上海人形家出禄   作:ルシャルシャ@黒P

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8月31日
きょうはなにもないすばらしいいちにちだった。
これをやった人は少なくは無いはず.....

上海可愛い


六十九体目 神社(その後)

[蓮子の実家~上海side~]

とりあえず教授を背負って山を降り、家に戻る。

 

教授を客間の布団に寝かせ、安静にさせる。

きっと明日には良くなっているだろう。

 

教授を客間に残し、みんな食堂に集まった。

メリーには八雲紫からの要望で、目隠しをしてもらっている。何故目隠しなんて.....

1通りの出来事をおばあちゃんと八雲紫に話し、2人の様子を見る。

 

「あっちの世界.....まさかね.....」

 

「心当たりあるの?」

 

「.....いや、知らないわね」

 

どうやら八雲紫は心当たりがあるのか、目が泳いでいる。

すると蓮子が喋り出す。

 

「とりあえずあの神社は、普通じゃないって事が分かった。それと、教授の言葉で別のどこかに行くということも分かった。ので!!」

 

と言い机を勢いよく叩く。

 

「明日には上海を元の時代に返せるようにしよう!!」

 

「いきなりね...」

 

「ほら、あれよ。何事も早い方がいいでしょう?」

 

すると八雲紫が口を挟む。

 

「あなたがそういうのなら仕方ないわね.....分かったわ、私の妖力でできるだけ手伝ってあげる」

 

「なんだ?急展開過ぎないか!?」

 

「上海、それは言っちゃダメな話よ。」

 

「え~.....」

 

気にしちゃダメなら仕方ない。それより手伝うってどうゆうことだろう.....

すると八雲紫はこちらの考えを読んだかのように、胡散臭い笑顔を浮かべながら

 

「それはその時になったら分かるわ」

 

と言った。

 

「とりあえず教授が目覚めてから話の続きをしよう、今日はもう遅いし...」

 

と言うとみんな立ち上がる。すると八雲紫が私に話しかけてくる。

 

「あ、上海は私と来て。あなたに色々教えてあげる。」

 

寝ようと寝室に向かおうとした私を、八雲紫が呼び止めてくる。

色々教えるってなんだろう.....

 

「あっそう、じゃあ私達は寝るわね。ほらメリー、行くわよ~」

 

「おやすみ~」

 

蓮子は目隠しをされたメリーの手を引っ張って、寝室へと向かう。

 

「さぁ、外に出るわよ。」

 

と八雲紫に言われ、私は外に出る。

 

 

[蓮子の実家・裏庭くらい~上海side~]

外に出ると、真っ暗でほぼ何も見えない。まぁ今は真夜中だから仕方ない。

 

「それで何を教えてくれるんだ?」

 

「あなた...元は人形でしょ?なら妖術や魔法なんかも扱えるわ。それを鍛えてあげる。」

 

「.......無理無理...私に妖術や魔法なんて.......私にも扱えるの?」

 

「もちろん!!」

 

と八雲紫は胡散臭い笑顔をまた浮かべる。

その顔は闇の中でも不気味に浮かび上がっていた。




.........また話の出来が悪くなってきた.....これがスランプって奴か.....

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