BanG Dream!外伝 青い薔薇と白銀の戦士   作:リョースケ

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エグゼイド面白すぎませんかね
映画も楽しみだな〜

そして、今回、最後に……?


第9話 謎の戦士

「文化祭?」

 

「はい……この週末にあるんです…よかったら……」

 

バンドの練習も終わり、次の予定を話している時だった

 

燐子と紗夜は、文化祭があるから出れないそうだ

 

 

 

「私はいいわ」

 

「あこは行く!リサ姉と一也さんも来るでしょ?」

 

「うんっ。花咲川がどんなとこか行ってみたかったんだー」

 

 

いつものように流す友希那。そして、それとは対象的に行く気満々のリサとあこ。

 

 

「俺はいい」

 

「「えぇ!何で!?」」

 

 

リサとあこが口を揃えて言った

正直な話、人混みはあまり好きじゃない

それに、オルフェノクが出た時にすぐ対応出来ないからな

 

 

「オルフェノクが出たら対応出来ないだろ?」

 

「大丈夫だって。オルフェノクも文化祭の日くらい休んでるって」

 

「なんだよ。その根拠のない話」

 

「えー、いいじゃん。行こうよー!」

 

無理やりにでも連れていきたいのか俺の肩に手を置いて頭をブンブン振らしてくる

 

「あー!もう、分かった。行く。行くからやめろ!」

 

「やったね、リサ姉!」

 

「うん!」

 

 

俺が渋々承諾したのを見て2人がハイタッチをする。そして、友希那と紗夜は、そんな2人を呆れ顔で見ていた

 

 

 

 

第9話 謎の戦士

 

 

 

文化祭当日―――

 

「うわーー!すごい人!」

 

 

花咲川の校門を通ると、まだ開始時間でもないのにかなりの人がいた

 

 

「ねぇ、どこから回る?」

 

「あ!あこ、ここ行ってみたい!」

 

相変わらずこの2人はテンションが高い。そんな2人の後ろを着いて歩いていると見覚えのある車が止まっていた

 

確かあれは、山吹ベーカリーの?そう言えば、沙綾がここの生徒だっけ?

 

沙綾、と言うのは、この街のパン屋の子だ。放課後や休みの日によく店番をしているので、よくあっている

 

恐らく、ここの売店で出すのだろうと思ったが、その本人が見えない。

 

そして、おじさんとねこ耳みたいな髪型の子が何か深刻そうな顔で話していた

 

何かあったのか?

 

 

 

 

「おじさん」

 

「おぉ、一也君か。君も来てたのか」

 

 

俺はその女子が離れた後、おじさんに話かけた

 

「何かあったんですか?」

 

「んー、実はね、うちの妻が倒れてね」

 

「え…」

 

「あ、いや、大した事は無いんだよ。少し貧血気味でね。それで沙綾が着いて行くって聞かなくて」

 

「そうだったんですか…」

 

「あ、そうだ。もしよかったら一也君迎えに行ってくれないか?私も親として、娘には文化祭を楽しんで欲しいし」

 

「そういう事なら」

 

 

俺はリサに少し抜けるとメールを打って、病院に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

病院前―――

 

 

オートバジンを降りて病院の前で待っていると、沙綾がイヤホンをして走ってきた

 

「一也さん?」

 

「文化祭行くんだろ?」

 

「はい……私、急がないと!」

 

「分かった。しっかり掴まっとけよ」

 

そう言いながら、俺はヘルメットを投げた

 

 

「はい!」

 

 

 

 

 

抜け道などを使い、花咲川学園に向かった。

 

あと少しで着くという所だった

 

「フフフ」

 

「こんな時に!」

 

 

道の真ん中にクロコダイルオルフェノクが立ちふさがった

 

 

「そんな…!」

 

「沙綾、どっか隠れてろ!」

 

 

《5・5・5》

 

《standing by…》

 

「変身!」

 

《complete》

 

 

《ready》

 

 

オートバジンのハンドル部分にミッションメモリーをセットし抜き取った

 

オートバジンに収納されているファイズエッジだ

 

 

「はぁぁぁぁ!」

 

 

剣できりかかった。が、

 

 

「そんなもんか?」

 

「嘘だろ?」

 

 

相手は避ける仕草もなく、攻撃を受け止めた。しかもダメージを受けた気配も無い

 

「そいつを置いて、消えろ」

 

「それで、はいそうですか

、ってすると思うか?」

 

「ならば死ね!」

 

そう言うと、こちらに向かって走り出した

 

普通の攻撃が聞かないなら、一撃で仕留める!

 

《exeed charge》

 

ファイズフォンを開き、エンターキーを押す

 

「はぁ!」

 

腕までフォトンブラッドがいくのを確認し、切り上げるようにファイズエッジを上げる

 

すると、地面を伝いクロコダイルオルフェノクに当たると空中で動きを封じ込めた

 

「はぁぁぁぁ!」

 

そして、Φを書くように斬撃を決める

 

 

「あぁぁぁぁ!」

 

「ふぅ………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一也さん!後ろ!」

 

「は?」

 

 

俺が沙綾の呼びかけで振り返ってみると、そこには別のオルフェノクが立っていた

 

「ふん!」

 

「ぐはっ」

 

いきなり攻撃された事もあり、攻撃をもろに受けてしまった

 

そして、オルフェノクは、俺に見向きもせず、紗綾に向かっていった

 

このままだと…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう思った時だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっ?」

 

 

 

 

突然、沙綾の前にまた、別のオルフェノクが立ち塞がり、襲おうとしたオルフェノクの体に剣を突き刺した

 

そして、そこから青い炎があがり灰になった

 

 

そいつは、俺を見た後、走り去っていった

 

 

 

 

「今のは……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、俺は沙綾を送り届け、紗綾がバンド、Poppinpartyにドラムとして参加し、ライブは成功を収めた

 

 

けど、俺はあの馬みたいなオルフェノクがずっと気になっていた。

 

 

一体、あのオルフェノクはなにものなんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後―――

 

 

「ふぁぁぁ」

 

あくびをしながら、朝刊を取りに外へ出た

 

 

「ん?」

 

 

俺は、見覚えのないアタッシュケースがポストの下に置かれていることに気付いた

 

でも、それは、俺が持つファイズギアが入っていたものによく似ていた

 

 

 

 

「………開けてみるか…」

 

 

家の中に持ち帰り、ゆっくりとケースを開ける。

 

 

「これは……」

 

 

その中には、ファイズドライバーとよく似たドライバーとユーザーズガイドが入っていた

 

 

そこには、ドライバーの名前も書いてあった

 

 

その名前は――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オーガ……ドライバー……?」






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