今回はあの伝説の会長が.....
上海可愛い
そして上海すまない...
[どこかの田舎の駅]
「やっと着いた~...」
蓮子が汗を拭いながら呟く。上空には暑苦しい太陽が、私達を見下ろしている。
「ねぇ蓮子...何で途中から電車が通ってないの...」
蓮子に自分の持っている疑問を投げつける。七駅ほど前からここまで電車が通っていなくて、線路の上をどこかの映画のように歩いてきたのだ。
「途中からここまで、電車が来てないからだけど?」「へぇ...いつもこんな道、通ってるの?」「そうだよ?あ、帰りもこの道通るから(ニコッ」
無理だな...もう一度なんてやってられない。何ならヘリコプターでもつかまえて帰ろう。生憎まだ、ワープ装置は出来てないのでね。
「メリー、後は3時間ほど歩いたらおばあちゃんの家が見えてくるはずだよ。」「え!?3時間!?そんなに歩くの!?」「え?そうだけど...そんな驚いてどうしたの?」
この日差しの中3時間も歩くなんて、考えただけでも熱が出る。
「さぁ!!おばあちゃんの家に向かって!!秘封倶楽部出動~!!」「.....何も言わんぞ...」
~秘封少女達移動中~
[田舎のあぜ道]
「暑い...まるで松岡〇造の横にいるみたいだ.....」「メリー、松岡〇造って誰?」「.....昔の太陽の名前よ...」「へぇ~...それって新手の妖怪?」「.....新手の妖精ね...」
くだらない会話を続けながら、コンクリートの道を歩く。
ここを鶏が歩けば、一瞬で焼き鳥になるでしょう...それくらい暑い...
そう言えば蓮子のおばあちゃんの説明を読者の皆さんに説明していなかったな。ならばこのマエリベリー・ハーンが直々に説明してあげよう。
とは言ったが、私も会ったことは無いのだ。
蓮子から聞いた話によると、名前は宇佐見菫子。年齢は知らないらしい。特徴としては、初代秘封倶楽部の会長だそうだ。後、存在がオカルトらしい。
「ねぇ蓮子...まだ着かないの?そろそろ限界なんだけど...」「もうすぐだよ!!着いたらアイスとかあるから頑張って!!」
まるで体中が火に包まれているかのようだ.....助かったのは、虫がいない事だ...きっと暑さで死んでるのだろう...
「あ、見えたよ!!あそこが私の実家だよ!!」
蓮子が元気に指をさす。
そこには立派な日本の、古民家があった。昔話に出てくるような豪邸だ。縁側もちゃんとある。
「おばあちゃ~ん!!」
そう言いながら蓮子は走っていった。私はその後をゆっくりと追う。
[蓮子の実家・蓮子side]
「おばあちゃんただいま~!!」
私は、そう言いながら扉を勢いよく開ける。
奥からおばあちゃんの慌てた声が聞こえる。
誰か来ているのだろうかと、思いながら奥に進む。
「おばあちゃん?」「あぁ、蓮子。来たのかい?来るなら先に連絡してと言ってるじゃない?」「ごめんねおばあちゃん。それより誰か居るの?」
机の上に2つ乗った、飲みかけの湯のみを見る。
「え?あ、あぁそうなのよ。さっきまで友達が来てたのよ。」「へぇ~...おばあちゃんって友達いたんだ...」「えぇ、いたのよ...」
いつもならここで「それは言わない約束でしょ」って言うはずなのに、言わない...つまり何かを隠している...その何かはわからない、後でメリーに相談してみよう.....
[蓮子の実家・メリーside]
開け放たれた玄関を通り、家の中にお邪魔する。
「おじゃましまーす...蓮子~?居る~?」
一声かけると蓮子が奥から、アイスを持って走ってくる。
「いらっしゃい!!約束のアイス!!」「ありがとう。えっと、蓮子のおばあちゃんは?」「おばあちゃんは奥にいるよ!挨拶したら早速調査に行くよ!」
当初の目的をすっかり忘れていた、嘆き人形だ。その人形がこんな疲れる事を招いた元凶だ。見つけたらとりあえず殴ろう。
まずは奥に居る、蓮子のおばあちゃんに挨拶に行く。
蓮子のおばあちゃんは、椅子に座ってアイスを舐めていた。
その格好は丸い眼鏡をかけ、この暑さの中マントを羽織っていた。
私は直感で察した。これは蓮子が言った意味とは違うオカルト...これは変態という名のオカルトだと...
菫子登場です!!
え?おじいちゃん?菫子の旦那や娘?.....霖之助とかじゃ無いですか?(適当)
次回こそ上海の出番を.....