上海可愛い
[秘封倶楽部本部~蓮子side~]
発狂する教授とその様子を引きながら見ている上海。それを見る私とメリー。カオスな状況だな。
「ねぇメリー、私達ってここに必要?」「.....お昼ご飯でも食べに行きましょうか」「賛成。」
と言うことで上海達を置いていこうと、外への扉に手をかけると
「ちょっと待ってくれ!!私を置いてかないでくれ!!」
と上海がストップをかけてくる。
「お友達の2人でゆっくりしていれば?」「今回ばかりはメリーの言う通りね。」「そ、そんなぁ...[こんなの]と一緒にいろって言うのか!?」「こんなの?.....」
[こんなの]と言う言葉に反応し、教授が動きを止める。
「こんなの.....フフ...私はこんなのか.....こんなの程度なのか.....フフ...」
涙を流しながら独り言を言い出す。
この前街で、通りすがりの子供に「妖怪赤ババアだ~!!」って言われた時は悲しみのあまり気絶していたな~...
まぁ、教授は紙メンタルって事だ。
「教授とりあえず私達昼ごはん買ってきますので」「それでは、また」
と言い私達は最悪の空気の部屋から逃げ出す。
上海は罪悪感で動けなかったようで、オロオロしていた。まぁ、今は2人だけにしてあげよう。
[秘封倶楽部本部~上海side~]
あの2人...私を置いていきやがった.....
ボロボロと涙を流している人と同じ部屋に置いていくなよぉ...正直いってここから逃げしたい...
「.......あの2人はいなくなったな?」
いきなり教授が喋り出す。さっきのような弱々しい口調ではなく、機械のように淡々とした口調だった。
「お前は幻想郷から来たのだろう?」「え?はい...そうですけど...」
つい敬語になってしまった。
「なら頼みたいことがある」「また頼み事ですか?私が得することがあるんですか?」
少し間を置いてから教授が答える。
「ある。お前が必要としているもの全てをくれてやろう」「何でもか?」「もちろんだ」
何を言ってるんだこいつ。いくら何でも出来るわけないだろう。と言うかその頼み事ってなんだ?と思い質問してみる。
「その頼み事って...」「この指輪をある人に渡してほしいのだ。」
その指輪には見覚えがあった。が...どこで見たかは忘れてしまった...
「誰に渡せばいいんだ?」「.......パチュリー・ノーレッジと言えば分かるか?」
思い出した。上海人形家出録・五体目に釣り人から奪って、パチュリー・ノーレッジに返した指輪だ。
「何故それを持っている!!」「そうカッカするな。これは私の物だ。これを君に託す。それを君は渡せばいいだけだ。質問は受け付けない。」
と言い指輪を押し付けられる。
ふざけるな!!と叫ぼうとするとちょうど蓮子達が帰ってきた。
「ただいま~、ハンバーガー買ってきたよ~...って教授立ち直ってる~」「ちょっとメリー!!持つの手伝ってよ!!」
荷物を蓮子に持たせたメリーが楽しそうに帰ってくる。そして蓮子は、荷物を持たないメリーに怒っている。
「わ~い、ハンバーガーだ~!!」
と教授が蓮子の持っている袋を漁り出す。
「ちょっ!!置いてからにしてください!!」「チ~ズバ~ガ~だ~!!」
袋の中からチ~ズバ~ガ~を取り出し、嬉しそうに食べ始める。
私は蓮子の持っている袋を受け取る。
「ありがとう上海。」「別にいいよ。困っている時はお互い様だろ?」「あぁ~...メリーもこんなに優しかったらな~...」
私は机の上に袋を置きながら、中身を確認する。
昨日に引き続き、大人気チェーン店のハンバーガーだ。
私は中からビックバックとピクルス抜きのチ~ズバ~ガ~を取り出し、チ~ズバ~ガ~を蓮子に渡す。
私はビックバックを頬張りながら教授について考える。
一体何者なのか...と
ビックバック美味しい。
昔の話が出てきましたね。懐かしい...
あの頃はまだ文章も無茶苦茶だったのでいつか手直ししたいですね.....