BanG Dream!外伝 青い薔薇と白銀の戦士   作:リョースケ

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Wの続編が来たぁぁぁ!(オール○イト風に)
いや、ホントに不意討ち過ぎてビックリしました。

そして、約3週間ぶりですかね?お待たせしました
今回はロゼリア初ライブの話です



第7話 Roselia

「なぁ、リサ」

 

「ん?どうしたの、一也?」

 

 

俺はこれからバイトに行くリサに声を掛けた

 

 

「………明日の練習見学しに行ってもいいか?」

 

「え?珍しいね。一也から行きたいなんて」

 

「まぁ、たまには、な」

 

「いいよ、友希那に聞いてみるねー」

 

 

そう言いながら、リサが友希那に電話をかけだした

 

 

 

俺が想像している事が本当なら……

 

と考えたが、頭を振り無理やり忘れる

 

 

偶然だ……それだけを信じて……

 

 

 

 

 

 

 

友希那side

 

「………やっぱり……」

 

私は家で最近起きた誘拐事件の事を調べていた

 

すると、ライブハウスでステージに立っていた子、ネットや音楽雑誌で取り上げられていた子など見覚えのある顔が多かった

 

そして、この私も1度襲われている

 

「……となると………」

 

 

《〜♪》

 

その時、スマホの着信音がなった。画面を見るとリサからの電話だった

 

「もしもし?」

『あ、友希那?明日一也が私達の練習見学に行きたいって言ってるんだけど……いい?』

 

「………いいわ」

 

『本当!?じゃあ、一也に伝えとくね〜』

 

「練習の後に話があると伝えておいて」

 

『えっ!?わ、分かった…

じゃあ、明日ね!』

 

 

そう言って、リサは電話を切った。

 

やっぱり…一也も気になっているようね

 

なら……きっと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この事も引き受けてくれるはず………

 

 

 

 

 

 

第7話 Roselia

 

 

 

 

 

 

 

 

リサと友希那と共にいつも練習に使っているというライブハウスにやってきた

 

 

「あ!一也さん!珍しいですね、練習見に来るなんて」

 

「まぁ、な」

 

スタジオに入ると元気にあこが出迎えてくれた

 

中にいたのは、あこと氷川紗夜ってやつ。それと……

 

「お前は……」

 

「あなたは…!」

 

そこには俺がこの前助けた子がいた。入りたがってたバンドって友希那のバンドだったのか

 

「この前はありがとうございました。私……白金燐子っていいます」

 

「そうか」

 

 

ちゃんと1歩を踏み出せたんだな

 

 

 

「そろそろ始めましょう」

 

俺と燐子が話していると、氷川が口を開いた

 

「前にも言いましたけど、邪魔だけはしないでくださいね」

 

「……分かってる」

 

「なら、いいです」

 

 

相変わらず、こいつは敵意むき出しだな

 

 

 

 

練習を聞いていたが、キーボードが入ったこともあり、前に聞いた時よりも凄さが増していた。

 

そして、リサも腕を上げてきていた

 

明日はイベントがあるらしいが、これならかなりの評価を得られそうだ

 

 

 

 

 

 

「今日はここまでにしましょう」

 

 

とりあえず、何もなく練習は終わった

 

 

 

「友希那、一也、帰ろ!」

 

「リサ、先に行ってて、一也に話がしあるから」

 

「あ……そうだったね…」

 

「じゃ、あこ達と帰ろ、リサ姉!」

 

「う、うん」

 

 

そう言って、俺と友希那以外の全員がスタジオから出た

 

「友希那、話ってのはなんだ?」

 

「あなたに頼み事があるのよ」

 

「頼み事?」

 

珍しい事もあるもんだ。

友希那は大体の事は人に関わらず、1人でやることが多い。そんな友希那の頼みってなんだ?

 

 

「あなたに……」

 

 

そう言いかけた時だった

 

 

 

 

「きゃぁぁぁぁ!」

 

 

 

 

「「!?」」

 

外から悲鳴が聞こえた

 

 

「まさか!」

 

 

俺はアタッシュケースを持ち、外へ飛び出した

 

 

 

 

「一緒に来てもらおうか!」

 

「はぁ!」

 

「くっ」

 

 

リサを襲おうとしていたオルフェノクに飛び蹴りを決めた

 

「お前ら、大丈夫か?」

 

「う、うん」

 

「少し下がってろ」

 

ベルトを取り出し腰に付ける

そして、ファイズフォンを開いた時だった

 

 

「やれやれ、あなたの知り合いだったとは、厄介なものですね。ファイズ」

 

「!?」

 

2体のオルフェノクの後ろから本を持ってメガネをかけた男が現れた

 

それにこいつ……俺の事を『ファイズ』って呼んだ。今まで誰にもファイズとは言われてこなかったし、俺の口から言ったのもリサとあこだけだ

 

となると……かなりヤバイ奴かもしれない

 

 

「お前……誰だ」

 

「あぁ、申し遅れました。私の名前は琢磨 一郎。またの名を…」

 

 

そう言うとオルフェノクに姿を変えた

 

 

「センチピードオルフェノク」

 

 

センチピード……ムカデの記号か。更にオルフェノクが2体。状況としてはかなりまずい

 

でも、やるしかないな

 

《5・5・5》

 

《standing by…》

 

「変身!」

 

《complete》

 

 

 

 

「はぁ!」

 

「ふん」

 

俺とセンチピード達の戦いが始まった

 

 

センチピードの武器は伸縮自在のムチのようなものだった

 

 

「遅い!」

 

「くっ」

 

 

そして、何よりムカデの記号持ちだけあって動きが早い

 

 

「オラオラぁ!」

 

 

武器を取り出そうにも3対1だけあって、そんな暇すらくれない

 

 

「ぐはっ」

 

「一也!」

 

 

遂に変身が解けてしまった

相当なダメージを受けたのか、意識が薄くなってきた

 

これはマジでヤバイな.....

 

そして、センチピードが一歩一歩近づいた来た

 

 

「これで終わりです!」

 

 

ムチを振り上げたとき

 

 

《.....》

 

「なに!?」

 

 

オートバジンがガトリングを乱射させた

 

それによって煙幕ができた

 

 

「一也!」  

 

「一也、しっかりして!」

 

煙幕の中、リサと友希那が俺を担いだのはわかった。  

 

けど、そこからは意識を失ってしまった.....

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん.....?」

 

 

目が覚めると俺は自分のベッドの上で寝ていた

 

あいつらが担いでここまで連れてきたって訳か

 

 

「一也、大丈夫?」

 

 

横を向いてみると、そこには、友希那が座っていた

 

 

「リサは?」

 

「今、下で紗夜と燐子に状況を説明しているわ」

 

「そうか.....」

 

 

そういや、燐子は俺が変身してるところは見てないんだっけ

 

 

「そういや、話ってなんだったんだ?」

 

「あぁ、その話ね。一也.....」

 

 

友希那は一区切りおいてこう言った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あなた、私達のバンドに入る気はない?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「は?」

 

いや、待て。唐突過ぎないか?

 

 

「なんだよ、いきなり.....大体、俺といたら危険だろ」

 

「嘘ね。あなたも気付いているでしょ?.....私達がねらわれていることは」

 

「ッ!」

 

 

こいつ気付いてたのか。だから、今日も俺の見学を許したのか

 

 

「俺は.....」

 

「あ、一也。目覚めた?」

 

 

その続きを言おうとしたとき、リサ達が部屋に入ってきた

 

 

「二人でなんの話してたの?」

 

「一也にバンドに入るように言ってたのよ」

 

「え?友希那それほんと?」

 

「えぇ。一人くらい雑用が欲しかったから」

 

 

いや、狙われてる事を隠すのはいいけど、それはそれで酷くないか?

 

 

「本当ですか!?やったぁ!」

 

「あこ?」

 

「だって、一也さんがいたらあの怪物だって怖くないもん!」

 

「!」

 

 

意外だった。こんな俺をこんな風に言ってくれる人がいるなんて.....

 

 

「.....私も.....乾さんが.....メンバーになってほしいです」

 

「私も一也が入ってくれたら嬉しいな。なんかあったとき心強いし」

 

 

あこに続いて燐子とリサも自分の意見を言った

 

 

「お前ら.....」

 

人と距離を取っていた俺が人に必要にされたのはいつ以来だろうか.....

 

 

「一也。あとはあなた次第よ」

 

 

 

「俺は.....」

 

 

俺の答え。それは.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライブ当日一一一

 

 

3人の男がライブハウスに向かって歩いていた

 

 

「チケットの無いやつはお引き取り願おうか」

 

 

俺はその3人の前に立ちふさがった

 

「またあなたですか……こりませんね」

 

 

琢磨とかいう奴があきれながら言った

 

 

「お前なんかにあいつらのライブを邪魔はさせない」

 

「それはファイズとしてですか?」

 

「昨日までだったらそうだったかもしれないな………けどもう違う…こんな俺でも、必要だと言ってくれたあいつらのために……いや、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Roseliaの6人目のメンバー、乾 一也として、あいつらを守る!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Roselia...友希那が考えたバンドの名前だ

バラのroseと椿のcameliaを合わせたものらしい

 

イメージは青い薔薇、その花言葉は.....『不可能を成し遂げる』

 

 

なら、俺もやってやろうじゃないか!

 

 

 

 

 

 

「いいでしょう。昨日のように叩きのめして上げましょう」

 

そういいながら、メガネをあげると昨日のようにオルフェノクに姿を変えた

 

そして、その後ろにいた2人も同じようにオルフェノクになった

 

 

《5・5・5》

 

《standing by…》

 

「変身!!」

 

《complete》

 

 

前と同じ3対1。けど、俺はやらなきゃいけない

 

手首を振り、拳をかまえる

 

 

「こい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リサside

 

「うわぁ……すごい盛り上がり!」

 

控え室で、ステージの様子を見ながらあこが言った

 

「わ、私……大丈夫かな……?」

 

「大丈夫だよ、りんりん!あれだけ練習したんだからさ!」

 

「う、うん……そうだね」

 

相変わらず燐子は緊張してるなぁ……私も人のこと言えないけど

 

 

それにしても…

 

「一也……来ないな……」

 

「リサ、もうすぐ本番よ。集中して」

 

「あ、う、うん」

 

 

やっぱり、友希那と紗夜は何度もステージに立ってるだけあって緊張してないな

 

 

「……一也はきっと来るわ。だから、私たちは最高の演奏をするだけよ」

 

「友希那………うんっ!」

 

 

確かにそうだよね。あいつはきっと来る!

 

 

 

 

 

 

 

一也side

 

「なかなかしぶといですね」

 

「そう簡単に通させるかよ…」

 

一旦距離を取り、相手と対立する

 

3人の猛攻を交わしながら攻撃をするが、やはり数の差が出てくる

 

何か方法は………

 

 

 

 

その時―――

 

 

 

 

「ん?」

 

俺の肩に何かがあった。そして、足元には腕時計のようなものが落ちていた

 

「これは……?」

 

 

それを持ち上げながら、投げられた方を見てみると、その場から立ち去る男の姿が見えた

 

でも、なんだ……?この感じ……どこかであったような……?

 

 

 

「よそ見してるとは余裕だな!」

 

「おっと」

 

 

オルフェノクが攻撃してきたが、それを交わす

 

考えるのは後だ。今はこの状況を打破するだけだ

 

 

それを腕に付け、ミッションメモリをベルトに差し込む

 

 

《complete》

 

 

すると胸の装甲が動き、コアのようなものが出てきた。そして、フォトンブラッドが赤から銀に変わった

 

 

「なんです……?」

 

「こけ脅しだぁぁぁ!」

 

そう言ってセンチピードオルフェノク以外の2人がこちらに走ってきた

 

《ready》

 

ファイズショットにミッションメモリを差し込んで拳をかまえる

 

《start up》

 

ボタンを押した瞬間から俺の体を中心にソニックブームが起こった

 

「はぁ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

刹那―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《time out》

 

「「ぐぁぁぁぁぁぁ!」」

 

装甲が元に戻ると同時に2体のオルフェノクが灰になった

 

 

何が起こったのか説明すると、相手の目にも止まらぬ速さで攻撃をした。ただそれだけの事だ

 

 

「ぐっ………覚えていなさい!」

 

どうやら、あいつだけは間一髪のところで交わしたらしい

 

そう言って、人間に戻ったセンチピードオルフェノクも肩を抑えて何処かへ逃げていった

 

 

 

「あ、ライブ!」

 

俺は変身を解除して、ライブハウスに走った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ワァァァ!」

 

「友希那ーーー!」

 

 

俺がライブハウスに着くとすごい盛り上がりだった

 

そして、そのステージに立っていたのは……

 

「次が最後の曲になります。それでは聞いてください……『BLOCK SHOUT』」

 

「リサ…友希那…」

 

 

曲が始まり、更に会場は盛り上がった。

リサ達が初めてセッションした時と同じ……いや、それ以上のパフォーマンスを彼女達はした

 

 

「やっぱ、スゲェーな。あいつら」

 

 

会場の最後尾で俺は彼女達の演奏に聞き入っていた

 

 

 

 

 

 

 

某所―――

 

 

「う、うっうっ……」

 

琢磨 一郎がとある女性の膝の上で泣いていた

 

「もう……考えなしに戦いを挑むからよ」

 

「あの2人はなかなかの実力者です。行けると思ったんですよぉぉ」

 

「私達の目的はファイズを倒す事じゃないでしょ?」

 

「はいぃ……」

 

「可能性のある子を奪えばいい。それだけでしょ。もっと頭を使わないと」

 

 

 

 

 

 

 

 

「例えば、あのバンドをバラバラにする。とかね」

 

 

 

そう言った女性が不気味に笑った。

 

 

 

 

 

 

この先、Roseliaに訪れる悲劇を俺達は知るはずも無かった………

 

 

 

 

 




次は紗夜さん回かな.....
彼女だけはまだ一也に敵意むき出しですからねw

次はなるべく早く投稿できるよう頑張ります

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