遊戯王ってバーチャルだね!   作:ROXAS²

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石井集
茶髪で黒目の2年生。親はどちらも仕事で忙しく、家には一人でいる事が多い。よく言葉使いから怖い人と思われがちだが、話してみればいい人である事が伺える。
使用デッキは2種類。内一つは巨神竜。


AIBOO!!

石井先輩(後から先輩と教えられた)との決闘が終わり、ブルーエンジェルの挑戦状から1日が経った。俺と遊作はちょうど登校途中である。気のせいか遊作がコチラをチラチラと見ている気がする・・・。う~ん、昨日の決闘が原因かな・・・?

 

「お前はあれだけ強くてカリスマ決闘者を目指さないのか?」

「あぁ、カリスマ決闘者ね・・・」

 

正直嫌です。なんか面倒くさそうだし。

 

「俺はな遊作。強要されたり、自分以外の意志によって決闘とか、正直嫌いなんだ。自分の好きな時に、好きな事が出来た方が良いだろ?」

 

この世界に来る前もそうだった。音感が優れてはいたが、どれだけクラブなどに行けと言われても決して行こうとは思わなかった。

 

『成る程なぁ~。時間が好きに使えないのは嫌だな。』

「だよな。まぁ、自分の好きに行動できんなら考えるかもなぁ~。」

 

遊作は違うのか?と聞けば、そうだな。いつも授業よりハノイを倒したいと思っている。なんて言い出す。もうコイツアレだよ。ハノイ絶対殺スマンだよ。どっかのシスコン不審者を思い出すレベルでハノイへの恨み強いんですけど・・・流石に凄すぎるわ、ドン引きです・・・。

 

「そう言えば、ブルーエンジェルからの申し込みを拒否したのもハノイじゃないからだったな?お前、そんなんだとハノイ倒した後には苦労すんぞ?」

「?どうしてだ?俺はハノイを倒し、草薙さんの弟を助け出す。それ以外の事はどうでも良い。」

「んーそうか?GO鬼塚との決闘でのお前は凄い輝いてたぞ?あんなの興味無くて出来るもんじゃないと思うんだがな~。」

 

実際、草薙さんもあんな遊作は初めて見たとか言ってたし、もしかして本人が自覚してないのか・・・?

 

「アレは偶々アイツの決闘に好感が持てたからだ。それだけだ。」

 

あぁ、面倒くさい奴だコレ。こういうのは自分が気付くまで放置しといた方が良いな。

・・・というか、その法則で行くと、ブルーエンジェルとの決闘も好感が持てたからだとか・・・言わないよな?よし、言い出したら訂正させておこう。あんな鬼畜アイドルの決闘が好きになられたらヤバいからな!

 

『オォォォォォンンン!』

意訳:お前も大概だろ?どこの誰だ?バーンでライフガリガリと減らしてたのは

(いやー、アレは・・・・・・い、一応攻撃はしたし?)

 

ブルーエンジェルでも攻撃はするだろう。だとさ。俺なんかよりブルーエンジェルの方が酷いに決まってる!絶対そうだろう!?

 

そんな事を考えていると、校門を少し通り過ぎた辺りでアイがその話を止めろと言う。どうしたのかと辺りを見回すと、噂をすれば何とやら、後ろの方から財前がコチラに近づいて来た。

 

「藤木遊作君と有馬蓮君・・・だったよね?」

「あぁ」

「そうだけど、何?」

 

こうして見ると、ブルーエンジェルと同一人物なのか本当に疑うなぁ・・・。あのプリキュ○みたいな性格が本当にあるなんて、本当に女は分からないなぁ・・・。

 

「あなた達は何で決闘部に入ったの?」

 

財前の質問に遊作は思考する。しかし、答えるのを期待していなかった財前は話を始める。

 

「決闘が好きだから・・・なんて言わないわよね。私の兄さんがSOL関係者だから優先して決闘盤が貰える。それが目的でしょ?もしくは将来SOLで働くため。」

「あぁ、そう言えば島がそんな事言ってたな・・・。」

 

遊作は意外とちゃんと人の話を聞いてるんだな~。いつもツンツンしてふてくされた用な顔してるから聞いてないと思ってた。

 

「俺はコイツが入ると言ったから入った。それ以上の理由は無い。」

 

遊作くぅーん!?ちょっと待って!それは酷いよ!俺に匙を投げないで!俺に任せとけばどうにかなるとでも思った?それは違うよぉぉ!!

 

「あなたは何で?」

「あー・・・何と・・・なく・・・?一人決闘も飽きてきたから・・・かな・・・?」

 

ヤメテェェ!アイもそんな訴えるような目で俺を見ないでぇぇ!赤き竜も、もっと他にあっただろ・・・、とか言わないでぇぇ!

 

「そう・・・あ、そろそろ急がないと・・・、私、兄さんにあまり信用されてないみたいだから。残念だけど、SOLに入社するとかは期待出来ない・・・じゃあ。」

 

うわぁ、めっちゃ暗い顔してたよ・・・。何?お前がどうにかしろだぁ?赤き竜、それは俺の管轄外だ。

 

『おい遊作、ちょっと話が・・・』

「黙れ」

 

話すら聞いてもらえんとか、ヤバい、アイが可哀想に見えて来た。というか、そろそろ本当にアイの話もまともに聞いて欲しい。

そんな事を考えていると、赤き竜が突然低い声で唸りだした。うん?どうした?

 

『オォォ・・・』

意訳:気を付けろ有馬。少し様子が可笑しく見えた。

 

へ?それってもしかしてかなりヤバい系の?どっかの梟みたいに頭の中がシャワ・シャワ・シャワ・シャワしちゃうぐらいの?

 

『オォン』

意訳:分からん。だが何かが起こる。お前達の敵であるハノイの騎士が関わっているやもしれん。

 

そうか・・・とうとうブルーエンジェルとplaymakerが決闘するのか・・・俺の対策カード、使ってくれるかねぇ・・・

 

 

 

 

 

 

「ねぇねぇ!」

「うん?どうしたんだい?」

 

真っ暗な空間の中に白い服を着た白髪の男の子が、邪気の無い笑顔で笑っている。その隣には有馬と同じ位の年をした黒い髪の白衣を着た男がいた。

 

「あの人はさぁ、どれぐらい強いと思う?」

 

男に子供は問い掛ける。男は微笑してしばらく間をあけてから答えた。

 

「・・・そうだねぇ・・・君と同じぐらい強いんじゃないかな?」

「そっかぁ!・・・もしそうだったらさぁ・・・?」

 

男の子は琥珀色の目を横にいた男に向け、満面の笑顔で提案する。

 

「もう一度ここに招待しよう!僕達と同じはぐれ者なんだからさ!」

 

そう言って男の子は暗闇の中を歩き始め、男もそれについて行く。すると暗闇は、姿を次々と変えて行く。

荒れた都市。広大な砂漠。そして宇宙。数え切れない程風景が変わって行く。そして、1つの風景へと辿り着くと、少年は歩みを止める。男はそんな子供の手をそっと握った。

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・」

 

私の持っている最新型決闘盤に送られてきたメール。そこにはplaymakerの文字があった。

『今なら挑戦を受ける。』

 

「すみません。少し体調が悪いので保健室に行ってきます。」

 

見ていてお兄様。私がplaymakerを倒すから・・・!

次々と階段を登り、人目のつかない屋上まで移動すると、財前葵は決闘盤にデッキをセットする。

 

「In to the vrains!」




うわぁ超短い!
4000以上が平均の人多いけれど、これが限界なんです・・・。頑張って投稿スピードで補っていこうと思います。というか早くエースを召喚させたい・・・
お気に入りが40になりました!通算UAも6000を超え、もはや現実なのか疑いました笑
これからも何卒よろしくお願いします。

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