上海人形家出禄   作:ルシャルシャ@黒P

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1日サボってしまいました、楽しみにしてた方がいたらすいません。いや~...色々あるんですよ...

上海可愛い


六十八体目 上海達と綱引き

[✕✕神社跡~上海side~]

色々と考えたが手紙の内容を思い出すことが出来ないで、しばらく経った。

私とメリーは飽きてしまい、メリーの持ってきたシュールストレミングを供え物に見立てて遊んだり...私の持っていた命綱でハンモックを作ったり...地面に落書きしたり.......とりあえず遊んでいた。

真面目に考えて上を向いている蓮子には悪いが、思い出せないのなら諦めたらいいのに.....でも秘封倶楽部のプライドもあるのかな?

な~んて考えていたら、メリーがまたカバンから紐を持ってきた。どっちかと言うとロープだ。

どうやら綱引きをやりたいようだ。こいつは子供か?

しかも神社の跡を間に挟んでやるらしい。少し本気を出してやろう。

赤い石を付け、ロープの端を握りしめる。こっちの姿の方が力は強い。

もう片方のロープの端から、メリー叫ぶ。

 

「それじゃやるよ~!!」

 

「準備オッケ~!!」

 

「「せ~の!!!!」」

 

「メリー!!上海!!1時だ!!!!」

 

蓮子がいきなり叫ぶと同時に、持っていたロープが抵抗もなくこちらに飛んでくる。

私達は抵抗が無かったため勢いよく後ろに吹き飛ぶ。

どこかで聞いた話だが、綱引きのロープを両方から全力で引っ張っている途中にロープが千切れると、行き場を失くした力が戻ってきて腕が吹き飛ぶらしい。

私達はお互い力様子見をするべく力を込めていなかったのか、腕が吹き飛ぶという残酷なことは起きなかった。

 

私はロープの抵抗が無くなったことを不思議に思い、尻餅をつきながらロープを目でたどる。

ロープの先はメリー.....ではなく、切れ味の良い刃物で切られたようなロープが落ちていた。

そしてその先には.....さっきまで無かった木の壁ががあった。それが神社の壁だということに気づくのに時間はかからなかった。まるで最初から何事も無かったかのように神社があるのだ。

 

「メリ~!!上海~!!とりあえずこっち来て~!!」

 

神社の向こうから蓮子の声が聞こえてくる。神社の上に飛んでその声の方に見ると、神社の入口あたりで蓮子が立っていた。その足元には消えたはずの教授が横たわっていた。腕もちゃんと付いていた。

 

蓮子の近くに降りてくると、メリーも石段を登ってきた。どうやらメリーは後ろに吹き飛び、石段を少し転げ落ちたようだ。

 

「蓮子、何があったんだ?」

 

「なんで私は階段から落ちなきゃいけなかったの?」

 

「何が起きたかは分からない。が、1時ちょうどにこの神社と教授が現れたのは事実。ここから推測するに、0時から1時にかけてこの神社は消える。そして1時ちょうどに戻ってくる。何故教授の腕が浮いていたり、神社と一緒に戻ってきたかは謎だ.....」

 

「ま.....待って.....」

 

倒れていた教授が声を出す。どうやら生きているようだ、しぶとい奴め.....

 

「私は.......あちらの世界を.....見た.....」

 

「あちらの世界.....?」

 

「......やめろ...来るな!!.....助けてくれ!!.....うぁぁぁぁぁぁぁ.........」

 

教授は錯乱した様子で力なく叫び気絶する。

 

「これは一筋縄じゃ解けない謎ね.....」

 

蓮子がポツリと呟く.....




わ~い!!教授が帰ってきた~!!って様子がおかしい.....あ、いつもの事か。(納得)

あ、今日中には七夕の話でも出そうかな?

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