上海人形家出禄   作:ルシャルシャ@黒P

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前回のあらすじ!!

わぁ!八雲紫!!
以上!!内容薄かったね!!ごめんね!!

元号変わったね...どうでもいいね...
そしてエイプリルフール!!!!
上海人形最終回!!

.....え?エイプリルフール終わってる?ウッソだろお前!?今のなし!!今のな〜し!!



上海かわいい


九十七体目 亡霊と吸血鬼。それと人形。

〜〜数分前〜〜

「予定が狂ってしまったので、今日は解散!!」

 

八雲紫は声高々と宣言した。

幽理子を閉じ込めている棺桶を見つめ、その後八雲紫を涙目で見つめた。

 

「あ〜...その棺桶を運ぶのは苦行だと思うわ。頑張ってね。」

「.....ド畜生...」「そーだそーだ!!」

「Zzzz...」

 

棺桶の中から聞こえる寝息。それが少し心地よく、腹立たしく聞こえた。

八雲紫は静かにため息をつき、私達の足元にスキマを開いた。もちろん私達は棺桶と共に落下した。

 

〜〜そして現在〜〜

「へぶっ!?」「.......」「わっ?!」

 

三人が着地したのは畳の上だった。クッションも無く、ただただ痛かった。

八雲紫は頭上のスキマから顔だけを逆さに出した。

 

「特別よ。今日来てくれたお礼として運んであげただけだから。」

「あ〜...クッションとか用意してくれてるとありがたかったナ...」

「次に落ちてくる時の為に各自用意してね〜。それじゃ」

 

そう言い切ると八雲紫はスキマを閉じた。

とりあえず私は、幽理子を棺桶から出した。

幽理子は大きく伸びをし、

 

「おはよ〜ございます。」

 

と、間延びした声で言った。

 

「とりあえず「待っていたぞ...」

 

私の声に被せて聞こえた声。それは部屋の奥から聞こえてきた。

どこかで聞いた事のある声。脳に刻まれたその声は、部屋の闇そのものから聞こえたようだった。

 

私は声のした方を向き、ランスを構えた。ルーミアも棺桶の一部を剥がし、太刀のように構えた。

ディルヴァルムは部屋の奥で、壁にもたれ掛かるように座っていた。

 

「まぁ、そう身構えるなよ...私は争いに来た訳じゃァない。」

「何を目的に来た...ディルヴァルム...」

「...いつからこの私を名前で呼んでいいと言った?」

「知るか。なんて呼ばれたい?電気が苦手な吸血鬼か?金に釣られた誇り高き(笑い)の吸血鬼か?」

「はぁ...名前で呼ぶ事を許可しよう...」

 

ディルヴァルムはゆっくりと前髪をかきあげた。

状況も相手の素性も理解していない幽理子は、ただ、おろおろとしていた。

 

「それで...なんの目的でやってきた。」

「あぁ...そっちの金髪は野良妖怪か...随分小さくなったな...」

「.....野良妖怪じゃない...今はルーミアって名前がある...」

「そうかそうか...」

「話をすり替えるなよ...もう一度聞く。何を目的にここに来た。」

「クッククククククク...クッハハハハハハ...ハッハハハハハハハ!!!!」

 

ディルヴァルムは静かに笑いだし、やがてその笑い声はこの屋敷隅々に響き渡るほどに大きくなった。

 

「何が可笑しい!!」

「いや、実の所お前達に用はない。その棺桶に用があるのだ」

 

そう言いながらディルヴァルムは蓋の空いた棺桶を指さした。

 

「この私は見ての通りの吸血鬼だ。」

 

そう言いながらディルヴァルムは、背中に付いている宝石のような羽を軽く羽ばたかせた。

 

「そしてこの私は棺桶が無くては寝れないタチでな。ここに来るにあたり棺桶を持ってきていたんだが...途中で壊れてしまってな。その代用としてその棺桶をと言う訳だ。」

「.....意味がわからない...」

「絶対裏がある...」

「.....まず壊れたら取りに帰ればいい...」

「遠いのだよ...海を越えたそのまた向こうに、この私の館がある。」

「証拠は?」

「ない。」

 

一触即発。その言葉が相応しい空間だった。

私はランスを握り直した。ルーミアは息をゆっくりと吐き出した。ディルヴァルムはダメだったかと言わんばかりにため息をついた。

 

「あっ!!.......あの.....」

 

先に動いたのは誰でもなく、幽理子だった。

 

「要するに...寝床が欲しいんです.....よね?」

「そういう事だが...誰だ...さっきから声だけ...この私が姿を捕えられぬとは何者だ?」

「えっと...私は西行寺幽理子...亡霊です.....」

 

幽理子は弱々しい口調ながらも、途切れ途切れに言葉を投げかけた。

 

「亡霊か.....どうりで.....それでその亡霊が何用だ?」

「あの.....この屋敷は...私の物なので.....えっと...所有権もどう使うかも私に.....あの、決定権があると思うのです...」

「なるほど?それと今の話になんの関係がある?」

「寝床が欲しいんでしたら.....あの...部屋がいくつか余っているのでそれを...使ったらどうですか.....?」

 

「「「は?」」」

 

 




はろーはろー。さたたんだよ〜。作者さんと話し合った結果私は今回の見所とか補足とか〜。後は感想で来たよく分からなかった所(来るのか分からないけど)等を説明していくよ〜。よろしくね〜。

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