ほぼ1話目くらいなのだが…
後今日はもう1話投稿したいです。このGWは忙しくなりそうだ...
上海可愛い
[寺子屋]
「シャン...ハーイ...」
やっと運び終えた...今考えると分けて運んだ方が良かったと後悔する。
「お、運び終えたか!」
椅子にリラックスしながら座ってる暇があったら手伝って欲しいです...大量の書類を机の上に置きわざとらしく倒れ「シ、シャンハーイ...」と小さな声で呟く。
「あ、そうだ。お前の主人はどこにいるんだ?礼がしたいのだが」
結構そういう所は律儀で教師らしいと言えば教師らしい。だがちょっと面倒くさそうな顔をしている気がする...そんなことより私は今家出をしているから主人がいないので、それをどう伝えようか...言葉は喋れない…ふと、机の上に置いてあったペンが目に入る。字を書いて伝えるのはどうだろうか。字ならば少し汚いが書ける、そうと決まれば即実行!!
「シャンハーイ!!」置いてあるペンを手に取り、さっき運んできた紙の1枚を引っ張り出し、裏に字を書き始める。
「シャン!!ハーイ!!!!!」完成!!書き終わった紙を慧音の方に掲げる。
「ん?なになに?私は 家出を しているから 主人がいない ?」「シャンハーイ!!」「なるほど。お前は今家出の真っ最中って訳か...」「シャンハーイ」「なら、行く宛はあるのか?」「シャンハーイ...(首を横に振りながら)」「それじゃあ礼の代わりと言ってはなんだが家に泊まっていくか?」「シャ!!」
驚いたな、こんなにうまく泊まる所を確保できるとは...あの重労働も無駄じゃなかったようだ。
「どうする?」ありがたく泊めて貰おう「シャンハーイ!!」
上海移動中.....
[けーねハウス]
「ようこそけーねハウスへ!!」「シャンハーイ...」
ケーねハウスと言うセンスはどうかと思う。見た目はちょっと大きな民家だが、中身が結構散らかっている。散らかっていると言っても色々な資料が山積みになっているだけなのだが…
「散らかっているのは気にするな!」「シャンハーイ...」「ちょっと待ってな、すぐ食べるものを用意する」「シャンハーイ!!」「ん?手伝ってくれるのか?」「シャンハーイ!!」「客は座って待ってな、って言いたいんだが今ちょっと手が離せないからそこの資料の山を抑えといてくれ」
慧音の体制は恐ろしいものだった。左手で料理をしながら、右足で資料の山を抑え、右手で資料を書きながら、頭を後ろに反らして私に語りかけている。とりあえず手伝った方がいいだろう。
「シャンハーイ!!」急いで右足の資料を代わりに抑える。「シャン!?」なんだこの重さは!?昼間持っていた資料の半分くらいの重さだ。「重いから気をつけろよ」そういうことはもっと早くに言って欲しかった...そんなことを考えながら倒れてくる資料を必死に抑える。昼に続きまた重労働かと少し呆れながら漂ってくる美味しそうな匂いに鼻をくすぐられる。資料の山の間から少し窓が見える。今夜は月が綺麗だな...
終わり方が何となくもどかしいですが、次の投稿を早くしますので少しは勘弁です。
さぁ、次の話を作らなきゃ…