上海人形家出禄   作:ルシャルシャ@黒P

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今回は本編です。ゆっくり見て行ってね!!

上海可愛い


四十八体目 上海と晩御飯

[蓮子の実家・食堂~メリーside~]

私達が帰ってくると食堂から、宇佐見2人組に呼ばれる。

「メリー!!お腹空いたから早く来て~!!」「そうよ~!!私もお腹すいたわ~!!」

2人とも腹ペコのようだ。

 

食堂に近づくにつれ、美味しそう匂いが漂ってくる。肉料理...野菜サラダ.....山菜の何か...匂いだけで分かってしまう程私もお腹が空いているようだ。

食堂に着くと、美味しそうな料理が用意されていた。私達は席についた。

「みんな揃ったね?それじゃあ」

蓮子のおばあちゃんが言う。

「「「「いただきま~す!!」」」」

4人の元気な声が重なる。さぁ、楽しい食事の始まりね。

 

[蓮子の実家・食堂~蓮子side~]

走って帰ってきた私は、食堂に飛び込んだ。美味しそうな料理の匂いが鼻をくすぐる。

テーブルの上を見ると4人分の料理が乗っていた。

ん?4人分?私とメリー、おばあちゃん。あの人形さんはおばあちゃんは知らないはず.....では何故料理が4人分ある?

.......可能性としては3つある。

1つ、後ろを付けていた。もしくは見ていた。

2つ、ボケていて作ってしまった。

3つ、もう1人誰かいる。もしくは居た。

 

1つ目の説は.....おばあちゃんがあの崖を登れるとは思えない。遠くから見たとしても、木々が邪魔で見えないはずだ。

 

2つ目の説は...無いな。まだピンピンしている。

 

3つ目の説だが...これは1番有力である。

昼間のお茶の件を考えると、やはり3つ目が1番有力である。だがお茶の不自然さを勘ぐられているのに、気づかれそうな事をやるか?

.......気づかせようとしている?

うぅ...お腹が空いて頭が働かない...

「メリ~!!早く来て~!!私お腹空いた~!!」「分かった~!!」

返答を聞くからにすぐ来てくれそうだ。

 

玄関のドアを開ける音が聞こえる。

「メリー!!お腹空いたから早く来て~!!」「そうよ~!!私もお腹すいたわ~!!」

メリーを呼ぶと、おばあちゃんも便乗して呼ぶ。

2人とも食堂に来て、席につく。

おばあちゃんは人形さんに反応していない...メリーも料理が増えていることに気づいていない...

おかしい.....何かがおかしい...

まぁ、お腹が空いては戦は出来ぬと言うし...

「みんな揃ったね?それじゃあ」

おばあちゃんが言う。

4人の声が重なり、響く。

「「「「いただきま~す」」」」

さぁ、ご飯が終わったら早速考えないと...それとあの人形さんの名前も聞かないとね。




何かがでおかしい...そう思っている蓮子の勘は当たるのだろうか...

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