疲れそう(小並感)
上海可愛い
[工房にとり]
朝起きてすぐに川の水で顔を洗う。冷たい水が心地よい。
段々と自分が人形から遠ざかっているのが分かる。なるとしたら付喪神...もしくは妖怪だろう。
この工房に来て1週間...段々と自分の変化が大きくなっていたのに気づく。この1週間の間に無くなった左腕から何かが抜け出ている気がしていたのだが...その正体は人形要素と言った所か...
思い返してみれば、痛覚や嗅覚などが段々と機能するようになっている。
「上海~!!机に置いといたコップがないんだけど~!!」
工房の中からにとりさんが私を呼ぶ。
「それなら食器棚の中ですよ~!!」「え~?あ、あった!!」
ここでの生活にも慣れてしまった。あれから1週間ずっと腕の事を考えている。
タオルで顔を拭きながら工房に戻ると
「上海~!!ちょっとこっち来て~!!」
と地下室から呼ばれる。地下室は入っちゃダメって言われてたけど、呼ばれたなら仕方ない。
[工房にとり・地下室]
地下室に降りると部屋の真ん中に、布のかかった何かが置かれていた。その横にはドヤ顔で、にとりさんが立っていた。
「welcome to future!!.....えっと確か、ようこそ未来へって意味のはず...」「えっと...何故私は呼ばれたんですか?」「あ、そうだった。上海にプレゼントを用意したんだ!!」
と言い被っていた布を取り払った。
そこに置いてあったのは台座の上に乗った私の腕が乗っていた。
「五日前から作ってたんだけど、結構遅くなっちゃった。」「え?でも私お金払ってないし...注文もしてないし...」「良いんだよ!!友人へのプレゼントにお金は要らないだろ?試作品7000個の上に成り立った完成品だから、完成度は最高だよ!!」「な...7000.....よくそんなに作れましたね...」「当然だよ!友達のためならね!!」
最初は変態かと思ったが、根は友達思いのいい人...いや、いい河童だった。
「流石に寝たいから取り付けは昼からになるけど良い?」「はい!!ゆっくり休んでください!!」「それじゃ、おやすみ~.....( ˘ω˘ ) スヤァ…」「おやすみなさい...」
にとりさんが寝てから私は台座の上の新しい左腕を眺めた。
しばらく眺めてから朝ごはんを作りに上に戻る。どうやらいつの間にか天狗が新聞を届けに来たらしい。窓に穴が空いているからな。
新聞の中の一つの記事が目に入る。
[幻想郷中で凶暴化発生!?新しい異変か!?]
凶暴化と言うと、紅魔館のメイド長を思い出す。
記事を読み進めていくと永遠亭の兎や冥界の庭師、里の人間や命蓮寺の妖怪達。近いと妖怪の山の白狼天狗などが一時的に凶暴化したらしい。
凶暴化した奴の特徴は目は血走り息が荒くなり、冷静じゃなくなるらしい。
「.....咲夜さん元気にしているかな.....っと、思い出話に浸っている場合じゃない。朝ごはん作らないと...」
ほんの少し昔を懐かしんだ上海は朝ごはん作りと昼ごはんの仕込みを始めるのであった...異変がすぐそこまで迫っていることも知らずに...
さぁさぁそろそろ恒例のバトル回。異変と共にリクエストはやって来るので、ちょっと待っててくださいね。
小説!!書かずにはいられない!!
↑申し訳程度のネタ要素