煌翼となって   作:レッド・レイン

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早く無印に入りたいのに確認作業で時間を費やしている・・・・



俺の名は・・・

???SIDE

 

〈すまない、突然のことで驚かせてしまったか?〉

 

俺は返答した。俺はヒルダという神に転生させられて、

気が付いたら現在の俺の宿主になっている桂木翼の中にいた。

自分が出るタイミング窺うのと同時に自分(宿主)の現在状況の把握していた。

機を見計らい確か念話といったか?そのようなもので話しかけたのだ。

 

「君は一体何者なんだ?いや、そもそも自分と同じ転生者って・・・」

 

自分以外の6人の思っていたことを宿主が代表して代弁していた。

俺はそれに返答した。

 

〈自己紹介をしたいが、生憎名乗る名が無い〉

 

「名前がないですか?それは現在のという意味ですか?なら、

前世での名を使えば・・・」

 

セリスティアだったか?金髪碧眼の女性が言ってきたが、

俺はそれを遮るように自分の前世のことを大雑把に教えた。

 

〈前世で名があったら、自己紹介の時にそれを使っている・・しかし、

前世で俺はまともな人間らしい生き方が出来なかった。そのためまともな

名前すら無い状態だった〉

 

「「「「なっ?!」」」」

 

桃色髪のフィルフィ―?といったか、彼女を除く宿主を含む5人は声を漏らす程に驚愕していた。

フィルフィ―も口には出していなくても、目を見開き驚いた表情をしている。

しかし、1人だけ宿主の中の俺に対して疑惑の視線を向けている人物がいた。

 

「なるほどね・・・でもそれは本当なのかしら?」

 

「えっ・・メルト?」

 

〈・・・・・・・・〉

 

「・・・・・・・・」

 

先程俺に疑惑の視線を向けていたメルトリリスが一石を投じてきた。

そのことに宿主は疑問を感じているのを他所にお互い睨み合うかのように

お互い黙り込んだ。

お互い黙ったままでは拉致があかないので、俺は先を促した。

 

〈俺のことで気になることなどがあるのなら、俺が答えられる範囲で答えよう〉

 

メルトリリスは自分の考えをぶつけてきた。

 

「そうね、いくつか疑問点があるけど・・・一つずつ上げていくわね」

 

〈ああ〉

 

俺はメルトリリスの上げる疑問点に耳を傾けた。

 

「まず1つめ、あなたは何故マスター中にいるのかということ。

2つめ、もし私たちに近い存在ならなぜ外に出てこないのか?

3つめ、あなたの前世が大分省いて説明していいたけど、嘘はないのか?

4つめ、なぜ他の転生者じゃなくて、どうして桂木翼に宿ったのか?

5つめ、あなたはこの世界で何がしたいの?

大きな疑問はこの5つね」

 

自分が感じていた疑問を一気に言ったためか息を整えている。

他の人たちも感じていた疑問も含まれているためか、俺の返答を持っている。

不謹慎だが、こういったまともな対話が今回初めてのせいか真面目な会話の最中だというのに

新鮮なものを感じて、吟味していたためか。少しの間黙ってしまっていた。

蒼い髪の女性クルルシファー?が俺がすぐに話そうとしないことを見かねてか訊ねてきた。

 

「何か言えない理由でもあるのかしら?」

 

クルルシファーに訊ねられたことで、現実に戻された。

 

〈いや、すまない大丈夫だ。俺の身の潔白の証明の為にも一つ一つ答えていこう〉

 

宿主を含む7人が耳を傾けたの確認し、俺は答えた。

 

〈まず、1つ目と2つ目の疑問の回答だが現在の俺は宿主の桂木翼の中にいないと

存在を維持できない状態でお前たちのように肉体を形成できていないため身体がないからだ〉

 

「身体が・・・ないですか?」

 

パッションリップが反復するように聞いてきた。

 

〈そうだ、これは前世での俺の肉体が奇形児だったため、その影響を少しでも失くす為に

俺を転生させた神が配慮したためだと思う。最もずっとこのままというわけではないから

安心してほしい。飽くまで俺の肉体ができるまでだからな〉

 

俺の目的のためにもできる限り、前世のことは一部分だけ言うようにした。

俺の正体が今ここでバレてはまずいのでな。時が来たら、自分から言うが・・

おそらく、その時が宿の主との因縁が明確になる時だろうが・・

まだその時ではないからな。

 

「肉体が出来上がるのにどれくらいかかるんだ?」

 

俺が考えることに集中していると確か・・・彼女・・リーズシャルテ?が聞いてきた。

 

〈それについては最後の質問の回答と一緒に答えよう。問題ないだろうか?

問題ないのなら続きを話すが?〉

 

先の質問の回答の際の影響なのか皆が違う雰囲気を出して、気まずい感じになっていたので

先を促すように訊ねた。

先程質問してきたパッションリップが返答した。

 

「えっ・・・えっと・・・色々とすいません。つ・・続きをお願いします」

 

〈別に俺のことは気にしてないから構わない。続きを答えていこう。

3つ目に関してだが今後の俺の行動で各々で判断してくれとしか言いようがない〉

 

ここまでの回答で、俺は嘘は言ってないがすべてを話しているわけでもないので

こういう風にいうしかない。

 

「あなたはそれで構わないのですか?」

 

セリスティアが本当にそれでいいのかと聞いてきた。

 

〈構わない。俺のことを裏付ける証拠が見せられれば、それに越したことはないんだろうが

現状そういったものがない為、それ以外に方法がないのでな〉

 

「わかりました。ではそうさせていただきます、翼たちもそれよろしいですか?」

 

セリスティアは色々考えこんでいるようだったが納得したみたいだ。宿主たちも

同様のようで頷いた。

 

〈それじゃあ、先の回答の続きだ。4つめはに関しては・・恐らく前世の宿主と

関係しているんだと思う〉

 

「前世の俺と?君と面識なんてなかったと思うけど?」

 

宿主は記憶ないように言ってきた・・。どうやら本当に忘れているようだな・・・

そういえば、前世で宿主は自分にとって罪の意識を感じるようなことからは

目を背けて忘れようとすることに努めるような癖があったな。

 

〈まあ、今はそこまで重要なことでないから思い出した時に伝えてくれれば良い。

もしかしたら、俺が間違っている可能性もあるからな。

さて、先程リーズシャルテが聞いてきたことに関してと最後の質問の答えだが・・・〉

 

宿主を含む全員に緊張が走っている。

どのような答えをいうのかと・・・。正直、俺はこの後の宿主たちの反応は予想がついている。

なぜなら俺の答えを聞いた瞬間、驚愕する可能性があるからだ。

そんなことを俺は思いつつ答えた。

 

〈特にない〉

 

「「「「「「へっ?」」」」」」

 

              

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「「「「「「ええええええええええええええええええええええええ?!」」」」」」

 

俺の予想通り、驚愕していた。

ちなみにこの時、フィルフィ―は立ちながら寝ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回から無印にはいるかも

今までの投稿した奴にいくつか加筆修正などを加えました。

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