上海可愛い
[蓮子の実家・食堂~メリーside~]
私達が帰ってくると食堂から、宇佐見2人組に呼ばれる。
「メリー!!お腹空いたから早く来て~!!」「そうよ~!!私もお腹すいたわ~!!」
2人とも腹ペコのようだ。
食堂に近づくにつれ、美味しそう匂いが漂ってくる。肉料理...野菜サラダ.....山菜の何か...匂いだけで分かってしまう程私もお腹が空いているようだ。
食堂に着くと、美味しそうな料理が用意されていた。私達は席についた。
「みんな揃ったね?それじゃあ」
蓮子のおばあちゃんが言う。
「「「「いただきま~す!!」」」」
4人の元気な声が重なる。さぁ、楽しい食事の始まりね。
[蓮子の実家・食堂~蓮子side~]
走って帰ってきた私は、食堂に飛び込んだ。美味しそうな料理の匂いが鼻をくすぐる。
テーブルの上を見ると4人分の料理が乗っていた。
ん?4人分?私とメリー、おばあちゃん。あの人形さんはおばあちゃんは知らないはず.....では何故料理が4人分ある?
.......可能性としては3つある。
1つ、後ろを付けていた。もしくは見ていた。
2つ、ボケていて作ってしまった。
3つ、もう1人誰かいる。もしくは居た。
1つ目の説は.....おばあちゃんがあの崖を登れるとは思えない。遠くから見たとしても、木々が邪魔で見えないはずだ。
2つ目の説は...無いな。まだピンピンしている。
3つ目の説だが...これは1番有力である。
昼間のお茶の件を考えると、やはり3つ目が1番有力である。だがお茶の不自然さを勘ぐられているのに、気づかれそうな事をやるか?
.......気づかせようとしている?
うぅ...お腹が空いて頭が働かない...
「メリ~!!早く来て~!!私お腹空いた~!!」「分かった~!!」
返答を聞くからにすぐ来てくれそうだ。
玄関のドアを開ける音が聞こえる。
「メリー!!お腹空いたから早く来て~!!」「そうよ~!!私もお腹すいたわ~!!」
メリーを呼ぶと、おばあちゃんも便乗して呼ぶ。
2人とも食堂に来て、席につく。
おばあちゃんは人形さんに反応していない...メリーも料理が増えていることに気づいていない...
おかしい.....何かがおかしい...
まぁ、お腹が空いては戦は出来ぬと言うし...
「みんな揃ったね?それじゃあ」
おばあちゃんが言う。
4人の声が重なり、響く。
「「「「いただきま~す」」」」
さぁ、ご飯が終わったら早速考えないと...それとあの人形さんの名前も聞かないとね。
何かがでおかしい...そう思っている蓮子の勘は当たるのだろうか...