パソコンがなぜか急にぶっ壊れて書いていたデータが一次的に消えかけるという事態に直面して他にも書いていた小説の復旧などをしていたらこんな時間になってしまいました(;'∀')お待たせしてしまい、申し訳ございませんでしたm(__)m
「へ~それじゃあ、みほってマカロンが好きなんだな!」
「うん! とっても美味しいし可愛いんだ」
「私はそういうお菓子とかはあんま知らなかったから今度教えてくれよ!」
「良いよ! 今度一緒に食べに行こうよ!」
「おぉ! 約束だからな!!」
「あ。そう言えばみほは熊本からこっちに一人で引っ越してきたのか?」
「うん、ちょっと事情が有ってね……」
「あれか? 自分探しの旅ってやつか?」
「そ、そういう訳じゃ……」
「なぁんだ、違うのか」
ペパロニが作った鉄板ナポリタンを完食したみほはペパロニと話をしていた。
内容はみほが何処の出身かとか、好きな食べ物とかそんな当たり障りのない普通の会話。
だが、そんな普通の会話はみほにとってはとても有り難い物だった。
ペパロニは結構大雑把と言うか無遠慮そうに見えてあまり大きくみほの知られたくない事には踏み込んで来ようとはしなかった。
それが彼女の優しさなのか、それとも元々の物なのかはみほは知らない。
しかし、そんなのが気にならないほどみほはペパロニと一緒に話をするのが楽しくなっていた。
もう暫くはこうして話をしていたい……そんなみほの願いは口には出せなかった。
ペパロニのやっていた屋台から声がかけられたからだ
「ペパロニ姐さん! そろそろ戻ってきてくださいよ!」
「可愛い女の子と会話するのも良いけど仕事有りますから!!」
「おぉ! 悪い悪い!! 今戻るよ!」
「って訳でごめんな! みほ。 そろそろ店の仕事に戻らねぇと」
「あっ……ううん、こっちこそ忙しいのにごめんね?」
「なぁにみほが謝ってんだよ! これは私が勝手にやったことなんだからさ!」
「う、うん」
「それじゃあな! みほ! Arrivederci!!」
「あ、アリヴェデルチ~?」
手をブンブンと振ってくるペパロニに対して少し控え目に手を振り返すみほ。
ペパロニが店に戻ったのを見届けるとみほは当てもなく歩き出す。
しかし、その顔には先程までの暗い物は無く太陽のような笑顔があった。
(ペパロニさん、私と友達って言ってくれた! アンツィオに来てからの初めての友達!!)
転校してきてから初めて出来た友達に物凄く浮かれたみほは可笑しなステップを踏みながら歩いていた。
暫く歩いていると、みほはいつの間にか森の中に入ってしまっていた。
「…………あ、あれ? ここ、何処?」
みほのその呟きは虚しく響いていた。
「ふぇ~! ま、迷っちゃった? どうしよ~」
森で迷子になってから約20分、みほは出口を探して彷徨っていた。
ずっと歩いていたからか、足に疲れが溜まって来ているがみほは我慢して歩き続ける。
「選択授業、まだ取っていなくて良かった。こんなんじゃ間に合わなかったもん……」
今の状況を苦笑いで受け止めるみほ。
中々に肝が据わっているようだ。
「とは言っても、本当にどうしようか……いざとなったら学校に電話して救助して貰うしか」
と、本当の最終手段について考えながら歩いていたみほの周りが陰る。
どうやら何かの陰に入ったようだった。
「ん? ……え、これって!」
みほが顔を上げるとそこには…………
「総帥、全員揃いました」
「あぁ、分かった。今行く」
みほが遭難して何かを発見したのと同時刻、総帥アンチョビは副隊長の1人であるカルパッチョと一緒に戦車道の教室に向かっていた。
彼女達、アンツィオ高校の戦車道はコロッセオで行われるが始まりと終わりはスペイン階段風の階段で挨拶とその日の予定、そして次の練習などの報告が行われる。
そこにはすでに40人以上の生徒が集まっていた。
この全てがアンツィオ高校の戦車道受講者だ。
「姐さ~ん! アンチョビ姐さん!」
「なんだペパロニ。今日は何時になく元気だな?」
「あ、分かっちゃいます?」
階段に向かう途中でアンチョビとカルパッチョに合流したのはカルパッチョと同じアンツィオ高校戦車道副隊長のペパロニ。
その顔には普段以上に嬉しそうな笑顔が有った。
「当たり前だ。それで? 一体何がそんなに嬉しいんだ?」
「いや~さっき新しいダチが出来たんっすよ~」
「またか? お前は本当に友達を作るのが上手いな」
「そうっすか!? いや~照れるっすよ!!」
「それで? その新しい友達って誰なんだ?」
「はい! そいつの名前なんですけど……」
ピリリリリ! ピリリリリ!
ペパロニが新しく出来た友人の名前を言おうとした時、カルパッチョの携帯電話の着信音が鳴り響いた。
「あっ、すいません。少し席を外します」
「あぁ、分かった」
そのままアンチョビ達から離れて電話に出るカルパッチョ。
彼女の顔は真剣そのもので、ペパロニとアンチョビもただならぬ用件であることを察した。
カルパッチョの電話が終わると2人は近づいて質問する。
「カルパッチョ、さっきの電話は誰からだ?」
「あれっすか? あのたかちゃんとかいう幼馴染みに何かあったのか?」
「え!? たかちゃんに何が有ったって!? ねぇ、ペパロニ!!」
「いや、私に聞かれても分からないよ!」
「落ち着けカルパッチョ! ペパロニは何かあったのかって聞いただけだ! たかちゃん自身には何もないから!!」
「そ、そうでしたか……はぁ~すいません。取り乱しました」
「本当だよ……いつもは頼れるんだけどたかちゃんの話題が出るとたちまちポンコツになるな」
「むぅ……総帥もペパロニも酷いです」
「すまんすまん、少し言い過ぎた。それで? 結局は誰からの電話だったんだ?」
「あ、そうです! 大変です総帥!」
「お、おぉ? お、落ち着けカルパッチョ。そんなに慌てる内容なのか」
「学園艦の風紀員からだったんですけどさっき職員室に生徒が遭難したって報告が入ったそうです!」
「はぁ!? 遭難しただって!! 一体誰が……」
「それが……西住みほさんが遭難したって電話をしたそうで」
「「なぁんだって!!」」
カルパッチョの口から聞き慣れた名前を出されたアンチョビは絶叫を、先程出来たばっかりの友人の名前を聞いたペパロニもアンチョビと同時に驚きの叫びを上げる。
「……ってなんでペパロニも驚いているんだ?」
「いやだって! さっき出来たダチがみほなんっすよ!」
「え!? ペパロニに出来た友達ってみほの事か!?」
「……先を越された」
「そ、それで! みほは何処にいるんだ!?」
「そ、そうだカルパッチョ! みほは何処に!? まほとヴィゼに任されたのにこのままじゃ申し訳が立たないぞ!」
「総帥! 落ち着いてください! みほさんは森にいるって言っていたので私達が訓練で使っている場所だと思います」
「だったらすぐにでも行きましょうよ! 総帥!!」
「私だってそうしたいが……どうやって探すんだ?」
「あの……総帥」
「そんなの戦車を使えば良いじゃないっすか!」
「使いたいが……いかんせん燃料が」
「いえ、あの……総帥?」
「そんなの言っている場合っすか!」
「分かっている! だが……」
「もう!! 2人とも聞いてください!!」
ペパロニとアンチョビが言い争っている間、話しかけても無視されていたカルパッチョが怒鳴り2人の言い争いは一旦終わる
「先生達からは戦車道受講者は戦車を使って西住みほさんを捜索して欲しいと要請がありました。」
「戦車を使っても良いんすか!?」
「だが燃料は……」
「捜索時 に使った燃料は学校側が全て負担してくれるそうです!」
「なに!? それは本当か! カルパッチョ!!」
「はい! ですから探しに行きましょう!」
「……全員に地図を配れ。これより遭難者を捜索する!!」
「「了解!!」」
「全員、気をつけ!!」
学園側からのみほの捜索要請を受けたアンチョビ達アンツィオ高校戦車道受講者は自分達が所有する全てのCV33とセモベンテを用意してコロッセオに集合していた。
しかし、詳しい説明を受けていないのかペパロニとカルパッチョ以外の生徒は少し困惑していた。
「諸君! 本日は戦車道の練習の時間を後にして諸君らにやって欲しいことがある!」
「やって欲しいこと?」
「何ですか、総帥?」
「カチコミですか!?」
「違う! カチコミじゃない! ……実は、私の古くからの友人の妹を、ペパロニに新しく出来た友人を探して欲しい!」
「妹?」
「ペパロニ姐さんに出来た新しい友達?」
「探して欲しいって……」
「彼女は今、このアンツィオ高校の学園艦で迷子になっている」
「迷子ぉ!?」
「学園艦で迷子になるって都市伝説だと思ってました……」
「その子は可愛いですか?」
「私も彼女が迷子になるのは予想外だったよ。あぁ、その子はメッチャ可愛いぞ」
そこまで言うとアンチョビはその場の全員に頭を下げる。
アンチョビの行動に驚く戦車道受講者達。
「頼む! お前達の力を貸してくれ!!」
しばらくはその場を沈黙が支配した。それでも構わず、アンチョビは顔を上げずに頭を下げ続けた。
その姿を見た彼女達は頷いてアンチョビに声をかける。
「総帥! 私やります!」
「ペパロニ姐さんの友人だったらアタシ達の友人でもありますから!」
「それに総帥に頭まで下げられて動かなかい訳ないじゃないっすか!」
「水臭いっすよ、総帥! 私ら全員、総帥について行くんっすから!」
「みんな……ありがとう!!」
アンチョビはそう言って顔を上げて微笑む。
頼れる後輩たちを持ってアンチョビは感無量だった。
「さぁ、みんな! これが西住みほさんの写真とこの辺り一帯の地図です」
「見つけたら即座に無線で報告! 迷子になりそうになったら総帥か私達に連絡するように!!」
「「「「はい!!」」」」
「よし! それじゃあお前ら!! このペパロニに続けぇ!!」
「「「「おぉ!!」」」」
「よし! 任せたぞ、みんな!」
ペパロニを先頭にCV33が次々に演習場になっている森へ突撃していく。
アンチョビとカルパッチョはその場に残り、各員からの連絡を纏める本部となる。
(頼むぞ、みんな。必ずみほを見つけ出してくれ……)
「学校側にも連絡したし、あとは捜索隊が来るのを待つだけ、かぁ……」
不本意ながら、学園艦に自分の捜索要請をしたみほ。
……これをしたことによって今後、この話題で弄られる事になるのを想像して少し憂鬱気味だった。
(でも……この話題から友人が出来たら嬉しいような悔しいような。うぅ~!!)
そんな風に悶々と唸っていたみほは気持ちを改めて、目の前に有る物体に目を向ける。
それは……うち捨てられてボロボロだが戦車だった。
(これは……L6/40、かな?)
みほが森の中で見つけたのはイタリアの軽戦車のL6/40だった。
なぜこの戦車がこんな所に置き去りにされていたのかは分からないがみほはこの軽戦車を調べ始める。
「装甲も転輪も大丈夫そう……整備すれば十分使えるね」
軽戦車を見てそう口にしたみほは少ししてハッとする。
(私……戦車から離れるためにここまで来たのに、何で……)
自分で離れたいと思っていた戦車に近づいて状況を調べた事を自分で不思議がるみほ。
やはり生粋の戦車乗りである彼女は心のどこかではまだ戦車に乗りたがっているのではないだろうか……
(あ、もしかしたらこの中に 『あれ』が有るかも……)
何かを思いついたのか、みほはL6/40のハッチを開けて中に入り込む。
L6/40の中は鉄サビの匂いが充満していたがみほは少し嫌そうな顔をしただけですぐに目的の物を探し始める。
(多分、この辺りに……あっ! 有った!!)
目的の物を見つけたみほはさっそくそれを使い始める……
「待ってろよ、みほ!」
みほが目的の物を見つける少し前、ペパロニの乗るCV33が演習場になっている森を物凄い速さで疾走していた。
CV33に乗っているペパロニの顔は普段のようなお気楽な感じはなりを潜め、戦車道試合の時のように真剣な顔になっていた。
「ペパロニ姐さん」
「何だ! みほを見つけたのか!?」
「いえ……見つけてはいませんが」
「じゃあ何だ?」
「何かペパロニ姐さん、凄く焦っているみたいだし……どうしたのかなって」
「………… 私、そんなに焦っていたか?」
「Si! 普段から戦車道でも屋台でも姐さんの手伝いしているんですから分かりますよ!」
「……そうか」
ペパロニも自分で気がつかない内に焦っていたことを指摘されてそこで初めて自覚した。
少しう~んと唸りながら考えて思いついた答えを口にする
「みほはさ……見ていて何か危なっかしいんだ」
「危なっかしい?」
「あぁ……みほと屋台で話している時にどうもボ~っとしていてる感じがしてな」
「それにさ……みほは何か私じゃ想像もつかないような重荷を背負っている気がしたんだ」
「重荷ですか?」
「あぁ……だから私はあの時、みほに声をかけた。みほの顔を見て思ったんだ」
「『なんて顔をしているんだ。もっと笑え、ここだったらお前の背負っている物を少しでも私達で背負ってやれる』って」
「何というか……ペパロニ姐さんらしいっすね」
「そうか? まぁ、そんな感じだ。だから今、みほが迷子になっているって聞いて不安になってんだと思う」
「ペパロニ姐さんにそこまで心配してもらえるなんて、みほは幸せですね」
「良いから探せ!! みほに何か有ったらどうする!!」
話をまとめたペパロニはそんな風に茶化してくる少女の言葉を聞いて少し頬を赤くして腕を振り照れているのを隠すように命令を飛ばす。
それを受けた少女も返事をしながら少し笑い、再び運転に集中しようとすると……
「……姐さん、あそこから何か煙出てないっすか?」
「え? 煙?」
運転に戻った少女からの言葉を受けてペパロニも前方に眼をやる。
するとそこには狼煙のような煙がモクモクと昇っていた。
「何ですかね? 誰かがパスタでも茹でてんのかな?」
「こんな所でか? 器具とかも無いのにやるか?」
「じゃあ何でしょうね?」
「……とにかく、行ってみるぞ」
「Si! 飛ばしますよ!!」
ペパロニからの指示を受けて少女はCV33の速度を上げていく。
煙が上がっている場所に向かう途中でペパロニはアンチョビに通信を入れる。
「こちらペパロニ! みほを捜索中に煙が上がっているのを発見しました!」
『煙ぃ? 演習場で?』
「はい。今からそこに向かって煙の正体を探ってきます!」
『分かった! 他の子達もすぐにそこに急行!!』
『『『『『Si!』』』』』
通信を終えたペパロニは再び前だけを見つめる。
そこに自分の新しい友人がいる事を願って……
「ふぅ……これが有って良かった」
みほは先程、戦車の中を探して見つけた発煙筒を使って狼煙を上げていた。
これだったら近くにいるであろう捜索隊に自分の位置を教えることが出来る。
狼煙を上げてしばらく待つとブロロロロと言うエンジン音が近づいてきた。
それを聞いてみほは顔を上げて周囲を見渡す。
「このエンジン音は……CV33?」
みほの呟きと同時に森の中からCV33が飛び出してみほの前でドリフトを決めながら停止した。
「みほぉ! ようやく見つけたぜ!!」
「え? ぺ、ペパロニさん!?」
CV33から出て来た自分の友達にみほが驚いているとペパロニはみほの身体をペタペタと触り始めた。
「え、ちょ!? ペパロニさん!?」
「大丈夫だよな? みほ、怪我とかしてねぇよな?」
「だ、大丈夫だよ?」
「……良かったぁ」
みほが何処も怪我をしていない事を確認するとペパロニは力が抜けたように腰からペタンと座り込んでしまった。
その様子を見てあわあわと慌て始めるみほ。
「あ、あのあの! ぺ、ペパロニさん!? 大丈夫ですか!?」
「あ、あぁ……大丈夫だ。みほ、すまん。安心したら気が抜けた」
「……そんなになるほど心配してくれたんだね。ペパロニさん」
「ダチなんだから当たり前だろう?」
「……ありがとう、ペパロニさん」
「へへっ、良いって!」
改めて自分を心配してここまで探しに来てくれたペパロニに感謝してお礼を言うみほ。
それを受けてたいしたことじゃないと笑うペパロニ。
二人のその姿はさながら、昔からの仲の良い戦友の様に見えた。
「ペパロニ姐さん! 見てくださいよこれ!!」
「ん? なんだ?」
「何だ? じゃないっすよ! ほら、これ戦車じゃないっすか!?」
「何ぃ!?」
「あ、そう言えばさっき見つけたんだった」
「みほが見つけたのか? スゲェじゃねぇか!!」
新しい戦車を見てテンションが上がったのかみほの背中をバンバンと叩くペパロニ。
叩かれて被っていたベレー帽がずれて慌てて抑えるみほ。
『おい! ペパロニ! 報告はまだか!?』
「あ、やべぇ。アンチョビ姐さんに報告するの忘れてた」
CV33の通信機からアンチョビの怒声が飛んできてそこでようやく思い出すペパロニ。
そのまま頭をポリポリと掻きながら通信機を手に取る。
「アンチョビ姐さん、すいません。ペパロニ、みほを発見しました!」
『なんだってぇ!? 何処に居たんだ!?』
「えっと……位置は0750に居ました」
『そんな所に……カルパッチョ! みんなに戻るように連絡を』
「あ、そうそう。姐さん」
『何だ? 他にも何か有るのか?』
「はい! 何かみほが新しい戦車を見つけました」
『そうか戦車を…………って、なぁんだってぇ!?』
ペパロニの突然の報告に驚くアンチョビ。
少しして落ち着いたのかペパロニとの通信を再開する。
『そ、そうだったのか。……よし、学園に連絡してその戦車の運搬をしてもらおう』
「分かりました!」
『お前はみほを連れてこっちに戻って来い』
「Si!」
そこで通信を終了したペパロニはみほに向き直って口を開く。
「みほ。取りあえずみんなが待っているからこれに乗れ」
「え? みんな? それにこれって……CV33?」
「おぉ! そうそう」
「CV33って二人乗りじゃ?」
「詰めれば大丈夫だって! ほら行くぞ!!」
「ふぇぇぇ~!?」
ペパロニに手を引かれてCV33に押し込まれるみほ。
三人全員が入ったのを確認すると操縦士が発進させる。
「さぁって……ペパロニが戻ってくるまで時間が有るな」
「総帥、近場に居た全員は帰還しました。あとはペパロニ達、遠方の捜索に行った者達の帰還を待つだけです」
「みほも見つかったし……あれをやるぞ」
「それじゃあ、準備しないといけませんね」
「おぉ! さぁ、お前ら!! 宴会の準備をしろ~! 湯を沸かせ!釜を炊け!」
「「「「「おぉ~!!」」」」」
その場に集まっていたアンツィオ高校戦車道受講者はアンチョビの指示の元、みほの歓迎会兼発見祝いの宴会の準備を進めるのだった。