BanG Dream!外伝 青い薔薇と白銀の戦士   作:リョースケ

4 / 16
昨夜は、誤UP失礼しました
これが本来の第3話です

どうぞ!


第3話 ボロボロのスコア

第3話 ボロボロのスコア

 

 

俺はリサに俺のベルトの事、オルフェノクのことを話した

 

と言っても、俺が知っているのは、オルフェノクが人間を脅かす存在である事ぐらいだ

 

このベルトも差出人不明で俺宛に届けられていたからな…

 

 

 

 

 

 

 

数日後―――

 

 

「えっ?友希那、今の話ってマジ?」

 

「ええ、本当よ。バンドを組んだわ。紗夜って子と。まだ、ボーカルとギターだけだけど、コンテストに向けて新しい曲も出来上がってきてるわ」

 

「マジかよ…」

 

今、俺とリサが話しているのは湊 友希那。俺とリサのもう1人の幼馴染だ

 

 

「そっか……あはは、なーんだ。教えてくれなかったからびっくりしちゃったじゃん」

 

「友希那がいつにバンドかー。私と一也以外とつるまないで1人でいるからさ。結構心配してたんだよねー」

 

 

確かにリサの言う通りだ。

友希那は、自分のレベルと同じやつにしか話さない。

そんな友希那が選んだ紗夜ってどんな奴なんだ?

 

 

「リサ……でも、私は……本気だから。私もその子も FUTURE WOULD FESに出たい…目標が一致したから組んだだけよ」

 

「それに、これはお父さんの…」

 

FUTURE WOULD FESは、プロでも予選で落ちるという、かなり難易度の高いフェスだ。

 

そして、このフェスで友希那の親父さんは……

 

 

 

「ん……分かってる。目標は置いといて私は嬉しいよ。友希那と一緒に練習してくれる仲間が出来たって事だし」

 

「俺も良かったと思う。でも、どうするだ?確かそのフェスは、3人以上が条件じゃなかったか?」

 

「リサ、一也…バンドを組むことを止めないの?」

 

「友希那は、私達が止めたら、止めるの?」

 

「リサ…」

 

友希那が何かを言いかけた時だった

 

 

「ゆ、友希那さん!お願いします!」

 

「ん?」

 

 

俺達が話している中に割り込むように別の声が入った

 

特徴的なツインテール。こいつは……

 

 

「あこ?」

 

「どしたの?」

 

「リサ、知り合いなの?」

 

俺達の会話に無理やり入ってきたこいつは、宇田川あこ。

確か、この学校の中等部で、リサの後輩だったけ?

 

 

「お願い!お願いお願いお願いしますっ!絶対いいドラム叩きます!お願いします!!」

 

「ちょっと待て。話が全然見えて来ないんだが…」

 

「あこ、ドラムやってるんだっけ?友希那のバンドに入れて貰いたいの?」

 

なるほど。友希那の性格からして、何度も断ってんだろうなぁ…

 

 

「うん!でも、何度も断られちゃって……どうしたらあこの本気が伝わるかなって考えてそれで……えっと…」

 

「友希那さんの歌う曲、全部叩けるようになってきました!いっぱい、いっぱい練習してきて……!その…!」

 

「お願いです!一回だけ!一回だけでいいから一緒に演奏させて下さい!それで…それでダメだったらもう諦めるから!」

 

「何度も言っているけど、……遊びじゃ無いの」

 

「まぁまぁ、友希那。イイじゃん、一回くらい一緒にやってあげなよ……ほら…」

 

「…?」

 

 

そう言いながら、あこが持っていたスコアをとった

 

「あこの使ってるスコア……こんなにボロボロになるくらい、何度も何度も練習してるってことでしょ?」

 

「ね?友希那。あこのことは同じ部活だし、知ってるけど、やる時はやる子だよ?」

 

「……はぁ。……わかったわ。1曲セッションするだけよ」

 

「!ほ、本当ですか!!……本当!?やったあ…っ!リサ姉、ありがとう!」

 

「やったーっ。よしっ。ねぇ、友希那!私たちもセッション見学に行っていい?」

 

「別に…いいけど。どうしたの急に。スタジオなんて随分来てないのに」

 

「えっ。ど、どうって……別にー?ライブハウス以外で歌ってる友希那も、たまには見たいじゃん?」

 

「そ、それに紗夜って子がどんなのかも気になるしさー」

 

 

リサの奴…多分、後の方が本音だな。俺も気になるけど

 

 

「……そう。好きにしたら」

 

 

こうして、俺達は、友希那達が練習するライブハウスに向かうことになった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうした?」

 

 

友希那とあこの後ろに付きながらスタジオに向かっている途中、リサの顔はどこか暗かった

 

 

「……いつかはさ、そんな日が来るとは思ってたけど……ホントに来ちゃったか、って……」

 

「お前もバンド入ればいいんじゃないか?ベース弾けたろ?」

 

「私が?ムリムリ。何年もやって無いし。やっても友希那の足引っ張るだけだよ…」

 

「リサ……」

 

 

リサは、友希那の親父の事があって、その後の友希那をずっと見守ってきた

だから、今回もって事か

 

けどな……

 

 

 

 

 

 

「よく言えたな、俺には関わるなって言っても聞かなかったくせに」

 

「それはそれ、これはこれだよ☆」

 

 

相変わらずだな…

 

 

 

 

「う、うわぁぁ!」

 

「「!?」」

 

 

少し立ち止まって話をしていたら、前の方があこの声が聞こえた

 

そして、あこと友希那の前には、オルフェノクが立っていた

 

あの腕と角から考えてオックスオルフェノクか

 

 

「リサ!友希那達を避難させろ!」

 

「分かった!」

 

「え、ちょ、リサ姉!?」

 

「とにかく、2人ともこっち!」

 

 

リサが2人を押すように物陰に隠れさした

 

《5・5・5》

 

「ったく……また、こりもなく出やがって!」

 

《standing by…》

 

「変身!」

 

《complete》

 

「はぁ!」

 

右手のスナップを効かせて、オルフェノクに向かって行った

 

 

 

「リサ、あれはどうゆうこと?」

 

物陰では、友希那がリサに詰め寄っていた

 

「え、えーと、私もよく分からないんだけど……一也が、あの怪物、オルフェノクと戦ってるの。街を守るために」

 

「そう……」

 

 

そして、あこは――

 

 

「カッコイイ……!」

 

 

1人、目を輝かしていた

 

 

 

 

 

「オラァァ!」

 

「よっと」

 

オックスオルフェノクが鉄球の様な拳を殴るように攻撃してくるのを交わす

 

そして、カウンターを狙って、顔に向けて蹴りを放つ

 

しかし、

 

「ふん!」

 

その腕で防がれてしまった

 

 

「ぐっ…これじゃ埒が明かないか…!」

 

「どうした?そんなものか?」

 

「言ってくれるな……なら、そっちから来いよ」

 

「言われなくとも!」

 

 

そう言いながら、こっちに拳を振りかぶりなが向かってくる

 

 

《ready》

 

 

それに対して、俺は左腰にあるファイズショットを抜き取り、ミッションメモリーを装填した

 

 

《exeed charge》

 

 

ベルトのエンターキーを押すと、ベルトから腕まで赤い線が光る

 

チャンスは一瞬…!

 

 

「うらぁぁぁぁ!」

 

「今だ!」

 

 

俺に向かって攻撃をしてくる直前、深くしゃがみこみながら交わし、胴体に向けて拳をだす

 

 

「はぁ!」

 

 

当たったところから衝撃が全身に広がる

 

 

「うぁ……ああああ!」

 

 

断末魔の声を上げ、体から青い炎があがり、灰になった

 

 

 

 

 

 

「一也さん……かっこいい!」

 

 

オルフェノクが灰になったのを確認すると、リサ達が物陰から出てきた

 

あこは目を輝かせながらだったが

 

けど、また、リサ達を戦いに巻き込んでしまった

 

 

「…………」

 

「一也?」

「いや、何でもない……行こう」

 

 

俺はライブハウスに向けて歩き出した

 

 

 

 

 

 




自分の作品の中で初めて高評価3件も頂きました。
コメントもくださったり、ホントにありがとうございます!

☆10 カントク 悠斗さん
☆9 深深さん ヤマト・カンザキさん

ありがとうございました!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。