

 そして少し時間を置いて、ゼロの身体から、ブワッと黒と赤の煙のようなモノが吹き出し、ゼロの身体は塵となって消えた。

 ゼロの消失と共に、トゥが立っていた大地の塊が海へと落下した。




ここからは、A分岐エンドと、D分岐エンドに別れます。

ブリミルがホムンクルス化したのは、先代リーヴスラシルのゼロから花の力が流れたからです。ルイズ達と違って、長期にわたって吸い込んだので、結果変貌してしまったのです。あと、ゼロへの未練のためサーシャに殺されても、生き残ってしまったというのもあります。

ゼロは、すでに、六千年も花に蝕まれていたので、それより前のゼロより弱っています。ほとんど抜け殻です。

ゼロファンの人…、申し訳ありませんでした。

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