遊戯王ってバーチャルだね!   作:ROXAS²

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この前FGOの水着ガチャの10連を1回引いたらアン・ボニー&メアリー・リードと清姫がセットで来ました。その後呼符でエミヤが来ました。運を使いきったかな・・・

リボルバーとの戦いの後、次回予告で盛大にネタばらしする草薙さん。冒頭から決着はつかずとか・・・城ノ内、死すを思い出す作者でした。


今日も赤き竜タクシーをご利用下さり、ありがとうございます!

「ん?ブルーエンジェルとPlaymakerだ!?」

「!?」

 

場面は授業中。島がタブレットでPlaymakerとブルーエンジェルの決闘を見つけて発狂した所だった。先生から、そこ!煩い!と注意されてしょんぼりしている島を見て、俺は小声で、見せてくれと頼み込み、差し出されたタブレットを見る。

 

『!デッキが残り10枚・・・。俺は手札からドラコネットを召喚!効果により、デッキからビットロンを特殊召喚!』

 

ギャァァァ!遊作ぅぅ!?デッキ10枚って・・・えぇぇぇ!?

ま、マジか。初っ端からリンカーネイションされたか!?

俺のやったカード・・・全部除外されてますとか・・・ありえるな。・・・というか、俺のあげた対策カード、本来デッキに入ってた対策カード抜いて入れてるとか・・・無いよね・・・?

――駄目だ、流石に心配になってきた。やっぱり変に原作の邪魔したら駄目だな。

 

「・・・すみません先生。気分が優れないので保健室に行ってきます。」

 

まーたお前もか的にこっち見てくんの止めてくれませんかねぇ?俺は遊作と違って真面目に授業受けてるわ!

 

 

 

教室を出た後、俺は安全にログインできそうな場所を探した。一度決闘部に向かったが先客(遊作)が既に居たため違う場所を探した。屋上に来たけど、こっちにも先客(財前葵)が既に居たし・・・おいぃ!どこか無いのかよぉ!

 

・・・・・・もういっそのことアステカでログイン・・・出来ないよなぁ・・・

 

「どうしようか・・・?」

『オォォォォン』

意訳:草薙に遊作と同じようにデータを調べられないようにしてあるんだな?

「うん?あぁその話ね。一応、身バレして繋がりを辿って遊作がPlaymakerだって気付かれないようにだと。それがどうした?」

『オォォオオォン』

意訳:ならば我がそのLinkVrainsにお前を送ろう。

 

その提案を聞いて、有馬は少し頭が痛くなった。

・・・やっぱこのタクシー可笑しいって・・・つまり現実世界から仮想世界に移動出来るってことだろそれ。

 

「・・・うん。もうそれで良いよ。もう考えるの面倒くさくなってきたし・・・」

『オォォォォオオオオォン』

意訳:決まりだな。飲み込むから動くなよ?

 

あ、また飲まれるんすか。と思った時には既に赤き竜の腹の中。不思議な事に、赤き竜の視点で周りが見える。まるで自分の目が赤き竜の目になったようだ。

赤き竜が轟音を轟かすと、目の前にリンク召喚する際に出現する真ん中が空いている四角い機械が出現した。かなり大きい。

 

『オォォォォオオオオォン』

意訳:行くぞ。

 

赤き竜は勢いよくその空き部分に突っ込んだ。有馬は当然、超エキサイティングな気持ち・・・な筈は無く、口から聖水を出してしまいそうだ。ここで出したら100%怒られるだろう。

 

「うぷ・・・何か体が電気風呂入ってるようなチクチクする感じ・・・」

 

後で考えて分かったのだが、自分の体が丸々データ化されている現象だったらしく、いつの間にか黒いコートを着ていた。確実に有馬のアバターである。

 

「ヤ・バ・イ・・・!赤き竜急いで!は・・・吐くぅぅぉぉぉぇ」

『オォォォォオオオオォン!?』

意訳:ヤメロォォォオオ!着くから!?もう着くから!

 

げ、限界が・・・。有馬が吐きそうになったその時、視界が突如として真っ白になった。

 

『オォォォオォン』

意訳:着いたぞ

「オロロロロロ・・・うえぇ・・・今度からは安全運転で!」

『オォォォォォォォォォォォォォンンンン!!』

意訳:タクシーでは無い!次言ったら振り落とすからな!というか我の腹の中で吐くなぁ!

 

とりあえず腹から出て頭に移動。

そんなやりとりをしていたら、決闘中のPlaymakerに気付かれた。どうやらこっち(LinkVrains)では赤き竜が他の人も見ることが出来るようだ。この後遊作と草薙さんにはバレるとして、他の観戦者にバレるのはかなり面倒だな、一応声変えとこ。出現場所・・・もうちょっとどうにか出来なかったかなぁ・・・頭上とか目立つに決まってんじゃん。もうこれ目立つ事不可避だよ。世間にどんな目で見られるか・・・。あの時遊作にカードを渡した俺を殴りたい。やっぱ間違いだったな。絶対に。

それと、何だか俺がログインに手間取っていた内に、ブルーエンジェルがヤバい事になっていた。主に顔芸が。あんな顔、女の子がしちゃあいけません!

ハノイの騎士という疑いはどうにかなったが、治せるかと聞かれた。知らん。そんなの俺の管轄外だ、とは流石に言えなかった。つい最近知り会った奴を見捨てるのは後味が悪いからな。タクシーに出来るかどうか聞いてみよう。

 

「んー微妙だな。ある程度ブルーエンジェルのターンは時間が経てば制限時間によって強制的にお前に変わると思うが・・・・・・まぁ俺もよく分からん。その前にブルーエンジェルが壊れてしまうかもしれんし・・・時間を掛けられ無いとなると・・・そうだな、お前の次のターンまでか?どうなのタクシー?」

『オォォォン!!』

意訳:そうだな。後、タクシーでは・・・!

「いや、お前はタクシーだ。ふぅ、とりあえずブルーエンジェルは大丈夫そうだな。」

 

そう言うとPlaymakerは少し安心して決闘に集中する。さてと、赤き竜タクシーにはまた働いてもらおうか。ブラック企業の社長ってこんな気持ちなのかな?

 

『オォォォォン!?』

意訳:我は社畜か!?

 

うん?自分から率先して働いているだろう?別に強制はしてないしぃ?

 

『・・・オォォォォン』

意訳:・・・決闘竜から好きなのを一体選べ。

 

サーセンッシタァァァ!謝りますんで(リアル)ダイレクトアタックは勘弁してぇぇ!

 

『オォォォォン』

意訳:ふん。次はないからな?では早速、ブルーエンジェルをどうにかしよう。

 

俺を乗せた赤き竜は、徐々に体から赤いオーラを発生させ、ブルーエンジェルから溢れ出ている黒いオーラとぶつかり合う。油と水のようにオーラは反発しあい、黒いオーラは、赤いオーラに負けじと、ブルーエンジェルに纏わりついている黒いオーラを少しずつ対抗するために引きずり出す。

 

「成る程な。消そうとすれば対抗するために黒いオーラを集めるのか。これでブルーエンジェルの意識も多少は戻って来たかな?」

「ぐ・・・ぅぅぅ・・・苦・・・しぃ・・・ターン・・・エンド・・・うぅ・・・あ゛ぁ゛ぁ・・・」

「ん、データストームが来てるからな?避けろよ?」

『オォォォォン』

意訳:了解した。

 

微妙だが先程よりもましにはなった。赤き竜の力でも、少しずつしか楽にしてやれないらしい。俺に出来る事も祈るぐらいで、何の役にも立てない。

はぁ・・・無力だなぁ俺・・・。役に立てない事って、やっぱりちょっと・・・悔しいな。

 

「リンク3、エンコード・トーカー!」

 

有馬が無力差を悔やんでいる間に、Playmakerはエンコード・トーカーを出して、ブルーエンジェルを倒しに掛かる。しかし攻撃した時に黒いオーラが増幅し、黒いオーラの元凶であるダーク・エンジェルをブルーエンジェルが使用した。この一瞬、赤いオーラよりも黒いオーラが強くなり、またもやブルーエンジェルの様子が可笑しくなる。

しかしPlaymakerは冷静に手札の収縮を発動。攻撃が通り、ブルーエンジェルは大きな爆発に巻き込まれた。

 

「うおっ!赤き竜!急いで退避!」

『オォォォォオオオオォン!』

意訳:掴まっていろ!

 

赤き竜はそう言うと、猛スピードで空中を移動、そのまま行きに出現した四角い機械を通って行った。

 

「オロロロロロ!」

『オォォォォン!』

意訳:頭に吐くなぁ!

 

こうして有馬は思いっきり本来の原作をぶち壊し、この後、黒コートの自分のアバターがとても話題になった。原作に干渉したらいけない。ハッキリワカンダネ。そう思った有馬であった。

 

 

 




決闘が無いと短いなぁ・・・いや、あっても短いけど。
全然進まないIFエピソードに若干涙目。これUA10000に間に合うかなぁ・・・

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