BanG Dream!外伝 青い薔薇と白銀の戦士   作:リョースケ

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第11話 戦士の決意

「こい!」

 

木場という男がオーガに変身した

 

あいつ…やっぱり……

 

 

「はぁぁぁ!」

 

「ぐっ…!」

 

 

そんな事を考えている間剣を振るい、オルフェノクに攻撃を仕掛けていた

 

ファイズと桁違いのパワーをもつオーガ。攻撃は効いているようだ

 

 

「な、何だ、こいつは!?まだベルトがあるなんて聞いてないぞ!」

 

クロコダイルも突如現れた戦士に同様を隠せていなかった

 

「これで終わりだ!」

 

《exceed charge》

 

金色のフォトンブラッドがベルトから右手に流れていく

 

そして、金色の刃となった

 

「はァァァァ!」

 

「ぐぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

青い炎を上げ、オルフェノクが灰になる。そして、そこには金色の『Ω』の文字が浮かび上がっていた

 

 

 

「勇介!」

 

変身を解いたアイツの所に沙綾が駆け寄って行った。が…

 

「……良かった…無…事で……」

 

「勇介!」

 

「おいおい…!」

 

その男はその場で倒れてしまった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ありがとうございます。一也さん…」

 

「………あぁ」

 

 

とりあえず、俺の家まで運んでソファに寝かせた

 

「………」

「………」

 

沙綾もどこかぎこちない。

文化祭の時にオルフェノクを倒していた俺を見ているからか、木場を殺さないか心配しているんだろう…

 

 

「……お前は……こいつがオルフェノクだったって知っていたのか?」

 

「………はい……文化祭前くらいに1度襲われかけた時に助けてくれたんです…」

 

「そうか………」

 

「一也さん!勇介はいい奴なんです。だから…だから……!」

 

 

沙綾の目に涙が溜まっていた

 

でも……

 

 

「……お前、今日はもう帰れ」

 

「一也さ…」

 

「後は俺が決める」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぅ…ここは?」

 

「俺の家だ」

 

木場が目を覚ました

 

「お前、オルフェノクだったんだな」

 

「………そうだとしたら、君は俺を倒すのか?」

 

「……一つ聞きたい、お前は何で、人間を守る?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……大切な人を守るために理由なんて必要ないだろ?」

 

「!」

 

「じゃあね」

 

 

そう言って、木場は部屋から出ていった

 

 

理由なんて必要ない、か…

 

 

 

 

 

第11話 戦士の決意

 

 

 

 

 

 

勇介side

 

 

「………」

 

「勇介?」

 

「ん?どうかした?」

 

「いや、なんか最近ぼーっとしてる事多いなーと思って」

 

「そうかな?」

 

 

そう言って、笑って見せた

 

彼にあって数日、彼が襲ってくるわけでもなく、何事もない日々が続いていた

 

 

「…もしかして……一也さんのこと……?」

 

「………うん」

 

「勇介はなにもしてないじゃん……それなのに、オルフェノクだって事で……」

 

 

俺はそういった山吹さんの頭を撫でた

 

 

「そう言ってくれると俺も嬉しいな。けど、彼にも彼なりの正義がある」

 

「でも!」

 

 

「勇介君、配達頼めるかい?」

 

「あ、はい!」

 

 

山吹さんが何かを言いかけた時、厨房の方からおじさんの声が響いた

 

 

「じゃ、配達行ってくるね」

 

「勇介……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あのベルトがあれば、俺も……」

 

 

配達の帰り道、そう呟いた

 

あのベルトの力は強力だ。多分俺のオルフェノク状態よりも強い

 

 

けど、1番いいのは、みんなを守れる事だ

 

今までは、poppin'partyのみんなに危害が及ぶことは無かった

けど、最近になって山吹さんが襲われた。噂では音楽関係者が狙われているらしい

 

つまり、いつかは襲われる可能性が高いという事だ

 

オルフェノクの力を使えば、守る事はできる。けど、俺がオルフェノクだと分かった時、彼女達が受け入れてくれるかどうか…

 

 

「俺も……力が欲しい…」

 

 

 

 

 

 

「なら、俺達の仲間になるか?」

 

「!?」

 

 

振り返ってみると、そこにはこの前のオルフェノクが立っていた

 

 

「お前もオルフェノクだろ?なぜ、下等種族を守る?俺達の仲間になって、この世界を手に入れようじゃないか」

 

「…もし、それを断ったら?」

 

「なら、死あるのみだ。この前の女と共に、な!」

 

 

そう言い切るとこちらに向かって来た

 

 

「そうはさせない!」

 

 

俺もオルフェノクとなり、戦闘態勢をとる。が、

 

 

「はぁあ!」

 

「ぐっ!」

 

俺の拳より、アイツの拳の方が早く届いた

 

こいつ…前より強くなってる…

 

 

「前は予想外の事が起きたが今回はそうは行かないぞ。前回の借り、しっかり変えさせてもらうぞ!」

 

 

その後も俺が攻撃をする暇もなく、一方的に攻撃を受けた

 

 

「オラァ!」

 

「ぐはっ!」

 

 

そして遂に、人間態に戻ってしまった

 

 

 

「終わりだ」

 

 

そう言って、俺に向かって剣を振り下ろした………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

が………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ったく、世話のかかるヤツだな」

 

「あん?」

 

 

 

後ろからバイクの走行音が響き、そのまま、クロコダイルオルフェノクを吹き飛ばした

 

そのまま、俺の横で止まり、ヘルメットを外した。やはり、彼だった。

 

そして、俺の前にあのアタッシュケースを落とした

 

 

「それを使え」

 

「いいのかい?これは……」

 

「勘違いするな。これはアイツを倒すのに1番手っ取り早いからだ」

 

「…何はともあれ、ありがとう」

 

「ふん」

 

 

そういった彼は少し笑っているように見えた

 

彼はまだ、俺の事を信頼してくれた訳では無さそうだ

 

けど、俺の守りたいって気持ちだけは理解してくれたのかな?

 

俺に取っては、それだけでも、嬉しかった

 

 

 

 

「行くぞ、木場!」

 

「ああ、乾くん!」

 

 

二人がベルトを付ける

 

 

《5・5・5》

 

《0・0・0》

 

それぞれが、変身コードを入力する

 

そして、あの言葉を叫んだ

 

 

 

 

 

「「変身!!」」

 

c()o()m()p()l()e()t()e()

 

 

二人の姿が変わった

 

 

「さぁ、今度こそ、倒させてもらうぞ」

 

 

 

《BGM people is no name》

 

 

r()a()d()y()

 

剣を構え、オルフェノクに向かって行く

 

 

「はぁ!」

 

「やっ!」

 

「ぐっ…!」

 

攻撃を交わし、剣で切りつけていく

 

やっぱり、この力は凄い…!

 

 

 

「クソがァ!」

 

「はっ!」

 

 

相手の剣撃が来るが、剣を上に上げそれを防ぐ。防御力とパワーが高いオーガ。オルフェノクの時とは違い、しっかりと攻撃を受け止め、そして、

 

 

「はぁ!」

 

「なっ!」

 

 

乾くんが剣と腕の隙間からフェンシングのように剣で相手の頭を突いた

 

流石にクロコダイルオルフェノクも後ずさりをした

 

確実にこちらが押している!

 

 

 

 

「無駄だぞ…俺以外でも、強いオルフェノクはたくさんいる。俺を倒したところで……」

 

 

「そんなもん知るか。来たところで返り討ちにしてやる」

 

「もう誰も傷つけたりさせない!」

 

「貴様らァ…」

 

乾くんが足にファイズポインターを付ける

 

 

「決めるぞ、木場!」

 

「うん!」

 

e()x()c()e()e()d() ()c()h()a()r()g()e()

 

 

二人の足に赤と金のフォトンブラッドが流れていく

 

 

「はぁ!」

 

高く飛び上がり、ファイズポインターから赤い楔を放つ

 

それがクロコダイルを捉え動きを封じた

 

 

「はぁぁぁぁ!」

「うぉぉぉぉ!」

 

それに向かって二人同時に蹴りを決めた

 

 

「あァァァァァあ!」

 

着地同時に後ろでΩとΦの記号が浮かび、青い炎上げてオルフェノクが灰になった

 

 

 

「やったね」

 

「あぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

夜―――

 

 

???side

 

「はぁ…はぁ…」

 

1体のオルフェノクが何かから逃げていた

 

「何だよ…あいつ……」

 

 

息を切らし、膝に手を置き体を休めようとした

 

しかし……

 

 

 

 

 

 

 

「逃げれると思ったか?」

 

「ヒィ!」

 

前から声がする。その正体は彼を追い、オルフェノクが最も恐れる存在…

 

そんなものはこの世界でただ一つ

 

 

 

 

 

 

「3人もライダーがいるなんて聞いてないぞ…!」

 

「3人?まだいたのか……まぁいい、お前が死ぬことに変わりはない」

 

「うわぁぁぁ!」

 

 

その戦士に背を向け、オルフェノクが一目散に逃げ出す

 

 

「どうしようもないやつだな」

 

《exceed charge…》

 

「がっ…!」

 

手にもつ武器のレバーを引き、光線を放つとオルフェノクの体に黄色いラインが入り動きを止めた

 

 

「やめっ!」

 

「はぁ!」

 

 

逆手に持った剣を構え、オルフェノクに突撃して行った

 

 

「うァァァァァァァ!」

 

 

その戦士の後ろで青い炎とΧの記号が浮かぶ

 

 

「ふん」

 

変身解除し、その男はその場を後にし、こう呟いた

 

 

 

 

 

 

 

「オルフェノクは全員、俺が倒してやる……!」

 

 




エグゼイドは不滅だァァァ!
遂にエグゼイドも終わってしまいましたね。次のビルドも楽しみです

そして、csmカイザギアが来ましたね。という訳で最後にはカイザを出しました。カイザの日には更新できるように頑張りますね

次回もお楽しみに

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