BanG Dream!外伝 青い薔薇と白銀の戦士   作:リョースケ

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第2話 友の真実

「ほら、これでも飲め」

 

「ありがとう…」

 

 

とりあえず、リサを保護して事務所に連れてきた

 

けど、オルフェノクは取り逃してしまった

 

姿とあの跳躍力からして、猿の記号の奴か…

 

 

「ねぇ、一也」

 

俺が考え事をしているとリサが話しかけてきた

 

 

「なんだ?」

 

「一也は……ずっと、あんなのと戦ってたの?」

 

 

俺は答えに迷った

 

この事を知ってしまえば、戦いに巻き込んでしまうかもしれない

 

けど、ここまできたら言うしかないか…

 

 

「あぁ……分かったろ。俺と関わっていたら危ないことも」

 

「でも!………私だって力になりたい!」

 

「……危険だ。お前、さっき死にかけたんだぞ!」

 

「でも!」

 

「……帰ってくれ」

 

 

 

 

 

第2話 友の真実

 

 

 

 

 

 

翌日―――

 

 

「今日も特に成果は無しか…」

 

俺は椅子に寄りかかりながら呟いた

 

学校が終わった後もいろいろと探ってみたけど、特に誘拐犯に繋がる事も昨日のオルフェノクの事も分からなかった

 

 

「ま、明日も探ってみるか」

 

夕飯を食べようと立ち上がった時だった

 

 

トントン

 

「ん?はーい」

 

 

誰かがドアをノックする音がした

 

時間は7時。こんな時間に誰が?

 

 

「一也くん、うちのリサ来てない?」

 

 

しかし、そこに立っていたのはリサのお母さんだった

 

 

「いえ、来てませんけど……」

 

「そう……あの子、どこ行ったのかしら…」

 

「え……まだ帰ってきてないんですか!?」

 

「そうなのよ……何やってるのかしら?」

 

 

まさか……あいつ!

 

この時、俺の中にある仮説が思いついた

 

あいつは、オルフェノクが変身する所を見ている。つまり、誰がオルフェノクを見ているかもしれない

 

そうなると、オルフェノクがとる行動は、一つ…

 

 

「おばさん、ちょっと探してきます!」

 

「え!?ちょ、一也くん!?」

 

 

俺は家を後にし、駆け出した

 

 

 

「あのバカ……!あれだけ首突っ込むなって言ったのに…!」

 

 

バイクに乗りながらそう呟いた

 

 

 

 

 

リサside

 

「う……うん…?」

 

私が目を覚ましたところはどこかの倉庫の様な場所だった

 

 

 

 

私、確か…一也を見返してやろうとして、色んな所を探してて……それでどうなったんだっけ?

 

 

「目が覚めたか」

 

 

声がする方を見てみると、見知らぬ男性が立っていた

 

 

「だ、誰!?」

 

「あぁ、こっちの姿は初めてか。これなら覚えているだろ」

 

 

そう言うと、顔に動物のようなものが浮かんだ

 

そして、その人が昨日見た怪物に変わった

 

 

「え……」

 

どうゆうこと?まさか、話題になってる怪物って人だったの?

 

 

「お前も運が良かったら、俺達と同じになれるさ」

 

「こ、来ないで!」

 

そう言っても怪物は、1歩1歩近づいてくる

 

 

怖さのあまり、思わず目をつぶる。

 

 

その時―――

 

 

「はぁあ!」

 

 

「な、なんだ!?」

 

 

何かが壁を突き破って私の前で止まった

 

 

「ったく、面倒かけさせやがって……」

 

「一也!?」

 

 

それは、バイクに乗った一也だった

 

 

「言っても聞かないなら、もう止めない。だったらこれだけは言っとくぞ……」

 

 

一也は、少し間を置き、昨日のガラケーみたいなものを操作しながら、こう言った

 

 

《5・5・5》

 

《standing by……》

 

「俺の側から離れるな!」

 

 

「変身!」

 

 

《complete》

 

 

 

一也が昨日と同じように変身した

 

 

 

「来いよ」

 

「クソがァァ!」

 

 

怪物が一也に向かって一直線に走ってきた

 

しかし、それに対して、アッパーで動きを止め、怯んだところに肘打ちで追撃をする

 

 

「グッ」

 

今度は殴りかかってきたが、それを受け流し、回転しながら後ろ蹴りをした

 

 

強い、その一言だった

 

 

「何なんだよ…!強ずぎるじゃねぇか……」

 

「当たり前だ、お前とはくぐってきた数が違うんだよ」

 

《ready》

 

 

腰から何かを抜き、足に付ける

 

《exeed charge》

 

 

「はぁ!」

 

回りながら、怪物に何かを放った

 

そして、それを打たれた怪物の動きが止まった

 

それに向かって走っていき、蹴りを決めた

 

「うぉぉぉ!」

 

「グァァァ!」

 

 

その攻撃は、激しく回転しながら怪物を貫いた

 

 

そして、怪物にΦの文字が浮き上がり、それと共に、青い炎を上げて灰になった

 

 

 

 

一也side

 

翌日―――

 

 

「あれ、先輩、今日は弁当なんですね」

 

「まぁ、な」

 

 

モカが言うように、今日は弁当だ

 

それはと言うのも今朝に遡る

 

 

 

 

 

 

 

「はい、これ」

 

「何これ?」

 

 

いつもの通学路、リサがバンダナで包んだ何かを渡してきた

 

 

「何って弁当だよ」

 

「は!?」

 

「いっつもパンばっかり食べてたら力つかないよ」

 

 

確かに、それはあるかもしれないが……

とゆうかその前に

 

 

「お前なぁ、俺に関わるなって言ったろ」

 

「でも、俺から離れるなとも言ったよ」

 

「うっ…」

 

 

それを言われると言い返せない…

何であんな事言ったんだろ

 

 

「今日から毎日弁当作って上げるからねー」

 

 

リサは、にこやかにそういった

 

 

 

 

 

 

 

なんて事があったなんて口が裂けても言えない

 

 

「センパーイ、教えてくださいよー」

 

 

モカの催促を無視して、弁当のおかずを食べた

 

 

 

 

 

 

 

 

「美味いな、意外と」

 

「じゃ、私も1口」

 

「やらねぇーよ」

 

 

 




一也が言ったセリフ、意識したつもりは無くても大我とほぼ同じセリフになってた…

次回からは、Roseliaのバンドストーリーに入っていきますよ!4話くらいからですが

次回もお楽しみに!

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