遊作とハノイの騎士の決闘が1日で終わらなかったら、次の更新が出来ないかもしれません・・・
感想ありがとうございます!
お気に入りも増えて、評価も増えて・・・
う、目から激流葬が・・・
5/17 有馬の決闘の腕に関する説明を変更しました。
「データストーム?聞いた事無いな・・・」
「俺も聞かせてもらっても良いですか?」
「あぁ、昔Link vrainsにはデータストームって風が吹いていたんだと。一部の連中は、そこでスピード決闘ってのをやってたんだとよ。」
「スピード・・・決闘・・・」
「そのデータストームって、もう無いんですか?」
今の話の仕方だと、データストームは、今はもう見ないのだろうかと思い、有馬は草薙に質問をする。
スピード決闘・・・、転生前にやるって情報を耳にしたけど、遊作のこのしんみりとした何とも言えない表情を見るに、話の根幹に関わってきそうだな。
「分からない。スピード決闘の中には、新世界と未知のモンスターが居たって噂だ・・・。遊作もそんな物を見たら、きっと決闘を楽しんでくれるんじゃないかと思ったんだ。」
成る程、それがサイバース族、もしくはあの謎の生命体なのだろう。
「草薙さん、ありがとうな。でも、やっぱり俺は復讐する。絶対に・・・この手で・・・」
「そうか・・・あっ、遊作、そういえば今日、SOL社が大規模なスキャンをかけるかもしれない。」
SOLテクノロジー社?遊戯王のKCとかLDSみたいな物かな?
ブラック企業な所とかまで同じじゃありませんように・・・
というか、かけるかもって、事前に報告もなしにやるのか?何か可笑しいよな・・・
「何でも、AIを探してるらしい。」
「AI・・・ですか?AIってそんなに移動するもんなんですか?」
「いや、プログラムが歩いたりするなんて、聞いた事が無い。そもそも、スキャンなんてしたらハノイのいい的だ。・・・ん?待てよ・・・」
質問に答えてくれた遊作は少しの間考える素振りを見せる。
ハノイ?何だそれ?イリアステルみたいなのか?
遊作の味方・・・って訳じゃあなさそうだし・・・
あ~でも真の敵はSOLテクノロジー社とか、有り得なくは無さそうだし・・・
「草薙さん!忙しくなるぜ!」
「まぁ、こんな店でも、夜は繁盛するからな。」
「美味しいし安いですからね。それは繁盛するでしょう?」
お、嬉しい事言ってくれるねぇ~、と草薙は言うが、それに対して遊作はそうじゃないと否定し、無理矢理店を閉め、草薙をモニター前の椅子に座らせる。
何でこんなのがあるんだよ・・・
「罠を張って欲しいんだ。それも、ファイアウォールの逃げ道を、この決闘盤の中に。AIを追っているのは、きっとSOLテクノロジー社だけじゃない、ハノイも追っているんだ。そのAIを捕まえて人質にすれば、俺達の切り札になる。」
これに対して草薙は無理だという。
が、遊作は俺達ならきっと出来ると言い、作業が始まった。・・・これ、俺見てても良いものなのかな?犯罪を見逃すって大丈夫かな・・・
・・・それにしても外が五月蠅いな?もうライブが始まったのか・・・
「クソッ!もうSOLテクノロジー社のスキャンが始まったぞ!」
「後少しで・・・!」
その時、突如として外からの声が消えた。
何事だと思い、有馬は外に出る。
その瞬間、大画面のモニターを見ていた人達の頭上にモニターの破片が飛び散り、観客達は悲鳴を上げる。
それを見た有馬はしばらく放心するが、直ぐに意識を取り戻し、自分の精霊に小声で指示を飛ばす。
「・・・!赤き竜、あの人達を守ってくれ!」
『オォォン!』
意訳:うむ
赤き竜は有馬の指示を聞き、観客達を降り注ぐガラスの破片から覆うようにして守る。
「よし、これで完成だ!」
トラックの中に居る遊作の声と共に、遊作の決闘盤に電流が流れる。
どうやら罠が完成したようだ。
「遊作!この状況、どうにか出来るか!?」
焦った声で有馬は遊作に聞く。
このままじゃマズい。赤き竜が守れなかった人達が出る前にどうにかしないと・・・けど、この混乱しきった状況で、人の話が聞けるとは思えない・・・
そんな有馬の心境を知ってか、遊作は安心させるように肯定する。
「あぁ、もう少しでこの決闘盤にAIが来る。後は決闘プログラムにルールを変更すれば、この状況を作った奴の攻撃の手は止まる。俺がそいつと決闘するその間、観客達の避難を頼めるか?」
「任せろ、なるべく早く避難させる。」
「あぁ、遊作、負けるなよ・・・」
有間、草薙の順で遊作に答える。
さてと、避難指示、頑張るか!
「・・・行ったか」
草薙さんと
「・・・アイツの名前、聞いてなかったな・・・」
思えばこの騒動の間、彼の名前を聞いてなかった。
彼からは不思議な感じがしていた為、少し気になっていたのだが・・・。まぁ、同じ高校らしいから、今度会ったら聞けば良いか・・・
遊作は思考するのを止め、旧型の決闘盤を見る。その周りには細い紫電が無数に飛び散っていた。
「来るか・・・!」
瞬間、決闘盤の丸い穴が空いた箇所に大きな電流が流れた。
その眩い光に、遊作は少し目を瞑る。
そして、目を開け、真っ先に目に入ってきたのは
『うぅぅん、あれ?ここは?』
目玉の形をした
「落ち着いてください!皆さん慌てずに避難してください!」
俺は遊作に言われた通り、観客達を避難させていた。
遠くには
彼はお年寄りや迷子の子供達を近くのビルへ誘導している。その姿に多くの人が従い、感謝をしていた。
「俺じゃあ、遊作に普通の高校生活を送らせてはやれないのかもな・・・。ああいった優しくて強い意思を持った子が、いつか遊作の友達とかになってくれたりしたら、きっと、遊作はいつか決闘の楽しさに気付けるんだろうな・・・」
ビルへ避難しようとする人達と有馬の姿を見ながら、草薙は一人、自分のせいで復讐に捕らわれた遊作の事を心配し、同時に、有馬に遊作の友達になって欲しい。そんなことを考えていた。
次回は遊作とハノイの騎士の決闘
なのですが、ルールをスピード決闘にするか普通の決闘にするか、かなり迷ってます。
なので、活動報告の方でアンケートを取りたいと思います。
どうかご協力お願いします・・・