え?私ですか?早くも風邪ひきました(笑)
上海可愛い
[妖怪の山・河童の川]
上海は川に流されていた。上海に意識は無いが、どんどんと流されていく。
工房にとりの横を流され、どんどん山を下ってゆく。
流されている間にPSG装備は外れ、どんどん山を下ってゆく。
もう何日も流されたような気がする...このままどこかに流れ着くのかな...
急に体が浮く。心地よい水の感触が離れていく。何事かと思い、目を開けると懐かしい顔が見えた。
「...アリス様?」「上海...やっぱり上海なのね!!ごめんね!!あの時怒らせちゃって!!」
アリス様が涙を流しながら抱きしめてくる。まさかこんな所で会うとは...神様も残酷なこった...
「あの時冷たくしてしまったのは、あなたにサプライズパーティーをしようとしてからなの...ごめんね...」「...サプライズパーティーですか...確かにそれなら納得できますね...無事に帰れたらそのパーティーの続きしましょう...」「えぇ、もちろんよ...でも上海、この騒ぎは何なの?」「さぁ...私には分かりませんが、目が赤い奴は敵です。」「へぇ...例えばあのこっちに向かってきている白狼天狗とか?」「( 'ω')ふぇっ」
アリス様が指を指した方を見ると、さっき倒したはずの犬走椛がこっちをじっと見ていた。
「おいコラ人形ぅぅぅぅ!!!!今度こそテメェを破壊してやるよぉぉぉ!!!!」「狂ってやがるぜ.....アレ上海の知り合い?」「まぁ、こっちを狙ってきているってことは分かりますよね?つまり.....」
アリス様の手から飛び降り犬走椛と逆方向に走り出す。
「逃ぃぃぃぃげるんだよぉぉぉ!!」「え?ちょっと!!置いてかないで!!」「待でごらぁぁぁぁ!!」
皆一斉に走り出す。トップは上海。続いてアリス。そして犬走椛の順で山を降りてゆく。
しばらく走っていると、犬走椛が傷ついた足につまづき転ぶ。それに巻き込まれアリスも転がりながら落ちてゆく。最後に上海も巻き込まれ転がってゆく。
まるで[おむすびころりん]に出てくるおにぎりの如く落ちてゆく。
3人とも別々の木にぶつかり止まる。まるでギャグ漫画のワンシーンの様な格好で止まる。
最初に起き上がったのはアリスだった。
「いてててて...上海大丈夫?」「ぐぅ...アリス様にはネタ要員ですか?」「ネタ要員かは知らないけど、きっと違うはずよ。」「テメェら...無視するなよ...」
犬走椛がこちらを睨みながら呟く。その手には糸のついた針のようなものが握られていた。
「...その手に持っているものはなんだ」「ハッ!誰が教えるかよ!」「私の裁縫道具に似ているわね...」「私はこれを手に入れるためにどれだけ苦労したと思っているんだ!!これを手に入れるために汚らしいウジ虫どもの機嫌取りや、つまらない警備をどれだけ繰り返したと思っているんだ!!」「それは知らないけど、とりあえずドンマイ。」「そんな事言われてもって感じよね...」「.....お前らがいくら頑張ろうが、たどり着けないこの力...貴様らに見せてやる!!さらば今までの弱い私!!初めまして新しい強く逞しい自分!!」
と叫び、その針を自分の首元に刺す。するとその針は体の中に取り込まれ、腕や足を縫うように蠢く。
その縫われた跡は、異様に筋肉が膨れ上がり引き締まる。
「あぁ...あぁぁぁぁぁ...これが力だ!!お前らを殺す力だぁぁぁ!!」
やっぱり最後らへんになるとバトルが多くなっちゃいますね...
あと2話位で妖怪の山編終了かな?