BanG Dream!外伝 青い薔薇と白銀の戦士   作:リョースケ

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左肩を事故でやっちゃった(๑>؂•̀๑)テヘペロ

まぁ、その他は怪我してないんで問題は無いですけどね



つぐとかリサ姉とか紗綾辺りに看病してもらいたい……


第6話 少しの勇気

「ねぇねぇ、一也さん」

 

友希那をリサとあこと待っていると俺に声を掛けてきた

 

 

「ん?どうした、あこ」

 

「一也さんが変身したやつって名前あるの?」

 

「あ、それ、私も気になってたんだ」

 

「あー、あれか。一応、ユーザーズガイドには『ファイズ』って書いてあったけど……」

 

「あぁ!5を三つ入力するからか!」

 

「違う、オルフェノクが灰になる時Φの文字が出てくるだろ。あれからだろ」

 

「だったら、もっとかっこいいやつにしない?」

 

「お、いいねーそれ」

 

「おい、俺は名前を考えてくれなんて一言も……」

 

 

と俺が止めようとしても、2人は完全に無視して話し合っていた

 

 

「じゃあ、あこが考えたやつ!『魔界より降臨する守護者』なんてどうかな?」

 

「却下」

 

「えぇ!何で!?」

 

「長い、シンプルなのにしろ」

 

「だったら、『魔物を狩る…』」

 

「却下」

 

「まだ、途中だよ!」

 

 

俺とあこが言い争っていると、リサが口を開いた

 

 

「だったら、『仮面ライダー』なんてどうかな?」

 

「仮面?」

 

「ライダー?」

 

「うん、ほら、バイク乗って仮面みたいなの付けてるし……どうかな?」

 

「なんか、シンプルでかっこいい!それにしよ!」

 

 

勝手に話が進んでいるが、あこが考えるやつよりかはマシか

 

 

「もう、それでいいよ」

 

 

仮面ライダー……か

 

 

 

 

 

 

「あ、友希那さん!今日も練習よろしくです!」

 

そうこうしていると、友希那が校門の所にやってきた

 

が、しかし…

 

 

「私は先に行くわ」

 

 

まさかの完全スルー

 

 

「ええ?先も何も、行き先一緒じゃん!……って、もう、友希那!追いかけよっ、あこ、一也!」

 

「うんっ!」

 

「なんで、俺まで……」

 

まぁ、結局俺もついて行くんだけど…

 

 

「友希那さん、待った!とーせんぼ!」

 

「……どいて」

 

「ってやりすぎちゃったか〜。ごめんごめん!行くとこ一緒なんだから、並んで歩くくらいいいでしょ?」

 

「そうです、いいでしょ?」

 

「……はぁ。分かったわ。なら少し、静かにして」

 

「「やった!いえーいっ!」」

 

「……あなた達を加入させたのは、早計だったかも……」

 

 

 

「……ん?リサその指どうしたんだ?」

 

「えっ?」

 

「ほんとだ……ネイル全部はがしちゃってボロボロ……?」

 

「!!」

 

今まで気づかなかったが、リサの指はボロボロになっていた。恐らくあこの言う通り、ネイルを剥がした事が原因だろう

 

 

「い、いや〜……これは……その…ほ、ほら?なんかネイルするだけがギャルじゃないし?爪からシフトチェンジってゆーの?イメチェンイメチェン!」

 

「お前……ベース弾くために……」

 

 

「そんな事よりさっ、あこ!練習終わったクレープ食べない?あの裏通りにできたやつ」

 

「クレープ!知ってる知ってる!いっつも混んでるところだよね」

 

「……リサ。ネイルをとるのは正しいわ。でも、ペースは守らないと、指を壊して……」

 

「分かってるってば〜。友希那と一也も一緒に、って行かないかぁ〜あはは。アタシ生クリーム増し増しでいこっと!」

 

「……リサ……」

 

 

 

 

 

翌日―――

 

 

 

「きゃぁぁぁぁ!」

 

「はぁっ!」

 

 

オルフェノクが襲いかかる寸前で、蹴りを入れた

 

 

「お、お前は…!」

 

「ったく…休む暇もねぇな」

 

 

俺が拳を構えてオルフェノクと向かい合う。するとオルフェノクは……

 

 

「チッ!」

 

「あ、待て!」

 

 

そのままどこかへ逃げてしまった

 

 

 

 

 

「大丈夫か?」

 

 

変身を解除して、襲われかかっていた子の近くに行く

 

 

「う、うぅぅ……」

 

「え?」

 

 

そのままその場に倒れ込んでしまった

 

 

「マジかよ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

燐子side

 

 

「は!」

 

 

私が目を覚ました場所は襲われた近くの公園だった

 

 

確か、襲われそうになった時……

 

 

「目覚めたか?」

 

「うわ!」

 

 

そこには全く知らない男の人が立っていた。服装からして、学生だろうけど……

 

「そんなに怯えんなよ…俺は倒れてたお前をここまで連れてきただけだって」

 

「そ、そうなんですか…?あ、ありがとうございます…」

 

 

でも、なんだろう…?この人……初めてあったのに…怖くない……

 

 

「ん?どっか痛いとこでもあるのか?」

 

「あ!いえ……少し…考え事を……」

 

「そっか………話してみるか?」

 

「え?」

 

「案外、知らない人に話したら楽になるかもしれないぜ」

 

 

普段だったら、知らない人となんか話さないのに、何故かこの人は信用できた

 

 

それから、私はあこちゃん達のバンドと一緒に演奏してみたい事を話した。でも、その1歩が踏み出せない事を……

 

 

すると、その人はこう答えてくれた

 

 

 

 

「少しずつでいいんじゃないか?」

 

「…少しずつ……?」

 

「あぁ、自分のやれる事、やりたい事、少しずつやっていけば、いつかそれが力になる。俺はそう思う」

 

 

やりたい事………私は―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「1人で帰れるか?」

 

「あ、はい……いろいろとありがとうございました」

 

「気にすんな」

 

 

そう言って、その人は近くに止めてあったバイクにまたがって、エンジンを付けた

 

 

 

「……あの!………名前……聞いてもいいですか…?」

 

「名前?そうだな………」

 

 

その人は少し間を置いてこう言った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『仮面ライダー』そう名乗っとこうか」

 

「仮面……ライダー……?」

 

「じゃあな」

 

 

そう言い残しその人は去っていった

 

不思議な人だったな………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一也side

 

1人の男がさっきの子の後を付けていた

 

 

「次の角を曲がったら…」

 

「させねーよ」

 

「!」

 

そう呟き、ファイズフォンを背中に突きつけた

 

 

 

「せっかく、1歩が踏み出せそうなんだ。邪魔はさせない!」

 

「チィ!」

 

 

そう言いながら、男が俺に向かって後ろ蹴りをしてきたがそれを交わす

 

 

「なら、お前から始末してやる…!」

 

そう言って男がオルフェノクに姿を変える。やっぱり、さっきのオルフェノクか

 

《5・5・5》

 

「やれるもんなら、な」

 

《standing by……》

 

「変身!」

 

《complete》

 

 

確かこいつはエキセタムオルフェノク。つくしの記号のオルフェノクか

 

 

 

「オラオラオラァ!」

 

相手が槍で攻撃を仕掛けてくる

 

それを交わして、攻撃のチャンスを伺うが、相手の方がリーチが長い。

 

今、こちらの手元にあるのはファイズポインターとファイズショット。どちらも今の状況を打破出来ない

 

しかし、俺の武器はそれだけではない

 

手元にないなら、持ってこさせればいい

 

 

「そんなもんかぁ?ファイズの実力は?」

 

攻撃をしながら、相手が話しかけてくる。

 

しかし、俺はそれを避けながら、ファイズにコードを入力した

 

 

「言ってくれるな……だが、その油断が命取りだぜ」

 

「何?」

 

 

《5・8・2・6 Autovajin battlemode》

 

 

「ぐはぁ!」

 

俺の愛車であるオートバジンがオルフェノクに突撃し、俺の前で人型に変形した

 

これがオートバジンの能力の一つ、バトルモードだ

 

 

「ロボットなんかに!」

 

再び、オルフェノクがオートバジンに攻撃を仕掛けようとするが、オートバジンがタイヤに付いている弾を乱射させる

 

そして、その隙にバイクのハンドル部分にミッションメモリーを差し込み、引き抜く

 

これがファイズのもう一つの武器、ファイズエッジだ

 

 

《Exeed charge》

 

「はぁ!」

 

フォトンブラッドが腕まで行くのを確認すると、肉弾戦をしていたオートバジンのそばから飛びててオルフェノクに攻撃を仕掛ける

 

しかし、相手も槍で防ぐがそれに沿わすように攻撃をし、相手の胴体に剣を当てる

 

「はァァァ!」

「うおぉぁぁぁ!」

 

 

そして、剣を切り上げた

 

「はぁ!」

 

「うぁ…!ぁぁぁ………」

 

その瞬間、Φの文字が上がり、オルフェノクが灰になった

 

 

「ふぅ………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は帰宅後、今まで襲われた、襲われかかった人物の共通点を考えていた

 

と言っても、襲われかかっていた奴の事は見た目の年齢しか分からないし、消えた人の事も情報が多い訳でない

 

けど、そこからだけでも何かが分かるかもしれないと思い、調べていたのだ

 

 

「ん………?」

 

ネットなどを探っていると消えた人の簡単なプロフィールが書いてあった

 

そして、そこには『バンドに入っていた』と書かれてあった

普段だったら、そのままスルーしていたかもしれない。

けど、今日に限って襲われかかっていた子からバンドに入ろうか迷っていると聞いていた

 

 

「……ちょっと待てよ……」

 

 

俺は今まで消えた人の名前を検索してみた。すると、今日の子も含めほとんどの人が音楽関係で何かしらの賞を取っていることがわかった

 

それなら、友希那が襲われた事もつじつまが合う

 

 

 

「まさか………な……」

 

俺はただの偶然だと思った。いや、そう思いたかっただけかもしれない

 

 

 

 

 

 

 

リサと友希那が狙われる危険がある。その事実から目を逸らすために………

 

 

 

 

 

 




ついに仮面ライダーという単語が出てきましたよ
最初はあこ命名にしようかなと思ってましたが、あこからシンプルな単語が出てくるのか?と思い今回のようになりました


そして、燐子の加入後は一也の加入編に入っていきますのでお楽しみに!

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