上海人形家出禄   作:ルシャルシャ@黒P

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いや~、もう31話ですよ!1日1回投稿していたら1ヶ月ですよ!!早いですね~...
こんな短期間にたくさんの人に読んでいただいて、感謝の気持ちでいっぱいです!
これからも上海人形家出録をよろしくお願いします!!

上海可愛い


三十一体目 上海と河童

[工房にとり]

「へ~...そんな事があったんだ。」

彼女はきゅうりをかじりながらそう言う。

今私は、妖怪の山の川の側の[工房にとり]という所に左腕の修理を頼みに来た。

そこの店主は河城にとりと言う河童で、少し変わり者らしいが...自分の体をベッドに縛り付けていた様な奴なので、少し警戒している。もしかして変態なんじゃ?

「腕は持ってきたのか?」「いえ、溶けてなくなってしまいました...」「そうか...なら安くするが動かせる義手か、高くなるが本物の人形の腕か。選ばせてやろう。」

義手か...動かせるなら文句は無いが、色々装置を組み込まれそうだな...

本物の人形の腕ならば...高いが元と同じように動かせるだろう...だが、色々装置を組み込まれそうだ...

どっちにしたって改造されるじゃん...

「あ~...悩むなら少しここに泊まっていきな。少し家事を手伝ってくれるだけでいいからさ、最初あんな姿だったからな...申し訳ない...」「泊めてくれるのか!?助かる!!」「いや~、困っている時はお互い様じゃん?」

優しい!!最初の印象がアレじゃなければ、結構まともな人だったのに!!

「それでは、しばらく世話になります。シャンハーイです!!よろしくお願いします!!」「よろしくね、上海。」

「とりあえず今日は決まらなさそうなので、何をしていたらいいでしょうか?」「う~ん...そうだね...それじゃあ試作品の実験に付いてきてもらおうかな。メモとペンがそこの机にあるはずだからそれ持って付いてきて!!」

と言い、にとりさんは地下室に入っていった。

メモとペンを探していると、1枚の古い写真を見つけた。真ん中ににとりさん、右隣には知らない白狼天狗。そして左隣は古ぼけてよく見えないが、どこかで見た事のある姿の人物が写っていた。靴はブーツを履き、頭にはカチューシャの様なものを付けている。

ただ...自分の見た事のある誰かと、所々に違う点があった。時間が人を変えるとは聞いたことがあるが、そんなものとは比べ物にならないくらいに[何か]が違った...

「ごめーん!!ペンとメモ私が持ってた~!!」

と言いながら地下室から大きな銃のようなものを持ってくる。これは外の世界の本で見た、[すないぱーらいふる]と言う物だろう。遠くの物も撃ち抜ける弓矢の様な物らしい。

「さぁ、行くよ~!いざ!!実験場へ!!突撃ぃぃぃぃぃぃ!!!!」

と言い、勢いよくドアを開け放ち外ににとりさんが飛び出して行く。

私はそっと写真を机に戻して、にとりさんの後を追った。




次回はドキドキ!!にとりの実験場!!でお送りします(笑)

あの写真は後々重要になってきます。多分良く読んで、勘のいい方ならあの人物が誰か分かると思いますよ...
白狼天狗のオリキャラを出そうか悩む...ので、出していいでしょうか?感想にて待ってます!

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