上海人形家出禄   作:ルシャルシャ@黒P

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どうもどうも、リアルが忙しかった+アイデアが思い浮かばない!と言うので投稿が全く出来てなかったです。いや~申し訳ない。これからは少しづつ投稿できたらいいな.....

上海可愛い


八十三体目 宵闇の襲撃者

その妖怪は闇に溶け込むようにたたずんでいた。

 

その妖怪はゆっくりと太刀の剣先を上げ、こちらにその刃を向けた。

 

私はランスを素早く構える。刹那、その妖怪は目にも留まらぬ速さで、私のランスに飛び込んできた。

ランスと太刀の間で火花が弾け飛ぶ。どうやら相手は容赦なく殺す気らしい。殺気と太刀を押す力が半端ない。

 

その妖怪は太刀で私を押しながら、サッカーボールを蹴るように蹴りを入れてきた。

 

蹴りにより吹き飛ばされた私に妖怪は、更に追撃を入れようと私の方に飛んできて太刀を素早く持ち上げる。

斬られる寸前に衣玖さんが電撃を飛ばし、妖怪の動きを止める。

 

「上海さん!!この電撃は多くは撃てません!!後は自力で何とかしてください!!」

「えぇ!?もう撃てないの!?」

 

衣玖さんに無茶を言われる。これには私も驚きの声を上げる。

 

妖怪はまた太刀を構えた。今度は侍のような格好で私ではなく衣玖さん達の方を向いていた。どうやら狙われているのは私だけでは無いらしい。と言うか私狙われるような事したかな.....

 

妖怪はまた目にも留まらぬ速さで衣玖さん達に斬りかかった。次は横薙ぎに斬る。

それを衣玖さんは後ろに飛び、回避する。衣玖さんの羽衣の先がハラリと落ちた。

 

妖怪は次の攻撃に移る。衣玖さんに向け、縦の斬撃。

衣玖さんは電撃を腕から飛ばし攻撃を防ぐ。

 

「あばばばばばば.........」

 

その時に変な声が聞こえた、その声は衣玖さんの肩に担がれていた天子から発せられた声だった。どうやら感電しているらしい。

 

妖怪の方を見れば電撃に触れ、少し動きが鈍くなっている。

私はそこにすかさずランスを力任せに振り下ろす。

 

 

 

 

だがその一撃は妖怪が左手で受け止めていた。

私は反撃を恐れ、後ろに飛ぶ。するとさっきまで私がいた所に横薙ぎが飛んでくる。

 

 

間一髪で避けた私は空中を蹴り、妖怪に拳で突きを入れる。それをまた左手で受け止める。が、拳が左手に当たる瞬間、その妖怪の顔が苦痛に歪むのを私は見逃さなかった。

さっきのランスによる一撃で左手を痛めていたようだ。

 

私は右手で拳を受け止められたまま体を捻り、右手で裏拳を放つ。もちろん左手を狙ってだ。

妖怪の左手首に裏拳がヒットする。妖怪は私の手を離し、左手首を抑えながら痛みに悶える。その時に持っていた太刀を落とす。私はそれを拾い上げる。

 

「圧倒的に不利な状況でも、アイデア次第で状況はひっくり返るんだよ。」

 

私はキメ顔でそう言った。

 

「アイデアっぽいことやってましたっけ?」

「ただ運が良かっただけだよね」

 

衣玖さんと天子から冷たいツッコミを受ける。

そんな冷たいヤツらには寝ている時に生暖かい風を送り込んでやろう。

 

さてさて、事情やその他を聞くためにうずくまっている妖怪を風呂敷に入っていたロープ(ハンモックだったもの)で縛り上げる。

 

「え?その人をどうするつもりで?」

「持っていく。色々と聞くこともあるからね。衣玖さんこれ持てる?」

「あなたは総領娘様より自分勝手かも知れませんね.....分かりましたよ...」

 

ため息をつきながらロープでぐるぐる巻にされた妖怪を肩に担ぐ。私は長すぎる太刀を肩に担ぐ。

そして衣玖さんは歩き出した。私もその後を着いていく。

 

謎の妖怪の襲撃などもあったが私達はまた歩き始めた。目指すは美味しいご飯と安心できる寝床だ。




[久々の投稿でしたがどうでしたか?ちょっとおかしい所もあるかもしれませんが、生暖かく教えて下さると嬉しいです。って言ってました.....私の出番が少なくなっているような気がする.....]

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